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東大を出て社員40人のワンキャリアに入社した私が伝えたい「新卒ベンチャー」のリアル

こんにちは、辻竜太郎と申します。2019年3月に東京大学を卒業し、社員数40人程度のベンチャー企業、ワンキャリアに入社しました。現在は編集者として、就活のハウツー記事、企業とのタイアップ記事、特集記事などを作成しています。


この記事では、就職先としてベンチャーを検討している学生に向けて、私の実体験に基づいた「新卒ベンチャーのリアル」について語ります。いわゆるベンチャーの「リスク」とは何か。意を決して入社した後にどんな試練が待ち構えているか。その中でどんなやりがいを得られるのか。あくまでも一例にすぎませんが、学生の皆さんのキャリア選択に少しでも役立つと嬉しいです。
まずは私の自己紹介から始めさせてください。

◆高校時代:東大を目指すガリ勉生活

高校は開成や灘みたいなトップ進学校ではなく、都立の二番手校でした。制服の地味さに定評があります。(全身茶色)
意気揚々と入学したものの、クラスや部活の雰囲気が合わず人間関係で挫折。そこで自らの性格を見直し、周囲に適応しようとするが普通だと思うのですが、当時の私は「俺は悪くねえ」「東大に行って周囲を見返そう」という思考の飛躍を起こします。今思い返しても理解できません。ちなみに、その高校から東大に行くのは現役浪人合わせて7〜8人くらい。クラスでトップならばなんとか手が届くという感じですが、私の成績は中の中。めっちゃ頑張るしかありません。1年生の夏、クラスや部活のすべてを投げうち、私の受験生活が始まりました。
そして、気づいたら3年が経過していた。これが高校時代のサマリーです。

◆大学時代:競技ダンスに熱中する

悲願の東大合格を果たした私は、運動会競技ダンス部に入部しました。東大の運動部が強いイメージはあまりないと思いますが、我が競技ダンス部は現在全国8連覇中の強豪です。
競技ダンスとは、いわゆる社交ダンス。男女一組のカップルで踊り、その美しさを競う芸術スポーツ。金スマでキンタロー、ロペス、村主章枝が踊っているあれです。
新歓で先輩のダンスを見た時、私はあまりの優雅さに涙を流しました。(割と感動しやすい性格です)灰色の高校生活を送ってきた自分だけど、ダンスを始めれば何か変えられるかもしれない。意を決して競技ダンス部に入部した私は他のすべて、主に勉学を投げ打ち、4年間をダンスに捧げました。

ダンス部生活のサマリー
・六大学で2位、関東大会で6位というそこそこな成績
・3年次には新歓係になり、部のブランディングから見直すことで、例年の2倍ほどの部員を獲得。就活のガクチカはこれでした。
・受験勉強ですっかり曲がってしまった背筋は矯正され、身長は172cmから176cmに。

◆カール・マルクス、社会の仕組み、HRtech

ここからは私がワンキャリアに入社するに至った理由をお話ししたいのですが、そのためには私の学問的興味関心を説明する必要があります。
中学時代からマルクス主義が好きでした。マルクスを知ったきっかけは、ゲームに出てきた「ソ連」なる国。調べていくうちに、ソ連は「マルクス」なる哲学者の思想体系に基づいて作られた国であるということがわかり、えも言われぬロマンを感じました。哲学者の思想が人々の心を動かし、革命運動が起こり、国家が作られるなんてすごい!それ以来、政治思想や社会思想の本をよく読むようになり、大学でも社会思想史の勉強をすることになります。


そして、就活にあたって私が企業選びで重視したことは、「社会の仕組みになるようなサービスを作ること」。マルクスは自らの思想が貫徹された社会像を構想しました。私自身も、自分が正しいと信じる思想に基づいて仕事をしたいし、その思想が貫徹されたサービスを社会全体に浸透させたい。


