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インターン体験談 ( Mayu #3 ) : 1年半のインターンで見えた教育現場の課題と私のこれから

この3月で1年半ほど続けたWingsを卒業するにあたり、まとめのブログを書くことになりました。私は幼児教育に高校生の時から興味があり、自分なりに課題意識も抱えていました。だからこそ教育に関われるインターンを探し、Wingsに出会ったんです。教育に興味のあった私が1年半のインターンでどんな経験をし、何を学んだのかを、今回のブログではお話したいと思います。

教育に興味があるけれど行動していなかった

家族の仕事の関係で、幼児教育は私にとって昔から身近な存在でした。しかし自分が先生になるというイメージはつかず、自分に向いている仕事だとも思わなかったため、大学では法学を学びました。それでも人が幸せになるためには教育が土台として最重要だという考え方は変わらず、留学先で教育の授業を受けたり、自分で勉強したりしていました。


・幼児教育はその後の人格の形成に大きく関わっているんじゃないか

・どんな教育が実際に子供を幸せにできるんだろう

・非認知能力を伸ばす教育ってなんなんだろう

・教育の質をあげるためには、先生たちの待遇改善が必要ではないか

・実際に現場ではどれほど子供の成長が重視されているんだろう


学生時代、もっと教育現場がこうなればいいのに!ともやもやを感じることは沢山ありました。でも例えば幼稚園のボランティアなどに参加しても、数日間だけでは実際の現場がどうなっているのかまではなかなか理解できません。結局現場を理解していなければ、どんなに頭で考えたとしても理想論で終わってしまいます。ただ理想を語るだけになりたくない。自分の思う「理想の教育」への障壁を知るため、私は現場を見るインターンを始めることにしたんです。


Wingsで見えてきた教育現場

1年半で経験したこと

Wingsでインターンをしている間に、私は教育現場の運営にいろいろな関わり方をさせていただきました。テーマをもらってカリキュラム作成に関わり、また教育に関するブログの連載を持つなど教育の内容部分に関わるものもあれば、日常的な保護者の対応、生徒情報の管理、イベント等の事務管理、新規スタッフのトレーニングなど必要な管理業務を行うこともありました。さらに、海外出身のスタッフの在留ビザの書類準備や消防計画の作成など、ここにいなかったら経験できなかったであろう仕事もありました。

私が1年半を通じて行っていたのは教育と発達に関するブログの運営です。ずっと興味のあった非認知能力を高める教育について、自分なりにクラスと文献を行き来しながら記事を書きました。最近では「子供を幸せにするにはどんな子育てがいいんだろう」というテーマについて、お母さんお父さんが欲しい情報をイメージしながらブログの作成をしていました。科学的根拠のある内容を誰にでも分かりやすく届けることは、チャレンジングでしたがとても楽しい仕事でした。

一方で契約関連の業務や保護者対応、クラス内の動きなどを日常的に見るようになり、実際に現場で起こっていることや先生たちが考えていることを知る機会も増えていきました。大学卒業後にインターンの日数を増やしてからは、自分が見たかった「教育現場の実情」にどんどん迫っていく感覚がありました。


理想と現実をどうやって近づけるか

カリキュラム作成やブログの執筆では、教育や成長についてどうしても理想を語ることが多くなります。ですが「こうしてほしい」「こうしたら目指しているものに近づくはず」という作り手の意思は、現場では実践するのが難しいことも多いです。

先生たちは子供たちに集中を促しながら座らせ、皆が参加することを第一に優先しなくてはいけません。実際に先生から話を聞いても、時間がない中でカリキュラムの意図を全て把握するのは難しく、また子供たちを相手にしていると毎日いろんなハプニングも起こります。毎日が想定外で、その中で教育の質を高く保ち続けることの大変さを知りました。

また、新しいスタッフのトレーニングも手探りで行っています。教え方に正解はなく、確立されたマニュアルもないからこそ、先生たちは臨機応変に動くことを現場で学んでいきます。実際にWingsには子供たちの意欲を引き出すのが得意な先生が多く、その姿にはいつも驚かされます。しかし、新しいスタッフがより早く一人前として現場に立てるようにするためにはトレーニングのシステムも必要です。トレーニングにしっかりと時間を掛けたい一方で、経営側としてはいち早く現場に送り込まなくてはいけないという難しさを感じました。


