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「TRUSTDOCKを社会インフラにしたい」~新CTO・荘野が語るプロダクトファーストへの思い~

今回は、TRUSTDOCKのテックリードであり、7月からCTOを務める荘野和也にインタビューをしました。CTOになった背景からTRUSTDOCKの開発スタイル、そしてTRUSTDOCKが描く未来についてエンジニアの視点から話してもらいました。

CTOになっても変わらない「プロダクトファースト」、「エンジニアファースト」の思い

――これまでの経歴を教えてください。

荘野:私は専門学校に在学していて、2007年にガイアックスに入社しました。TRUSTDOCKは2016年くらいからガイアックスでプロジェクトとしてスタートしたんです。その時から開発メンバーとして携わっていましたね。それから3年ほどは開発を牽引するテックリードという立ち位置でTRUSTDOCKを開発しています。

――テックリードとはどういった仕事を指すのでしょうか?

荘野:明確な線引きはないと思うんですけど、分かりやすいようにプロダクトオーナーとテックリードの違いを考えてみますね。

プロダクトオーナーは顧客や広く世の中に必要なプロダクトを届けるという製品起点の考え方をします。ステークホルダーとやり取りを重ねながら、どういったUI ・UXや機能にしたら要件に答えられるかを考える人だと思っています。

――プロダクトオーナーは、顧客に近い位置にいるイメージを持っているんですね。

荘野:テックリードが主に考えていることは、「実際にどういう技術でいただいた要望を満たすか、明らかになった課題をいかに解決するか」なんです。具体的には使う技術を選定したりコードを書く部分に責任を持っています。

いわば「エンジニアの班長」といったイメージですね。

――エンジニア組織の中心の役割を担っているんですね。

荘野:そうですね。今は様々な事業者様に対して、使い勝手がよく安心・安全に利用できる「本人確認APIプラットフォーム」を開発しています。他にも本人確認業務を行うオペレータが操作するwebアプリケーション、いわゆる業務システムも作っています。

――TRUSTDOCKは多種多様な業種・業態のお客様に使っていただいていますね。

荘野:チケット二次流通や人材派遣、MVNOにCtoCのマッチング等、多様な業種業態や満たすべき法律要件を持つお客様に利用いただいていますね。APIプラットフォームと、オペレーション業務の業務システムの開発は、一見地味に見えて、とても刺激的な仕事なんですよ。APIプラットフォームでは、お客様のそれぞれのニーズにフィットした機能をいかに汎用化して構築できるか、より拡張的な設計を組むことができるか、また、業務システムでは、オペレーターがいかにミスなく高効率に業務を実施できるかを試行錯誤しながら高速で業務プロセスと共に改善しています。そして、それらを統合する内部設計と実装。様々な観点を考えながらものづくりを進められますからね。

――テックリードとしてやりがいを感じながらも、CTOになろうと思ったことにはきっかけがあったのでしょうか?

荘野:この状況下で開発を進めていくうちに、より責任をもって事業を進めたいと思う気持ちが湧き上がったんですね。同時に、事業のメンバーからも同じように「もっと裁量を持って進めて欲しい」という要望があったんです。私の気持ちとメンバーの期待が一致したから、CTOとしてチャレンジしたいと考えるようになりました。

――CTOになってから何か変化はありましたか?

荘野:これからはエンジニアの組織や文化をいかに作っていくか、経営戦略に技術の責任者としてどう関わるかも求められるようになっていくと予想しています。

ただ、今はまだ事業も始まったばかりということもあって、大きな変化は感じていません。それに、TRUSTDOCKも私もこれまでもプロダクトファーストであり、エンジニアファーストでしたし、今後もその方針は変えることはありません。

――CTOになってプロダクトや会社に対する思いがさらに強まりそうですね。

荘野:ありがたいことに、TRUSTDOCKと自分のシナジーを強く感じています。以前から水道やガス、電気といった生活インフラになるようなプロダクトを開発したいという想いを持っていたんです。TRUSTDOCKはまさに社会を支えるインフラになる可能性を秘めているんですよ。

例えばSuicaの登場によって交通のシームレス化が進み、今では当たり前の存在になりましたよね。Suicaが交通におけるインフラになったように、TRUSTDOCKは本人確認におけるインフラになって世の中をより良い方向に動かしていきたいですね。

