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完成目前で取り壊し!?既成概念を放棄!新たなウェディングブランドとしてのサロンイメージを体現

1400万円かけて挑んだサロンリニューアルのアートを見た代表:茂松のひと言は「これは問いを感じない。」だったのです。

すべてをかけてデザイナーや職人さんともぶつかり合いながら作りこみ、やっとの思いで完成した作品に対してあまりにも心無いひと言に悔しさと憤りを感じながら、なんとか妥協点を探れないかと躍起になっていました。

そして、迎えたプレゼンの日。

「失敗から始めよう。みずほが挑戦してくれたから失敗できたんだ。だから、この教訓を活かしてまた挑戦しよう。予算も追加する。」

そう言われてはじめて気づいた「そうだ、ブランドとともに死ねばいい」のひと言。


そこに至るまでのスキナの物語について今回のプロジェクト責任者の竹村がお話しします。

コロナショックによる「ブランドにいのちをかける。」という決断

当初想定していたよりもはるかに上回る新型コロナウイルスの蔓延により、私たちウェディング業界は休業や式の延期を余儀なくされ、窮地に立たされている状況でした。

弊社が運営する「ゼロ婚」も例に漏れず、かなりの大打撃を受け、私たちも今までの日常が一変し、株式会社スキナを存続させるべく会社設立して初めての休業を行うことに。

そして、全てのテナントに対して解約を入れざるを得ない状況にもなりました。

当時はどうやったら通常営業出来るのか、どうしたらまた今までのようにメンバーと働けるのか、今自分たちに出来ることは何なのか?それぞれが自問自答を繰り返すものの将来の先行きがまったく見えず全メンバーが不安を抱える日々でした。

そして昨年(2020年)9月、コロナが落ち着きはじめた頃から営業開始をしたのですが、やる気に満ち溢れていた私たちはメンバーとまた共に働けることに感謝し、今まで温存していた力を発揮すべく独自に営業キャンペーンを開始したのです。

今までは上から降りてきた目標を基準にメンバーそれぞれが営業をしていましたが、これからは全員で自社を ’’守っていく’’ という強い思いで、年次関係なく営業目標・営業方針・評価基準を設定し、全力で盛り上げて行きました。

この時は「今年いっぱい頑張ったらコロナも落ち着いて大丈夫だろう」とキャンペーンを頑張っていたのですが、成果は思うように出せずに、気付いた時にはマーケットはより高い価値を求めて先を進んでいたことを目の当たりにしたのです。

メンバーの誰しもが「このままではダメだ」と感じていているさなか、茂松が再起を図るべく「ゼロ婚」のリブランディングを決断し全社に発表しました。

そして、私たちは、ニューノーマルな時代に提供できる価値を見出すために動き出しました。

しかし、これだけの大きな挑戦をしなければいけない状況で手探り状態が続く日々の中、大阪サロンは解約撤回の交渉がうまく進まず急遽移転することが決まったのです。

徐々に感じる違和感、そして「答え」を見失いサロンリニューアル工事は中断

サロン内装を決める必要に迫られた2021年1月、当時の責任者は「予算を抑え機能性重視、でもデザイン性も備えたサロンにしないといけない」と考え内装案を専門業者に委託しました。

▼当初のレイアウト案(機能性と利便性重視)

私も当時は「プロに任せればいいサロンになるだろう」と傍観者的に見ていましたが、上がってくる内装案からは費用と機能性を重視するあまりに、「どこかで見たことのあるアイディア」という印象しか無かったのです。

「なぜそのデザインにしたのか? なぜその機能が必要なのか?」

社内から飛び交う質問に、当時の責任者は十分な説明が出来ませんでした。

「そもそもサロンの内装って何が正解なのか?」

そして、本質を追求した結婚式を提供していこうとしている今、理由を言葉に出来ないことは果たして見過ごしていいことなのか?

そんなやりとりが社内で行われていく中で、一般的なウエディングサロンの機能面を重視してしまったあまりに「リブランディングの成功を強く願う私たちの想い」が全く見えないサロンが出来上がろうとしていたことに気づいたのです。

明らかにスキナが立ち向かっていこうとする世界と全く違う空間に、会社全体が答えを見失い、立ち止まってしまった状態になりました。

「工事中止!」

こうして、これまでのスキナの常識では異例の作業ストップをお願いし、改めてゼロベースで内装責任者を選出するところからやり直すことになったのです。

「- FUKA -」既成概念をすべて放棄し、紡ぎ出した新コンセプト

私はもともと学生時代に自分が思い描く空間を作り出すことを学んだ経験があり、さらに、サロンリニューアルの為の社内勉強会に参加したことで、新たな世界観を作れるチャンスに心を揺さぶられて応募しました。

そして、入社して3年目で責任者に選任されることとなりました。

それから、毎日幾通りものリブランディングを体現するサロン空間のテーマ案を出し、その中から選出したものにフィードバックを受け、さらにより良いテーマ案を再考する…。そんな毎日が続いていました。