最初は「社会の仕組みといえばインフラ企業だろう」と鉄道会社などを見ていましたが、ほとんどの社員は「仕組みを作ること」ではなく「仕組みを回すこと」に従事していることが分かり、候補から外れていきました。仕組みの回し手ではなく作り手になりたい私が行き着いたのはAdtech、FintechといったXtech系ベンチャー。旧態依然とした産業に参入し、テクノロジーで新たな仕組みを構築するというXtechは魅力的に見えました。最終的に一番興味を持ったのは人材×テクノロジーのHRtechです。人材の採用や評価にデータとテクノロジーを持ち込むという試みは挑戦的だし、「人」を扱う以上、そこには事業者の思想信条が明確に現れます。思想を持った社会的サービスを構築したい自分にとって、HRtechはぴったりのフィールドでした。

◆「人材市場にジャーナリズムを作り出す」私がワンキャリアを選んだ理由

では、数あるHRtech企業の中でなぜワンキャリアを選んだのか?理由はいくつかありますが、最大の理由はワンキャリアの思想に共感したこと。
【東大京大・就職ランキング】P&Gが17位へ急落?マッキンゼー・BCGを辞退した学生は、どの企業へ進んだか。



私が就活生時代から大好きなこの記事には、「人材市場にジャーナリズムを作り出す」という思想が明確に現れているように感じます。企業からお金をもらっている以上、普通の就活メディアは企業の悪いことは書きません。しかし、健全なジャーナリズムがない市場は成長しない。ワンキャリアはP&Gの意義ある取り組みP&G卒業生の活躍に光をあてる一方で、定量・定性データを用いて就活市場における同社の採用ブランドの崩壊を論じました。
「不透明な新卒採用市場にデータとジャーナリズムをもたらす」という強固なスタンスに共感したことが、ワンキャリアに入社した理由です。

◆ベンチャー新卒入社のリスクは、「あなたが期待する仕事人生」で決まる

「大企業よりもベンチャーの方が、自分がやりたいことができるかもしれない。でも、ベンチャーに行くのはなんとなく不安だし、たった一回だけ使える新卒カードは大企業で使うべきかもしれない」
ベンチャーを視野に入れている学生は、少なからずそう考えることでしょう。最近は変わってきているとはいえ、ベンチャーから日系大企業に入社するのは難しいという現実を考えると、この二項対立に行き着くのも無理はありません。


しかしよく考えてみてください。このご時世、一定以上優秀な人材なら、食いっぱぐれて路頭に迷うことはそうないでしょう。たとえ新卒入社した会社が潰れても、若ければ第二新卒として就活し直せば良いし、もう少し年次が上がっていたらなんらかのスキルは身についているはずです。となると、ベンチャーのリスクとは「明日会社が潰れて食っていけなくなること」ではない。
つまるところ、ベンチャー新卒入社をリスクと感じるか否かは、あなたがどのような仕事人生を期待しているのかにあると思うのです。

◆エリート街道を行く東大生、ベンチャー気質の東大生


私の周りには「祖父は商社マンで父は銀行員、中高一貫のトップ進学校出身」といった東大生がたくさんいます。彼・彼女にとっては、「東大を出て、トップ企業で働く仕事人生」がデフォルトかもしれません。となると、新卒ベンチャー入社は「歩むはずだったエリート街道を外れるリスク」と感じられることでしょう。


一方、私は高い年収や企業ブランドよりも、自分がやりたいことができる環境を重視しており、誰もが憧れるようなトップ企業に行きたいと思ったことは一度もありませんでした。その背景には、自分自身がそのような仕事人生を最初から想定していなかったことがあると思います。私の両親は有名大学出身ではないし、私の出身高校も都立の二番手校。高校時代に急に思い立たなければ東大には行かなかったであろう私にとって、エリート人生を送ることは最初から視野に入っておらず、ベンチャー入社はそれほどリスクを感じるものではありませんでした。


