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Wantedly RecSys 2021 参加レポート① - Wantedly データサイエンスチームで RecSys 2021 にオンライン参加しました

ウォンテッドリーのデータサイエンスチームのメンバーで、推薦システムの国際会議である RecSys にオンラインで聴講参加しました。今年の RecSys2021 は 2021年9月27日から10月1日にかけてオランダのアムステルダムの会場におけるオフライン形式と配信システムを用いたオンライン形式のハイブリッド形式での開催でした。他の参加者との交流など現地でしか味わえないこともありますが、オンラインでの開催だからこそ時間的にも予算的にも気軽に参加できるというのはいい面でもあります。オンライン開催のおかげで、今年は自分含めて4名のデータサイエンティストが業務としてオンラインで聴講参加できました。その参加報告を行っていきたいと思います。

本記事は概要の報告になりますが、明日からは参加メンバーが実際に発表を聴講して気になった論文や Keynotes、Tutorials などの内容についてまとめた内容を順次お届けしていく予定です。

↓ここに各記事へのリンクが並んでいく予定💪

  • Wantedly RecSys 2021 参加レポート② - 推薦システムの問題設計と改善 by 樋口
  • Wantedly RecSys 2021 参加レポート ③ - 推薦システムにおけるGraph構造の活用 by 角川
  • Wantedly RecSys 2021 参加レポート④ - 推薦システムのユーザインターフェース by 合田
  • Wantedly RecSys 2021 参加レポート⑤ - 推薦システムにおける"探索"の価値 by松村

完走👏

RecSys とは

RecSys とは推薦システムについてのACM主催の国際学会であり、この分野ではトップカンファレンスにあたる会議です。毎年この時期に開催されており、今年のRecSys 2021で15度目の開催となります。推薦システムの研究を行っている様々な研究グループや、Eコマースやメディア、HRなど様々な領域で活躍する企業が毎年参加しています。RecSys2021 では、推薦システムのコミュニティを1つにまとめるという役割を表現するため、"A place to meet and exchange" というテーマが掲げられました。

以下の棒グラフにあるように去年に引き続き参加者は1000名を超えており、推薦システム分野の盛り上がりが感じられます。また、そのうちの60%が大学や研究所などでなく企業からの参加者であるというのは、推薦システムの実社会における応用への注目度の高さが伺えます。

推薦システムの実社会における応用への注目度の高さは、投稿された論文の内容からも読み取れます。以下のように投稿論文の中で最も多かったトピックは "Algorithms" が161件と最も多いのですが、"Real-world applications" が141件と次点で多く、その他にも "Societal / Economic Impact" や "User Experience Research" などの実社会や実際のユーザに注目したようなトピックのものが目立ちました。

また、投稿された論文のうち企業からのものの数は昨年より75%も増えており、通常の論文よりも実応用における課題や運用面に焦点を当てた発表が募集される Industory Talks が11件もメインの論文発表と同じセッションに組み込まれました。Industory Talks では、実サービスで推薦システムを導入・運用してみて初めて直面する課題やそこから得られた知見について様々な発表がなされます。我々のように企業で推薦システムを開発している人間にとっては大変参考になるものばかりで、わたしも毎年非常に楽しみにしています。

(以上3つの画像は RecSys 2021 初日の Opening Session より)

なぜ参加したのか

去年に引き続き今年もウォンテッドリーに所属するデータサイエンティストの大部分がこの RecSys 2021 に参加する形となりました。参加するためにはお金がかかりますしメンバーの負担も大きいですし、業務時間に参加するためメインのプロジェクトは一時的にストップすることとなってしまいますが、それでも参加することに価値があると思い今年も参加することとしました。

去年に引き続きオンライン参加が可能という点において、時間や費用面でのコストが比較的低いというのはもちろん大きな理由の1つです。しかしそれ以上に大きな理由があります。ウォンテッドリーでは現在、「推薦システム」を最も重要な領域の一つとして技術戦略上での位置づけをしております。その上で、その領域の最新のトレンドをキャッチアップすることや、この領域に関わる様々な方とコミュニケーションを取ることは大変重要なことであると考えているからです。正直、最新の研究が私たちのアプリケーションにそのまますぐに反映されるということは少ないです。一方で、最新のトレンドまでキャッチアップすることで増やした様々な選択肢の中から今現在必要な技術選択をするのと、そうでないのとでは大きな差があると考えています。また、この領域に関わるメンバーのモチベーションの向上や今後のキャリアといった点でも、この経験はきっと活きてくるだろうと考えています。

さらに、私たちの推薦システムにおける取り組みもこの数年で大きく進歩したため、会議で発表されているような課題に Wantedly の推薦システム開発で実際にぶつかったり、提案されている解決法の一部を実際に取り入れたりということも少しずつ出てきました。特に実サービスだからこそのデータのバイアスを考慮したオフライン評価や機械学習モデルの学習は、推薦システムの領域で最も注目されているトピックの1つですが、まさに今私たちが直面している大きな課題の1つでもあります。このように、国際会議で発表されている内容が直接的に業務に活かせるようになってきていることは、これまでの取り組みの成果の現れであり大変喜ばしく思うと同時に、引き続き最新の情報をキャッチアップしつつ困難な課題と向き合っていく必要性を感じます。また、私たち自身もプロダクトにおける取り組みを公にアウトプットしていくことで、コミュニティへの貢献も行っていきたいとも考えています。

おわりに

今年もメンバーのみんなと RecSys に参加することができ、たくさんの学びと発見がありました。来年の RecSys 2021 はシアトルでの開催予定とのことです。次こそは是非とも現地で参加したいですし、できたら発表者として参加できるように1年間頑張っていきたいです!

また、去年に引き続き RecSys への参加者有志で論文読み会(オンライン)を企画しておりますので、興味のある方は是非ご参加ください!実際の RecSys2021 の本会議や併設 Workshops の発表者よる自身の論文紹介や、普段業務で推薦システムの開発に携わるエンジニア・データサイエンティストが今回の会議に参加して気になった論文の紹介を行います。 (イベント終了後でしたら発表資料がアップされていますので是非ご覧ください。

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