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【エンジニア座談会vol.1】エバンジェリスト長澤太郎さんと語る。ゼロからKotlinへ挑戦したシェアフルの原動力と、次なるステージとは。

昨年2月にサービスをリリースさせてから、ついに1周年を迎えたシェアフル

個人向けiOS/Androidアプリや法人クライアント向け機能など、日頃のサービス開発をサポートして下さっているのが、外部からジョインした優秀な技術顧問の方々です。

今回はその魅力を探るべく、技術顧問×CIO×メンバーによるエンジニア座談会の様子を3回に分けてお届けしたいと思います。第1回目のゲストとしてお迎えしたのは、シェアフルの技術顧問であり、Kotlinエバンジェリストの長澤太郎さんです。

▼参加者プロフィール

長澤 太郎(写真中央):早稲田大学基幹理工学部を卒業後、SIerとエムスリー株式会社を経て、2018年4月にUbie株式会社に入社。日本Kotlinユーザグループ代表、日本Javaユーザグループ幹事を務める事実上のKotlinエバンジェリストとして、Kotlinの啓蒙活動に尽力している。著書に「Kotlinスタートブック - 新しいAndroidプログラミング」(リックテレコム刊)などがある。2019年6月よりシェアフルへジョインし、「太郎さん」の愛称で技術顧問として活躍中。

松尾 健司(写真左):2018年よりシェアフルにジョイン。SREチームの立ち上げだけではなく、社内インフラ全般、情シス、他チーム連携など会社の基盤を幅広く支えている。2019年7月よりCIOとして開発全体をリードする。

水村 敏志(写真右):2018年よりシェアフルにジョイン。Kotlinチームのリーダーとしてメンバーを牽引しながら、シェアフルの要である請求管理機能、労務代行機能の開発に携わる。

松尾:太郎さん(長澤さん)には2019年6月にジョインして頂いて以来、サーバーサイドKotlinのコードレビューや隔週でのオンライン相談会にご協力して頂いていて、とても助かっています。元々Kotlinを触り始めたきっかけは、どのようなものだったんでしょうか?
長澤:ありがとうございます!きっかけはネットニュースですね。Kotlinは、2011年にアメリカで開かれたJVM Language Summit 2011というカンファレンスで発表されました。InfoQで日本語の記事が出ていたのですが、その半年後に初めて読んで、ハマっていきました。

元々JavaをやっていたためJVM言語に親しみ易かったですし、当時のJavaに課題を感じていて、新しい言語があればと思っていたところだったので、案外筋がイイなという印象でした。国内でまだ誰も目を付けていなかったので、自分が発信したり、ブログで書いていけたらと思い、勉強を始めました。

松尾:なるほど。水村さんはいかがでしたか?

水村:僕は、2017年にGoogleがKotlinをAndroid公式言語に採用すると発表したのがきっかけですね。当時、ScalaとKotlinのどちらに挑戦してみるか迷っていて、Googleの後押しがあるならばと、Kotlinに決めました。今考えてみても、Scalaは独術的な側面の強い、堅牢で関数型なプラミング言語なので、メモリに負担のかからないシステムを作るなら向いていると思うんですが、実務で触るならKotlinの方が断然便利だなと感じていますね。

▼メリット尽くし?!次世代言語、Kotlinの魅力とは

松尾:ありがとうございます。では太郎さん、Kotlinの魅力を具体的に教えて頂けますか?
長澤:一言でいうと、ストレスなく書けるということですね。Kotlinは、Javaに比べて短く書けるのが大きな特徴です。セミコロンを省略できますし、※data classや※拡張関数など、やりたいことを素直にできるのがとても嬉しいですね。

《※data class…データを保持することを主な目的としたクラス。equals(), hashCode(), toString(), copy() 関数を自動的に生成する。》

《※拡張関数…継承を使わずにクラスに対して関数を追加する。継承禁止のクラスに対しても追加できる。》

水村:僕もJavaを長く触っていた人間なので、その恩恵を実感しています!

長澤:そうですよね。一方で、Null安全のようなしっかりとした安全性も担保されていますし、あとはツールとの親和性の高さも魅力だと感じています。これは開発元であるJetBrains社の努力の賜物だと思うんですが、Kotlinは新しいバージョンが出ると同時に、新しいIntelliJのプラグインが出るんです。言語とIDEの開発元がバラバラだと、IDEのリリースに時間差があることが多いので、その点でKotlinは便利だと感じます。

《※Null安全…プログラム実行時にNullが原因のエラーを発生させないよう、コンパイラで強制する》

水村:ちなみに春にはKotlin 1.4もリリースされますが、太郎さんは何か注目してらっしゃいますか?

