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黒Tシャツなのに黒い刺繍? ロゴも社名も「見えない」企業Tシャツが生まれた理由

こんにちは、ワンキャリア経営企画部、デザイナーの吉村と申します。

現在ワンキャリア(以下OC)には、ユーザーやクライアントの課題解決を目指し、記事や動画などのコンテンツを企画・制作をしているコンテンツマーケティング事業部、OCサービスアプリの企画・開発・デザイン制作を行う開発部、また経営企画部の各部門に合計4名のデザイナーが在籍しています。

その中で、今回は経営企画部でどのようなデザインを行っているのかをお伝えします。

「OCデザイナーはこんなことを考えてデザインしているんだ」「OCのデザインにチャレンジしてみたい!」と思っていただければ幸いです。

経営企画部のデザイナー業務は事業部をまたぐ遊軍のよう

本題に入る前に、そもそも経営企画部にデザイナーがいるということ自体が珍しいと思われる方もいらっしゃるかと思います(私も配属されたときにとても驚きました)。

ワンキャリアの経営企画部のメンバーは採用、人事、マーケティング、コンテンツ企画、経営などさまざまな領域の専門のメンバーが兼務で所属していることなどもあり、各部門と連携しながら業務を行っています。それぞれ皆が違う分野に精通しているため、日々の会議などであらゆる分野での情報を得られ、いつも刺激を受けています。

経営企画部のデザイナーは、主に3つの領域のデザインを担当しています。

①新規事業、プロジェクト立ち上げに伴うクリエイティブ制作
②コーポレート関係のクリエイティブ制作
③採用にまつわるクリエイティブ制作

具体的なアウトプットは多岐にわたります。

例えば、①は年に数回開催されるYouTube上で行う合同説明会「ONE CAREER SUPER LIVE」のような、YouTube LIVEのスタジオ設計の企画から設営までを行ったり、各回のテーマに合わせた配信用クリエイティブを作成したりしています(サムネイルだけでなく、配信で使用するテロップや、資料制作なども行います)。

また、②については例えばオフィス設計から始まり、会社案内やメッセージカードといった、オフラインを中心としたコーポレート制作などのデザインを行っています。直近では、ワンキャリアのサイトリニューアルに向けたプロジェクトに関わっていました。
(ぜひサイトもご覧ください‥!https://onecareer.co.jp/

ワンキャリアは常に新しい取り組みを進めており、プロジェクトとして正式に立ち上がる前に、経営企画部のチームが先に進めることもあります。

デザイナーとして、これらの新しい取り組みに対してどんな表現でデザインを設計していくか、アイデアを膨らませて作っていく過程はとても楽しいです。一方で、実現したいと思う構想を構想で終わらせず、こだわりと責任を持って実現させる、という意思を持って制作をしていくことそのものにやりがいを感じます。

では、ここからは経営企画部のデザイナーが制作する中の一つ、コーポレート制作について、制作のきっかけやその目的、そして完成までのプロセスをご紹介します。

コロナ禍だからこそ、繋がりをより強くするためにデザインで何かできることはないかーー全社にとっても初めてのTシャツ制作。

事の始まりは、弊社の代表や役員から「ワンキャリア(以下OC)グッズを作りたいんですよね!」と言われたこと。

この話が上がったのは、ちょうどコロナが流行し始めたタイミングで、会社はリモートワークが中心となり、社内でもリアルなつながりが難しくなってきている状態でした。

そのため、コーポレートグッズが社内コミュニケーションツールとして、組織への一体感を醸成し、同じミッションへ向かって事業を進めていく力にしたい──そんな目的を経営陣と確認し、プロジェクトが始まりました。

グッズの主な利用者は主にOCの社員や株主の方など、関係性の深い方ということで、制作物はTシャツとパーカーに。年間を通して使えるものを作ることになりました。

会社にとっても、自分自身も、アパレルでコーポレートグッズを作るのは初めて。入社から間もないこともあり「いきなり重要ミッションだ……!」「そもそも何を作るのか……。作っても使ってもらえなかったらどうしよう」など、全社に関わる業務のため、やりがいと同時に、それ以上の不安やプレッシャーを感じたことを覚えています。

さて、1回目のデザイン提案です。新卒のデザイナーと一緒に案を考え、役員陣へプレゼン。このときは同時に会社案内のデザインも制作を進めていたため、デザインについては同一コンセプトのもと、制作を進めていました。

コンセプトは「浸透」。OCのミッションやビジョンを社内外へ浸透させていく、というメッセージを込めたものです。

当初は「ワンキャリア」としてのブランドが分かりやすく伝わるようにと、サービスロゴカラーをベースにしたデザインや、ワンキャリアのビジョンである、Visualize Everythingというメッセージを入れ込んだデザインを検討していました。

