- オープンポジション
- 経理担当者
- サーバーサイドエンジニア
- Other occupations (6)
- Development
- Business
- Other
こんにちは。寝不足な山本です。なぜ寝不足なのかというと、昨日の17時半から今朝の6時までずっと海の上にいたからです。海で何をしていたかというと、漁師さんの船に乗せてもらい、イカ釣り漁に同行してきました。
ウーオのバリューの1つは漁師ファーストです。私たちの意思決定の基準は「漁師さんたちのためになるのかどうか」。では、その漁師さんたちはどんな思いでどんな風に仕事に取り組んでいるのでしょうか。
また、自分たちが普段取り扱う商品は、セリ場に並べられるまでにどのような工程があるのか、実はまだよく知りませんでした。
それらを解明するべく、漁師さんの仕事現場を見てきました。
漁師さんってどんな人?
今回乗せてもらったのは、鳥取でイカ釣り漁を行う小型船「白蓮」さん。漁師の広坂さんはとっても気さくな方です。テレビの漁師特集にも出演したことがあるとか。広坂さんのお父さんも白鯨という船でイカ釣りをしています。小型船のイカ釣りは基本一人でやるそうです。
いざ出漁!
夕方17時半。広坂さんの可愛いお子さんたちに見送られて、漁へ出発。天候はくもり、Tシャツとパーカーでちょうどいいくらいの気温でした。
船の中は1畳と少し。頑張って大人3人入れるくらいです。魚群探知機やGPSなどの機器がたくさんあり、近未来感漂います。広坂さんはずっと舵を取っているわけではなく、たまにぽちぽちっと機器をいじる程度。ハイテクー!!
この日は波が荒く、船はぐわんぐわん揺れました。私は車の中で本が読めるくらい乗り物には強いので、酔わない自信がありました。が、酔いました。そして、ちょっと吐きました。悔しい。
漁場まで1時間半ほど船を走らせました。このとき空はまだ明るいです。
広坂さんはつなぎ型のカッパに着替え、イカリと網を下ろして船を固定します。網を下ろすことで、船を潮流に同調させるのです。そして暗くなるまでしばらく待ちます。
日が落ちてきたので、いよいよイカ釣り開始。
イカを誘い寄せるための漁火(いさりび)をつけ、イカ釣りの機械をスイッチオン。なんと漁は全自動なのです。
10センチほどの針がいくつもついています。黄、青、緑とかなりカラフル。
ものすごく大きなリールみたいな感じです。全部で6台。
針に引っかかったイカは、緑の板の部分に当たって、太い管を流れて、かごに落ちてきます。管のところを流しそうめんのようにスーッとイカが流れてきました。
広坂さんはイカ釣りの機械を操作しながら、並行して仕立てていきます。船の中には氷を入れるところと、発砲箱を入れるところがそれぞれあります。
仕立ての方法は
①発砲箱に半分くらい氷を入れる。
②金属の板でバンバン押し付けて氷を平らにする。
③イカを同じ大きさごとで揃えて発砲箱に入れていく。
④船の札を入れ、チョークで規格を発砲箱に書く。
釣れたら仕立てる、の繰り返しです。機械6台を同時に稼働させながら仕立ても手際良くこなさなければならないので、スピードと効率が求められる仕事でした。
気づいたら、かごいっぱいにスルメイカが釣れていた!!
深夜2時、いつもは布団で爆睡してる時間ですが、イカを見てたらお腹がすきました。
イカ以外にもダツ(鋭く尖った魚)が船に寄ってきているのを見つけました。広坂さんは今までアザラシやシャチも寄ってきたことがあると楽そうに話してくれました。
今回の収獲はスルメイカおよそ30ケース分!小さめのサイズが多かったようです。
明かりを消し、イカリと網をあげます。この作業は結構重労働で、広坂さんは暑い暑いと汗をかいていました。
朝の4時40分頃に漁が終わり、6時に港へ帰ってきました。お母さんが軽トラで待っていて、仕立てたイカを船から下ろし、セリ場へ運びます。そして、規格ごとに発砲箱を並べていきます。少しでも高い値段がつくようにホースやブラシで箱を綺麗にします。
値段がいくらになるのかドキドキ。
当日、セリでの値段はいくらになったのでしょうか。白蓮さんのスルメイカの番がくるまでいつもより緊張しました。
結果は、おおお、いつもより高!かったです。
自分が釣ったスルメイカではないけれど、一緒に乗った船で釣れたものが、高く売れたのは私も嬉しかったです。仲買人としては、値段が高くてこの日は買うことができませんでしたが…泣
白蓮さんのスルメイカはとても丁寧に仕立てられていて、ウーオのバイヤーやお客さんにも大人気です。広坂さんの人柄や漁の様子を知ることができ、これからもさらに自信を持ってお客さんにオススメしていきたいです。
ウーオのメンバーは過去にも桁網漁や白イカ漁に同行しています。
机の上でだけでなく、海の上でもわくわくする体験ができるウーオでした。次回、漁に同行できるのはこれを読んでいるあなたかも!?