こんにちは、経理担当の中村です。
助太刀では、一人目経理として入社し、経理を中心としながらワークフローや福利厚生制度の整備などの業務も担当しています。バックグラウンドとしては、4年ほどスタートアッププロパーで経営管理→3年ほどコンサル会社のクライアントワークとして経理を中心としたスタートアップ向け経営管理業務の設計・運用→2020年2月に助太刀へジョイン。会計システム利用歴としては弥生→MF→freee。
今回は経理財務を中心に、使用しているシステムのご紹介をできればと思います。シリーズAくらいのスタートアップで今後一人目経理として入る方や、これからfreeeを利用して経理や管理の体制を作っていきたいという方に参考になれば嬉しいです。
現状のシステム
助太刀では設立初期からfreeeを導入しており、早い段階から上位のプランを契約していたため、業務設計がfreee中心で足りない部分はgoogle workspaceやslackを使用しています。
freeeを利用するポイントとしては、freee側で想定されている業務フローを把握して、できる限りそれに運用を寄せることでしょうか。google spread sheetとAPI連携してgasでアレコレできると、より快適かつ柔軟に業務設計を行えるようですが、現状標準で用意された機能のみで業務を行なっています。(gas使えるようになりたいな)
入出金・決済
出金
支払に至るまでの購買稟議や支払申請はfreee会計のワークフロー機能を利用しています。freee内でワークフローを完結させることで、仕訳(freee上の概念では「取引」)に関連申請を紐づけることができるので、稟議や証憑などを遡って確認する作業が楽になります。また支払依頼が完了すると、支払管理レポートという機能に反映され、支払期日の管理やFBデータのダウンロードができます。
コーポレートカードに関しては後述しますが、freeeとAPI連携できておらず、改善をしたい点ですね。
入金
請求書もfreee内で発行しているので、API連携で取得した債権回収用口座の明細を消込機能を利用して、消込仕訳と入金管理レポート(債権管理の機能)へ反映しています。「入金〜債権消込〜仕訳」って割と業務が煩雑になる箇所かと思うのですが、freeeだとシームレスに一つの動作で完了し、債権管理が正確に行えるのは大きな魅力ですね。
また当社は顧客からの入金をトリガーとして事業部側でのアクションが発生するので、銀行口座への入金メール(*1)をslackへ転送(*2)して入金のpush通知も行なっています。
*1 SMBCはオプションで入金都度メール通知が可能
*2 webhook利用
売上管理
助太刀では、年間契約のマッチングサービス、掲載課金型の求人サービス、ファクタリングに物販のECと事業が多岐に渡っています。現在はそれらの売上をDB連携や手入力にて、スプレッドシート上で管理しています。こちらの部分は後述しますが、今後の事業展開も踏まえてアップデートを進めています。
給与計算
給与計算はジョブカン勤怠管理とfreee人事労務を使って計算しています。経費精算を行ったデータの給与反映や給与計算後の仕訳の反映もfreee内なので処理にミスが起こりずらく、スムーズに行えます。
その他、ジョブカンでは有給管理、freee人事労務では社保の手続きや年末調整なども行なっています。
経費精算
こちらもfreee会計の経費精算機能を使用していますが、個人的にはMF経費の方が仕様としては好きかもしれません笑
今後やりたいこと
上記のようにfreeeを中心として、slackやgoogle workspaceを活用して業務設計をしてきましたが、今年に入り組織も大きくなり、売上もぐんぐん伸びて、そろそろ他のシステムも検討する必要があるなと感じています。
直近で感じている課題は以下の通りです。
- 法人カードとfreeeの連携
- 事業拡大に向けた請求/決済/売上管理システムの導入
法人カード
Photo by Markus Winkler on Unsplash
他の企業でも使われている法人カード、助太刀も例にもれず使っています。
ただスタートアップの場合限度額が小さかったり、代表者保証が必要だったりといくつか利用に当たって障壁があり、これまではfreeeに連携できない法人カードを利用してきました。
ただやはりfreeeに連携できたほうが圧倒的に効率的。。。
そこで今、注目しているのはUPSIDERというサービスです。
特徴を簡単に紹介すると、
- 預金残高に基づき限度額が決定される
- 代表者保証なし
- 翌月1日には当月の明細を全て取り込め遅れや漏れが防げる
- もちろんfreee連携可能
今後上場を目指すスタートアップにとって課題になりうる事項が解消された法人カードサービスで、当社も来春を目処に導入を検討しています。
請求/決済/売上管理システムの導入
Photo by Sajad Nori on Unsplash
これまで、商品数は多いものの、プライシングや決済手段などはシンプルな設計になっていたのでなんとかgoogle spread sheetで管理ができていました。
しかし今後サービス/プライシング設計が深化していくと、収益認識基準に準拠した売上管理が複雑化、取引量に比例して管理工数が増大といった課題が出てきます。
現在は作り込まれたgoogle spread sheetととっても優秀な営業事務担当のおかげでギリギリ耐えていますが、そろそろ限界を迎えそうです。
そのため、Zuoraやソアスク、Scalebaseなどの売上管理システムを中心に導入の検討を進めています。当社はSFAとしてSalesforceを利用しているため、そちらとの連携がスムーズにできること、売上/前受金/売掛金の管理が適切に行えること、請求/決済のパターンが増加に対応できること、あたりが特に重要なポイントです。
こちらは全社的なプロジェクトで、論点が多岐にわたるのでとても大変なのですが、経理の中では事業に近いところでの業務なので、個人的にはやりがいを感じています。
成長/拡大フェーズに入ったスタートアップの方は、売上の管理に悩まれることも多いかと思います。またこちらのプロジェクトに進捗があれば、ご紹介できるといいなと思っています。
おわりに
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。業務設計トークをしてみたいなという経理/会計界隈の方、ぜひぜひライトに情報交換しましょう!
そして助太刀で経理やってみたいな、という気持ちが1%でも沸いたら今すぐ「話を聞いてみたい」をお願いします!!
- コーポレートの側面から会社や事業の成長を牽引/サポートしたい
- 業務設計をより滑らかにすることによって、全社メンバーの生産性を高めたい
という気持ちが強い人が当社の経理にとてもフィットするのではと思っています!!!
(本記事に関して、情報の正確性について万全を期しておりますが、その内容について保証するものではありませんのでご了承くださいませ)
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