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マネージャーになった時に戸惑う、ゲームのルール変更について

どうも、スタディスト、ファンキーサイド担当の山下です!

早いもので、今年ももう終わってしまいますが、2019年最後のブログのテーマはずばり”マネジメント”です。

でも、正直言ってマネジメントって、個人的には書くのにあんまり気乗りがしないテーマではあります。。。

というのも、自分自身のマネジメントが、まだまだ理想的な域に達している訳ではなく、それこそ現在進行形で、失敗し、苦悩し、精神的にも傷みながらやっている訳で、そんな自分が何かを語っちゃって良いのか、という気がしてしまうんですよね。

ただ、スタディストも、今や100名の組織になり、色々とマネージャーに関する課題等が増えてくると、共通して陥る初歩的なポイントのようなものが見えてきたので、忘れないうちにそれらをまとめてみようと思いました。

基礎的な内容なので、読者層としては、マネジメントに悩んでいる駆け出しのマネージャーの方や、マネジメントの領域に片足を突っ込みつつあるプレーヤーの方を想定したものになります。

大原則:マネージャーのアウトプット = チームのアウトプット

マネージャーの大原則は、アンドリュー・グローブの『Hight Output Management』で定義される上記式に集約されています(※本書では、「マネージャーのアウトプット = チームのアウトプット + 自分の影響力が及び隣接組織のアウトプット」と定義されているが、簡単の為、ここでは第二項は省くことにします)。

これ、実はプレーヤーとの時と大きく変わるものではなく、主語が個人⇒チームに置き換わっただけなんですが、これによりゲームのルールは大きく変わり、それがマネージャーの混乱を引き起こしていると私は考えています。

今回は、以下の3テーマに絞って、混乱のポイントを説明します。

①いきなり増える手持ちカード
②ミッションコンプリート型から時間制限型に
③巷にあふれるhowナレッジ

①いきなり増える手持ちカード

上述の通り、アウトプットの主語が個人⇒チームに置き換わると、マネージャーが取りうるアクションは一気に膨れ上がります。

例えばチームの今月の売上が凹んでいる時、マネージャーが取りうる手法は

・エースのAを鼓舞して、なんとしてもgapを埋める
・いやいや自分がその売上を埋めるのだ!
・今月は凹むだろうから、来月その分回収できる施策をマーケティングチームと練るべきだ
・むしろ、今日は疲れたからとりあえず寝る
etc.、これ以外にもたくさん選択肢は浮かぶと思います。

さて、このうちマネージャーは何をすべきかというと、答えは、「結果に結びつくことをする」になります。

管理業務とかそういった類の業務を除くと、マネージャーには何かをしなければならない、してはいけないというタスクベースの制約はありません。

マネージャーはチームの成果に結びつことは何をしてもいいという権利と、何をやってでもチームの成果を出さなければならないという義務、を負っていることになります。

この自由度、手持ちカードの多さにより、マネージャー業務の難易度はグッと高くなります

そして、追い詰められたマネージャが陥りやすい行動が、とりあえず自分がなれたカードを使う、一般的によく使われるカードを使う、ことです。でも、本当のところは、熟考の末、結果に結びつくカードを使う、ことが求められているのです。

これと似た話として、自分の手持ちカードを実態よりも少なく認識しているケースもあると思います。

実は、使えるカードは想像以上にたくさんあったりします。社長、役員、隣の部長、学生インターン、社外でもお客様、パートナー等もリソースに含めれば、選択肢として消えるカードは格段に増えます。

特に責任感が強ければ強いほど、社長や役員、他部署の力を借りるなんてありえない、と考えてしまいがちなのですが、全然そんなことはなく、そういったカードをしっかり使って高得点を出す方が、出し惜しみをして点数が出ないよりも良いわけです。ここの思考の振り切りが出来ているか否かでマネージャー業務のやりやすさは大きく変わると思います。

ミッションコンプリート型から時間制限型に

プレーヤーは指示されたタスクを漏れなくしっかりとこなすような働き方をする傾向があります。直近ではOKRの導入等で、そうではないタスク管理が浸透しつつありますが、依然、依頼されたことをしっかりとこなすことが求められることが一般的かと思います。これは、ミッションコンプリート型のゲームとなります。

一方で、チームマネジメントは常にリソースとの戦いです。時間も、人も、お金もすべてが足りません。そういう意味では、限られたリソースをいかに有効に使うかが問われます。これは、時間制限型のゲームです。全てのミッションなんて絶対に達成出来ない前提で、出来るだけ高スコアが求められます