※以下、デザイン案一部

社長に言われて気付いた、コンセプトを表現するデザインの難しさ

プレゼンの後、役員陣からのフィードバックは、

「『浸透』というコンセプトはいい。ただ、コンセプトを的確に表現したデザインなのか?」「本質的なデザインなのか?」

という問いでした。

MTGが終わり、改めて見返してみると、彼らの問いに自信を持って返せないデザインであることに大反省。

いつの間にかコンセプトを表現することから「分かりやすく」に比重が置かれたデザインになっていたことに気付きました。

ここからは、よりコンセプトの表現を視覚的に表現する方法に注力し、デザインイメージを膨らませていきました。

「浸透=溶けていくようなイメージ」にしたい、と考えながら、同時に着たいと思ってもらえるもの、普段使いしたくなるようなデザインとはどんなものか? と考えて3案に絞りました。

結果、「浸透」のコンセプトを表現するため、同色で印刷や刺繍などの素材でさりげなく分かるデザインへ、素材や仕様にこだわる方向へと大きく修正をかけました。

満を持して臨んだ2回目のMTG。初回デザインのときに指摘された「浸透」を表現したデザインを中心に再提案を行ったため、MTGでは「どれもいいですね!」と好感触。

最終的に「全社員で着るものだから皆で決めよう」と、全社員の投票で3案から1案に決めることになりました。

プレゼン中はとても緊張しましたが、私の中でも納得のいく提案ができたと感じています。コンセプトから表現がブレてはいけない、そのためには、作品の表現に自信を持って進めることが必要だと改めて思いました。

刺繍も生地もフルオーダーメイド──「見えないロゴ」までの試行錯誤

デザインが確定したら、いよいよ制作のスタートです。

初めての制作となるため、まずはパートナーの選定から始めました。地道にWebで検索し、電話で直接問い合わせをしながら相談しました。

数社当たりましたが、断られるケースも少なくありませんでした。「その加工はうちではやっていないです」「その位置に加工するのは難しいです」といった理由や、最低ロット数の問題で予算が合わないなど、確定までに相当苦戦しました。

そして、事前に数社から加工サンプルをいただきながら、クオリティ、コスト、納期などを検討し、ようやくパートナーが決定。そこからは納品まで、細かく連携しながら進めていきました。幸い、丁寧かつ素早い対応をしてくださるパートナーさんに巡り会え、安心して制作を進行できました。運が良かったと思っています。

それでも1社で対応できる仕様ではなく、A社で制作したものをB社に送ってもらい、B社でも加工をして最終的なものに仕上げる……という形で、2社に発注をすることになりました。「それだけ複雑なデザインだったんだ」と気付いたのもいい学びです。

ここからは工程の詳細についても少しご紹介します。Tシャツ、パーカーはそれぞれ刺繍加工を施しており、刺繍色の見本を確認しながらデザインの詳細を確定していきます(同じ白でも多少の糸の違いで色の出方が変わります)。

色を決めた後は、弊社の企業名を刺繍したサンプルを見て、刺繍サイズや位置などを調整していきます。

着やすい素材であることを重視し、Tシャツやパーカーは何着かサンプルを取り寄せ、耐久性や肌触りなどを確認し、素材を確定しました。

そして、最終的に完成したものはこちらです。

全社へのリリース後は、株主様はじめ、社員については入社時にお渡ししたり、内定式で贈呈したりと、コミュニケーションツールとして活用しています。

社員の家族から欲しいといっていただいたり、入社してまもなく「そのパーカー欲しいです!」といったような声もいただき、とてもうれしく感じています。

写真は内定者式後のパーカー着用撮影会です。

ワンキャリアのデザインに興味のある方、一緒にお話ししませんか。

ここまで、企画から制作までの流れをご紹介しました。

現在も試行錯誤しながら、さまざまなデザイン制作を行っています。デザイナーのアウトプットは「誰のために?」「何のために?」を考えた結果、生まれるものだと考えています。今回のアパレル制作もそのいい例になりました。

デザインに正解はないと思いますし、日々、こうすればよかったかな、もっとこうできたかな、と思いながら、更新し、進化させていくものだと考えています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

冒頭にもお話しさせていただいた通り、現在デザイナーは4名です。まだまだたくさんのチャレンジが待っています。

ワンキャリアのデザイナーは冒頭にもお話しさせていただいた通り、さまざまな部門で日々制作し、活躍しています。皆、制作しているものは違えど、常に目的や意図を考え、アウトプットの先にある、思想を大切にデザインを行っています。

デザインについて一緒に考え、創っていける仲間を随時募集しております。

ご興味のある方、ぜひご応募お待ちしております!

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