TRUSTDOCKは受託開発ではない。「標準化」を作るサービス事業者である

――CTOになった背景とTRUSTDOCKの社会インフラになるポテンシャルをお聞きしました。ここからはより技術的な部分についてお聞かせください。

荘野:TRUSTDOCKの開発の特徴でいうと、セキュリティーに関する部分は外せません。TRUSTDOCKは本人確認をする際に身分証の提示があったりと、一般のサービスに比べるとよりセンシティブなデータを扱うことが多いんです。こういったセンシティブなデータをセキュアに取り扱って、なおかつ使い勝手の良いプロダクトに落とし込んでいくのが、TRUSTDOCKのエンジニアに求められることなんです。

――セキュアと利便性の両方を追求するんですね。

荘野:確かにセキュアと利便性のどちらも技術的に成り立たせることは、難しい領域でもあります。お客様の業界によって満たすべき法律の要件も変わりますし。でも、だからチャレンジのしがいがあるんですよね。

一人で解決できない問題も当然発生します。そのことを見越して、TRUSTDOCKの開発スタイルは少人数でコミュニケーションを重ねつつ、議論が生まれるようにしています。その一つの具体例がペアプログラミングですね。

――ペアプログラミングを採用している意図はどこにあるのでしょうか?

荘野:少数精鋭、少人数だからこそコミュニケーションを直に取ることで、そのコミュニケーションコストを下げたいという思いがあります。それに、直接フィードバックし合った方が意思疎通が図りやすいですしね。

――セキュリティーの他に特徴的なことはありますか?

荘野:効率化を目指すシステム開発は多いと思いますが、TRUSTDOCKが目指すのは「標準化」という言葉が正確かもしれません。

お客様企業が例えばA社、B社、C社の三社があったとします。TRUSTDOCKはそれぞれの企業にカスタマイズするのではなく、「本人確認のスタンダードはこういったものです」というように確認すべき事項を私たちが打ち出していくんです。

――顧客をリードする立場でもあるんですね。

荘野:そうですね。受託開発というよりも、サービス事業者なんです。「こういうものを作ってください」という要望を待つのではなく、「こういう風に使ってください」とお客様にご提案するのがTRUSTDOCKの開発姿勢なんですよ。

――提案していく立場となると、法律の知識も必要になりそうですね。

荘野:確かに法律の知識は業務を進める中で求められる場面はあります。でも、入社時に必須ということはないですよ。私自身もTRUSTDOCKに入った当初は、法律の知識は全くありませんでした。

――法律の知識は、自分で勉強して身に付けていったのでしょうか?

荘野:様々な事業者様のニーズに応える中で、それぞれの業種に対する法律要件を日々学んでいきました。法律は細かい点が変わることも多いんです。だから「法律とはこういうものだ」と固く考えすぎずに、柔軟に対応していく姿勢の方が求められているはずです。

――前CTOの肥後さんも「法律は論理的に組み立てられているから、エンジニアという論理に強い人たちは馴染みやすいのではないか」とお話されていましたね。

荘野:私も「法律はロジックの組み合わせ」だと感じますね。「内容が固そうだな」と思いつつも、条文を読んでみると納得できますし、理解できることも多いですよ。

それに、メンバー全員で法律を紐解いていくことも多いんです。例えば法改正があった時に、どの部分がどのようになぜ変わったのかといった背景から考えたり、改正前はどういう状態だったのかを話し合うんです。だから一人で勉強するという形でもないですし、私もキャッチアップしやすかったですよ。

「標準化」を通じて、社会インフラの創造を一緒に目指したい

――これからはCTOとしてエンジニアの採用にも裁量を持って関わっていくことになりそうですね。

荘野:そうですね。TRUSTDOCKで活躍していただけそうな人の特徴は、大きく二つあると思っています。

一つ目は様々な業界に当てはまる「標準化」に興味を示す方です。標準化のための設計や開発は、まるでパズルのような作業なんですよ。各業界によって異なる法律の要件があって、セキュリティーや利便性を同時に追求してほしいというお客様の要望もあります。それらを組み合わせていかに標準化できるかを日々模索するんです。

――ロジカルな思考だけでなく、組み合わせを実現するパズルの思考も生かせるんですね。

荘野:このパズルが解けて、実際に使ってくださっている事業者様から「使いやすいAPIだね」とお褒めの言葉をいただく時に「エンジニア冥利に尽きる」と実感できます。

――TRUSTDOCKで活躍する人の二つ目の条件は何でしょうか?