このとき、お恥ずかしながら社会人7年目にして今まで触れることのなかった「3C分析」や「PEST分析」を改めて行うことで、ブランドの方向性を自分に落とし込んでいきました。

そして悩みに悩んだ結果、

「 - FUKA - うまれているけど うまれていない 」

このテーマ以外は考えられないと、やっと自分に確信を持つことが出来たのです。

400案以上出した案の中で、やっと納得できたテーマであり、実は最初から最後まで残っていたのがこのテーマでした。

▼「- FUKA -」のコンセプトを落とし込んだ手書きのパース

ひとりでも生きていけるにも関わらず、あえて新郎新婦は2人になることを選び、家族をつくる場としての本質を結婚式において見出せるように。

そして、私たち社員はまるで職人のように無骨で愚直でありながらもメンバー同士で向き合い、新郎新婦とも心の奥深くでつながるように。

ブランドアイデンティティである「ただ一つ、本質だけを。」に基づいて自分自身の本質を見出せる空間をベースに、’’2度も生まれ変わる蚕’’ と ’’無骨で愚直な職人のアトリエ’’をイメージさせる実際のサロンを作り上げたいと思いを込めて世界観を構築していきました。

こうして、我々の大事にするべき「アイデンティティ」と「世界観」を、初めて工事中止を体験された内装業社である株式会社エクシアス代表の松本さん、デザイナー廣實さんに提案したのです。

「私たちがどれだけ社運をかけて挑戦しているのか」、その想いや大阪内装のテーマ、世界観、機能性に至るまでプレゼンをし、ようやく工事の再開。

しかし、施工完了期日までこの段階で約1ヶ月の猶予しかありませんでした。

いっさいの妥協をゆるさずに望んで具現化された世界観に大興奮

とはいえ、私自身内装については全くの初心者だったので、社員全員で手探りの状態で再出発をしました。

当初 私に託された予算は約1000万円。

FUKAのコンセプトと今後あるべき私たちの働き方を考えた際に、私が考案した内装デザインは想像を遥かに超えるお見積り金額になったことを覚えています。

会社から約1000万円の予算だと言われば、常識的には機能やデザインを見直して予算内で取り掛かるべきところですよね。

もちろん、私自身も抑えられるところは見直しを掛けましたが「新郎新婦をお迎えするサロンスペースと社員が働くオフィススペースを統合すべく生み出したい空間や世界観」を出すためには金額が上がったとしても銅板・古材など本物の素材を使用したいこと、そして何より「サロンの中心にはFUKAの問いかけられる場を象徴するアートスペース(ART FUKA)」を存在させる必要があること、さらに、内装業者さんからは予算を気にして費用を抑えるための提案もして頂いたのですが、本質を追求すればするほど譲れないものが明確に私の中にあることを気づきました。

▼何度も足を運んでコンセプトに合う素材を吟味する竹村

そして、弊社では毎週2回「プロジェクト責任者ミーティング」をオンラインで行っているため、この場を生かしてさまざまな視点からたくさんのフィードバックをもらいつつ、またプロジェクト責任者の裁量の範囲を超えると判断された案件については茂松が即断即決で決裁を出す場となっていましたので、私はこの機会で何度も作りあげたい空間に必要なアイテムや造作があること、そして、妥協出来ない理由を基に費用の追加のプレゼンをしていきました。

そして結果、譲れない世界観を表現するべく最終着地点として1400万円で今回のプロジェクトを進めることになったのです。

私の妥協したくない気持ちに答えてその予算を決裁した仲間たちに感謝し、全身全霊を掛けてサロン完成まで駆け抜けました。

こうして限られた日程で思い描いたサロンが出来上がったことに私はすっかり安堵していたのです、最大限の「FUKA」を作り上げる事が出来たと…。

「このアートには問いを感じない。」怒りと悔しさに葛藤する数日間

しかし、ようやく完成を迎えた当日、大阪サロンの中心に構えているアートスペース「ART FUKA」を見つめ茂松が放ったひとことは、

「この ART FUKA には問いを感じない。」

だったのです。

その言葉に愕然としました。そして一方で、その言葉は私自身が違和感を感じながらも蓋をして隠していた、つい1週間前の気持ちでもあったのです。

「ART FUKA」には、新郎新婦になぜ家族になる選択肢を取り、何を自分たちの本質として大切にするべきなのか考えさせる空間であること。

毎日そこで職人のように本質を追求し創り上げていく私たち社員にとっても考えさせられる空間であること、そして、どんな状況に陥ってもぶれない本質をうみだせる場でなければならないのに、確かにただオシャレで綺麗過ぎたこの「ART FUKA」には何かがうまれることが感じ取れませんでした。