Wingsで学んだ私が今考えること

教育現場を実際に見たことで、どこまで理想を求めることができ、なにが障壁となるのかが少しずつわかってきました。まさにインターンを始めた理由だった、理想への障壁を見ることができたんです。今まで漠然としたもやもやを抱えていた私が、今は解決すべき問題に対してのアプローチが現場で実現可能なのかを試している状態です。


教育の質を追い求めることはできる

例えば、私にとって一番の関心は「非認知能力を高める」教育の実施方法とその効果でした。どんな内容が子供たちのどんな力にアプローチできるのかや、どんな環境に身を置けば子供たちは主体的に好奇心を持って取り組むことができるのかを、クラスを通してみていきました。その結果、少人数で子供たちと対話できる環境や、自分を認めてもらっていると思える環境が子供たちの成長に大きく貢献することは明白でした。いい環境づくりにはその分コストが掛かり、日本中の子供たちに提供するにはまだ程遠いという社会的な問題はありますが、どんな環境を用意すればどのくらいのカリキュラムの質が担保できるのかを実感した気がします。

その上で、短期間でも理解しやすいカリキュラムづくりや、現場を理解したレベル設定など作り手が工夫できる部分もわかりました。カリキュラムをつくると一言で言っても、実際のクラスの風景を想像できる力は不可欠です。そして先生たちのトレーニングの必要性もわかりました。スキルのみならず、なぜそれが必要かという理解や子供と関わるときのマインドセットなど、重視しなければいけない点も見えてきました。そしてそれが、本当に子供に寄り添った教育の質の担保であると考えます。


マネジメントで自分にできることを増やしたい

また、先生たちがどんな環境で働き、何に喜びや不満を感じるのかも現場で見えてきたことです。例えば使っているシステムの全体像がわかるだけで、先生たちが日々子供と関わる以外に割かれている時間を理解することができます。ただ「忙しそう」と見ているだけではなく、「これを事務側から伝えてあげれば教室内がスムーズに動くようになるな」など、具体的に自分にできることがわかるようになってきました。

また、マネジメントについて考える機会が非常に多くありました。経営側の目線も現場側の目線も両方を知ることができる立場だからこそ、問題の解決が理想通りには行かないこともわかります。課題に対してどんな声が拾い上げられるとスタッフは安心して仕事に向かえるのか、何が気持ちよく働ける職場の要素なのか、優先順位はどうなるか、どんなコミュニケーションが必要なのかなどを考えました。教育現場に関わらず、人のマネジメントを実際の環境で学んでみたいと思うようになりました。


4月から働くにあたって

昨年はコロナの影響で大学院留学の予定がなくなったりと、予定していた進路とは異なりましたが、4月から日本で就職することになりました。就職先を決めるにあたって、私はあえて教育から離れたIT業界での就職を選びました。

マネジメントやビジネスを社会で学ぶことで、教育業界はずっとこうだったから理想を追い求められなくても仕方ないという考えを変え、高い質の教育を与えられる運営モデルを作る必要があると考えたからです。私は子供の幸せに直結する教育を理想の教育だと思っています。そしてそれには子供の非認知能力を高め、好奇心や挑戦が肯定される幼児教育環境が必要だと考えています。

一方でその前提として、運営や労働環境について障壁が大きいことを学びました。これは教育の社会的な価値が確立されていないことで、幼児教育を必要な投資だと考えている人がまだまだ少ないことに根本的な課題があると感じます。その解決のために他のビジネスモデルをまずは学ぼうと考え、最初から教育業界に入るのではなく違う世界に飛び込むことに決めました。

また、教育現場も社会の変化とともに急速に変わっています。これからの社会を生き抜く子供たちの幸せを考えるために、まずは社会がどんな風に変化してくのかを予見できる人材になる必要性を感じました。自分自身が変化の多い社会での自己実現を体現し、ロールモデルとなれるよう、社会人一年目も新たな環境で努力を続けていきたいと思います。そしていつか教育分野に貢献できるよう、ここでの学びを忘れずにアンテナを張り続けようと思っています。


これを読んでWingsに興味を持っていただいた方は、教育への視点を深ぼれるこのオフィスにぜひ一度足を運んでみてください!

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