荘野:やはり「社会貢献性への関心」ではないでしょうか。TRUSTDOCKが解決している本人確認の問題は、幅広い業界に点在しています。金融業界、人材業界もあればエンタメ業界も範囲に入ります。CtoCで個人同士が出会うサービスでも本人確認は求められますよね。

このように日本を支えてきた従来の産業と、ここ数年で生まれた新しい産業のどちらからもTRUSTDOCKは求められているんです。

――生活者としても、本人確認が求められる場面が増えたと感じます。

荘野:そうですよね。TRUSTDOCKが社会に広まれば、世に出るサービスは一気に増えて社会はどんどん便利になっていきます。こういった「TRUSTDOCKを通じて社会インフラを作ること」に技術の面から貢献したい方にとって、やりがいのある環境があるはずです。

「お財布から身分証がなくなる」未来はもうすぐそこまで来ています。その近未来の中でTRUSTDOCKはデジタル身分証を実現する社会インフラでありたいと思っています。先の大きな夢を見据えつつ、現状の課題を解決するプロダクトを届けていきたいですね。

――エンジニアとして活躍される方も、ただの作業者では終わらないようですね。

荘野:そうですね。TRUSTDOCKはRuby on Railsで開発しているんですね。でも、セキュリティーや技術の要件をクリアしていった上で、自分たちがコアな部分に集中できるためであれば、今使っているフレームワークなどの技術を捨てることも柔軟に行います。

こういった技術選定についても一緒に考えていきたいんです。私が選んだ技術を言われた通りに使う部下という立場よりも、少数精鋭で開発を進めていく中で課題を発見・提案し、解決策となるソリューションを共に作っていきたいですね。一緒にプロダクトを成長させて、デジタル身分証の未来を作っていきたいんです。

――直近で具体的に一緒に作っていきたいものなどありますか?

荘野: 現在は、eKYCに対応した「身分証カメラアプリ」を開発中で、パートナーさんとやり取りをしながら進めています。他にも、様々な業種の要望に応えることができるAPI商品の拡充を継続して行っていく予定ですので、こういった開発も一緒に行っていきたいですね。

――常に世の中の最新の流れを見ながら開発を進めているんですね。

荘野:最近だと2018年秋には、金融業界で本人確認を郵送不要でネット完結するeKYCを行うための法改正が施行されました。本人確認に求められるものは日々変わります。このような新しい法案や要件を常にキャッチアップし、スピード感をもってプロダクト開発を一緒に進めていきたいですね。

前CTO肥後(左)、新CTO荘野(右)

前CTOの肥後です。インタビュー中にもありましたが、ネット上のサービスで本人確認(身分証などの画像をアップロードする)を求められるケースは昨今、急速に増えています。アナログ(対面)で身分証を見せるケースはこれまで、行政手続き、金融取引をはじめたくさん行われていましたが、ネット上だと、非対面が前提であり、かつ、PCやスマフォの向こう側のユーザーをどう確認するのかという手法については、全くと言っていいほど確立されていません。ユーザー体験も貧弱です。TRUSTDOCKではその課題にいち早く気づき取り組み始めましたが、技術選定にしろ、ユーザー体験にしろ、刻々と変化する最新の情報と状況に向き合い、適時に打ち手を進めていくにあたって、今回の体制変更を行いました。TRUSTDOCKでは、多様な人材、力を結集してことに当たりたいと考えています。引き続き、私たちにジョインしてくれる仲間を募集中です!

【参考インタビュー】

「身分証のいらない未来」をテクノロジーの力で実現する~株式会社TRUSTDOCK・CEO千葉が描く未来~(前編/事業領域編)

「おサイフに身分証がいらない、デジタルアイデンティティの世界」をテクノロジーの力で実現する~株式会社TRUSTDOCK・CEO千葉が描く未来~(後編/人・組織・採用編)

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