そして、リニューアルが一度完成したサロン「ART FUKA」に関して、茂松は更に「ぶっ壊して作り直すことを考えた方がいい」と、突き刺さるような言葉を放ったのです。

「ぶっ壊す…。」職人達とぶつかり合いながら完成させたので今ある形をうまく使おうと思っていた私にとって、この言葉は簡単には受け入れられませんでした。

なぜ茂松は大胆にもこの言葉を放ったのか。考えても納得する見解は出ませんでした。

「失敗」を推進し推奨する。ブランドは弱さを受け入れ「勇気」へ変える

▼コミットメントキャンプで議論する茂松と全メンバー


しかし、その言葉の理由を改めて伺うと、

「ART FUKA」にかけた思いを感じとれない時点でこれは失敗ではないのか?ぶっ壊すことはお金がかかることだとも分かっているが、ここは勇気をもってゼロベースで費用対効果を考えるべきではないのか?そして、会社全体でフィードバックをかけて作ったものだから竹村だけの責任ではなく全社員の責任だから思い切ってぶっ壊せ。

このサロンを手がけるにあたりたくさん味わった’’生みの苦しみ’’と、再度向き合わないといけない抵抗感や力が無い悔しさから思考停止してしまった私でしたが、直接フィードバックをもらえることでやっと理解し失敗していることを受け入れることができました。

さらに茂松は、「我々はクリエイティブなことに無縁だったから力が無さすぎる。失敗から学び、成功させるにはクリエイティブなアーティストの力を借りることも必要ではないか?」と素直に失敗を受け入れていました。

失敗したことを受け入れられるようになったからこそ私にも分かりました、今の私にはアートを表現出来る力がないですし、まさに「うまれているけど うまれていない」を生み出すにはアートと向き合い、成し遂げる力がある他者の協力を得なければならないと納得することができました。

こうした茂松からのフィードバックは私の心と脳にストレートに突き刺さり、いち社員が「失敗」することも推進・推奨し、受け入れるブランドの考え方や、直接社員と真摯に向き合いフィードバックをもらえる社風に感謝の気持ちが湧いたのです。

この瞬間、やっと気持ちのリセットが出来ました。

自分以外の知識や能力を共有し、自分にないものを補い合える環境だからこそ、今度こそは新たな何かが「生まれるのかもしれない」と、胸が高鳴り始めた瞬間でした。

これからも決して終わらないブランドの体現に力を貸してほしい。

そして今、サロンリニューアルは現在進行中で進んでいます。

完成したかと思いきや、妥協せず揺るがない私達の思いと、本質を追求するブランドイメージを体現するため奮闘しております。

全く経験のないことにも大胆に、そして挑戦することを恐れず立ち向かう、そんな株式会社スキナでは近日中にアーティストを募集いたします。

「 -FUKA- うまれているけど うまれていない」

サロン中心部に存在するART FUKAに、問いを感じられるアート空間を一緒に体現して欲しい。

Art Director
1400万円かけたブランド発信拠点をアーティストとともに完成させたい
ー「日本の婚礼文化に革新を」 現在、スキナではこのミッション実現にむけて、すべてのプロダクトのリブランディングに取り組んでいます。創業当時から継承してきた結婚式における不合理を取り除き、誰の手にも本来の結婚式の意義を届ける為に、日本の婚礼文化に革新をもたらすべく挑戦しています。 ◆zero wedding https://zero-wedding.jp/ 「ただ一つ、本質だけを」をブランドアイデンティティとして、国内の結婚式における高付加価値高単価傾向に歯止めをかけ、本来の結婚式における意義としての「家族を始める場」を適正な価値と価格で提供します。具体的にはそのロケーションの潜在的な価値に光を照らして再定義することで、適正な価値に対する価格を実現し、さらには婚礼業界のタブーである新郎新婦のアイテム持ち込みを推奨することで、婚礼業界価格と一般流通価格の格差解消に挑戦します。 ◆京町家リノベーション挙式会場 挙式会場に特化したスペースとして京町家をリノベーションします。現状では、京都らしさを堪能できる挙式会場においても顕著な高単価化傾向が見受けられる状況にあり、また、披露宴会場が併設されていることからコストダウンを図ることが困難なモデルが主流となっています。この状況に対して、結婚式の本質的な意味を設計する挙式に特化し、また京町家がそもそも保持する価値を活用することによって価値と価格の最適化の実現を図ります。 ◆ ウェディングソーシャルメディア 結婚式の本質的な価値を創出するウェディングプロデューサーと新郎新婦を結びつけるソーシャルメディア並びにプロデューサー支援システムリリースを計画しています。「結婚式場を選ぶこと=結婚式を選ぶこと」となっている現状の文化にディスラプションをもたらし、結婚式の意味とはなにかから考える土台としてウェディングプロデューサーの存在意義にフォーカスを当てる価値観共感型プラットフォーム構築に挑戦します。
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