時間制限型のゲームでは、すべてのミッションは実行できませんので、取捨選択に迫られます。プレーヤーの時は、頼まれたことはもちろん、頼まれたこと以外もどんどん拾って「自分で遂行する」ことが評価ポイントとなりますが、マネージャーは如何に「捨てる」か勝負の鍵を握ります。オセロでは四つ角を抑えた人が勝つと言いますが(厳密には違うようですが。。。)、マネジメントでは「要領よく捨てた」人が勝ちます。それくらい、「捨てる」ことが大切なのですが、これは、一般的にはプレーヤー時の感覚とは真逆となります。

「部下に委任する」という行為も、自分の工数対象から外すという意味では、広義の「捨てる」行為に該当します。特に、部下の能力が未熟な時は、その業務アウトプットのクオリティが著しく下がることを意味します。

それでも、全体最適を考えて「捨てる」必要があります。

私は、幸いにも前職の投資銀行で、圧倒的な業務量にジュニアだけのチームで望む、という経験をしてきました。その時には、勇気を持ってジュニアに実力以上の業務を任せました。正直、冷や汗モノの時もありましたが、それが彼らのスキルアップに繋がったに違いありません(いや、丸投げする嫌な上司として恨まれているかも。。。)

少し、脱線しましたが、マネージャーになりたての方は、この「捨てる」感覚を早めにつけることをおすすめします。

この話をするとたまに、自分の業務範囲が今適切なのか、何かを「捨てる」べきかのか判断がつかない、的なコメントを頂くことがあるのですが、広がりすぎている時の兆候みたいなものを自分で定義しておくと良いかも知れません。

私の場合は以下2つを目安にしています。

・自分が週イチで整理しているToDoリストがまとまらない状態が1ヶ月以上続いた時
・自分の担当範囲において、自信を持って良いパフォーマンスだと言い切れるものが一つもなくなった時(全てにおいて、大きな問題はないけど、まあまあみたいな)

今、まさに2個目のトリガーにヒットしているので、大規模な「捨てる」行為を検討しています。

巷にあふれるhowナレッジ

そんな中、巷では「1on1のやり方」「評価制度への向き合い方」みたいなhowにフォーカスしたナレッジが溢れており、それらはそれらで、非常に奥深く、重要なテーマなので、マネージャーの限られたメモリを占用してしまいます。

言わずもがなですが、1on1や評価制度はメチャクチャ重要です。将棋で言うと、飛車、角、みたいな存在で、それをうまく使わないと試合に勝てないくらい重要です。(いや、本当に重要なのは桂馬の使い方で。。。見たいな人もいるかも知れませんがw)

しかし、あくまでも将棋の目的は王を詰むことであり、飛車、角を使うことではありません。

ただ、一般的に、テーマとしては飛車、角の方にフォーカスがされることのほうが多いので、マネージャーの本質的な役割がぼやけてしまうことがあります。

一例としては、しっかり1on1をやっており、部下との関係が良好だから問題なくマネージャーが出来ているというような錯覚です。原則は、「マネージャーのアウトプット = チームのアウトプット」です。チームのアウトプットが出ていなければ、マネージャーはその役割を果たしてないことなります。

何も、今成果に結びつかないものはやる意味が無い、ということではありません。短期的なアウトプットには影響が無いけれども、メンバーの教育やコーチングを行う。これは、長期的には間違いなくチームのアウトプットにつながっています。

時間軸もしっかり取った上で、しっかりとチームのアウトプットを出す、これがマネージャーの役割です

そうは言いつつも、まずはhowから始めるのも、悪くないかも知れない

滔々とべき論を語りましたが、駆け出しのマネージャーは小手先のテクニックから始めるのも、悪くないのかも知れないと思っています。

こういうべき論って頭では分かりつつも実際感覚として身体にはすぐに落ちないので、まずは形から入って、実際に怪我をしながら学んでいくというケースの方がむしろ一般的なのかも知れません。

ただ、マネージャーというゲームをプレイする上で、ベースとなるルールを知っているか否かで、その後の学びのスピードには大きな差が出るのでは無いでしょうか。

ここまでの内容について、「これってマネージャーじゃなくても必要な考え方じゃね?」と感じた人もいるかと思いますが、まさに仰るとおりで、プレーヤーでもこのルール変更に気付いて、素晴らしい成果をあげている人もたくさんいます。

特に、自走力が求められるベンチャー企業においては、マネージャーならずとも、プレーヤーのうちから、ルール変更に順応した働き方を促すことが重要になってくるかなと思っています。

マネジメントというテーマは本当に奥深く、今回紹介した内容は本当に、初歩中の初歩という感じなのですが、少しでも悩めるマネージャーの参考になってくれれば幸いです。

ちなみに、今回のブログで、ところどころオセロや将棋を例えに使っていますが、私は両方ともド素人なので、あしからず。

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