長澤:そうですね。個人的には、コンパイラの性能が上がり、ビルドの時間が減るというのが良いなと思っています。あとは対象のプラットフォームを拡大する点や、言語自体の性能が上がるのもちろん楽しみですね。何か注目されてますか?
水村:僕はマルチプラットフォーム対応で、AndroidとiOSでKotlinのコードを書いて、ネイティブコードをそのまま呼び出せるようになれば嬉しいです。性能的にも速いものを作れるようになると思います。

▼Kotlin×長澤太郎さん×メンバーの意識変化

松尾:続いて、太郎さんとKotlinチームのこれまでを振り返ってみたいと思います。元々シェアフルは組織として色々なチャレンジをしたいという軸で各言語を採用しているんですが、請求管理・労務代行機能の開発言語であるKotlinは、経験者がいない中でのスタートとなり苦労しました。太郎さんにジョインして頂いてから、本当に助けて頂いたように思います。

水村:太郎さんのような著名な方にコードレビューして頂いて、自分達の気付きにくい視点に気付けるのは勉強になります。相談会でも定期的に悩みを聞いて頂けるので、普段気になってはいるけどどうやっていけばいいのかな、というポイントを解決でき助かっています。

長澤:ありがとうございます!相談会での皆さんの観点が鋭く、その場で質問がいくつも挙がってくるので、Kotlinに向き合う姿勢や、僕をうまいこと活用しようとする姿勢にやりがいを感じます。技術顧問として、ちゃんと答えたいという気持ちになりますね。

松尾:技術面だけでなく、Kotlinチーム全体の開発モチベーションが上がったという成果も強く実感しています。優先度が変わり、労務代行機能の開発スケジュールが止まってしまった頃に太郎さんをお誘いしたんですが、そこにはチームのモチベーションを改革したいという強い気持ちがありました。それまでは内々で勉強しながら開発を進めていくことが多かったんですが、太郎さんのおかげで、Kotlinで登壇したり、技術書典で本を書いたり、メンバーの目が徐々に外へ向くようになりました。水村さんもそうですよね。

水村: はい、僕は現在、サーバーサイドKotlinを普及させたいと考えています。過去の技術書典ではSpring BootとKotlinで学ぶjOOQの本や、Ktor入門編の本を書かせて頂きました。

長澤:いいですね!!僕も同じ気持ちで、自分の知見を共有して、Kotlinを使ってくれる人が増えてくれたらすごく嬉しく思いますね。

松尾:ちょうどScalaからJava系言語をやりたいと言っていたメンバーがいたので、ぜひKotlinを、という風に話していますよ!

▼Spring BootからKtorへ?!シェアフルが目指すネクストステージとは

松尾:最語に、今後お二人がシェアフルでやってみたいことはありますか?

水村: 現在Spring BootとKotlinでアプリケーションを作っているんですが、新しいマイクロサービスを作るとしたら、Ktorを使ったサービスを作っていきたいと思っています。Spring Boot自体は文句のつけようがないフレームワークなんですが、 より起動時間を短縮してアプリケーションを作りたいと思うんですよね。開発効率も上がりますし、Ktorのアプリケーションはまだそれほど出ていないので、シェアフルだからこそ先進的な取り組みとして、チャレンジできると思います。

長澤:ちょうど僕もKtorには興味があって、やってみたいと思っていました!Spring Bootは、小さいサービスであれば深い部分まで立ち入らずにサクッと作ることができると思うんですが、逆に、寿命の長い大きなサービスこそKtorのような薄いもので作り込んだ方がいいと個人的に考えています。柔軟性が生まれますし、痒いところにも手が届き、自分達でコントロールしやすいですしね。

松尾: Spring BootをKtorに置き換えられるというのは、すごく大きな話ですよね。Spring BootはJavaの頃からかなり有名なフレームワークなので、それを置き換えられるなんて革新的だと思います。

長澤:そうですね。あと個人的には、もっとコードレビューをお任せして頂ければと思います。広い視野で、抽象度の高い部分をお手伝いさせて頂けるのも嬉しいですが、コードレビューの方がよりシェアフルとしてのバリューも出せると思いますし、どんどん質問して頂ければ答えていきます!!

いかがでしたでしょうか?Kotlinに少しでも興味を持った方は、ぜひシェアフルへ遊びに来てくださいね!

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