あなたがベンチャーに入社すると、「同じ大学、同じ能力で大企業勤めの友人が、自分よりも数百万多い年収をもらい、合コンでもチヤホヤされている」といった現実に直面することになります。「そんなの耐えられない」という学生にとっては、ベンチャーはリスクでしょう。一方、「そんなことはいいから自分の手で事業やプロダクトを作り上げ、圧倒的な達成感と成長を得たい」という学生にとっては、ベンチャーはリスクではないのです。
あなたは前者か、それとも後者か。ベンチャーを検討している学生は、自分がどんな仕事人生を当たり前だと思っているのか、じっくり考えると良いのではと思います。
(余談ですが、自分は後者だと思っていた私も、好きな女の子に「あなたが大企業勤務だったら結婚を考えるのに」と言われた時はさすがに震えました)

◆ベンチャー新卒入社後に待ち受ける試練

ここからは、意を決してベンチャーに新卒入社したあなたを待ち受けているだろう試練について、私の実体験に基づいて書いていきます。

1、自分の仕事のできなさにびっくりする

ベンチャーに入社する高学歴学生は、なんだかんだで自分に自信があると思います。私もそうでした。
ですが、十中八九、その自信は打ち砕かれるでしょう。最初はまったく仕事ができないからです。

大手に行った同期たちが数ヶ月間の研修を受け始めているのを横目に、私は入社早々にすごい量の業務を任されました。私は要領がよくないということもあり、まずこの量に圧倒されてしまいました。しかも、私が配属されたコンテンツマーケチームはトップ企業で成果を出してきた精鋭が揃っていて、年次も4年以上離れています。比較の対象は同期ではなくベテランたち。先輩に勝てる部分が見つからない中で、「辻にしか出せないバリューを発揮してほしい」と言われるわけです。大手に行った友人が「自分じゃなくてもできる仕事を毎日やるのはつらい」とこぼしていましたが、1年目から自分にしかできない仕事を求められるのも相当厳しいものがあります。

しかし、このめちゃくちゃキツイ環境で戦い続け、周囲に認められるような成果を出せれば強い自信になるだろうという確信はあります。入社からまだ5ヵ月、依然負けっぱなしですが、何が何でも一勝を掴みとるために日々食らいついているところです。

2、キャリアの不透明さにびっくりする

私の採用職種はマーケティングだったのですが、入社直前に編集部配属が決まりました。ワンキャリアの記事は就活生の頃から好きだったとはいえ、まさか自分が編集者になるとは思ってもいませんでした。
学生の頃は分からなかったことですが、ベンチャーのキャリアは非常に不透明です。大企業のように「5年目で企画部は出世コース」など、目指すべきキャリアパスが見えている訳ではありません。事業や組織の状況に合わせて自分の役割は目まぐるしく変わっていきますし、社内には自分と同じようなキャリアを歩んでいる人も、分かりやすいロールモデルもいないのです。

この不透明さを苦と思わないこと、むしろ変化を楽しめることがベンチャーで求められるマインドなのだろうと思っています。自分自身もこれから先、編集のプロを目指していくのか、それとも別の職種にピボットするのかはさっぱり分かりませんが、今は編集の仕事に全力コミット中です。

◆編集者の醍醐味──就活生代表として、一流ビジネスパーソンの胸を借りる

最後に、実際に担当してみて分かった編集部の仕事の楽しさについて書いていきます。編集部の一番の醍醐味は、間違いなく「一流の人にインタビューできること」。

外資系戦略ファームのエースコンサルタント、日系コンサルのパートナー、メガベンチャーの役員、上場ベンチャーの創業社長。彼らの話から学ぶことは多く、取材のたびに自分の仕事観やキャリア観がアップデートされる感覚を覚えます。(実際、私は取材相手の影響を受けて、言うことがしょっちゅう変わります笑)こんな方々の話を間近で聞けるのは編集者の特権ですし、1年目からこんな経験をしているのは日本中を探しても私だけでしょう。圧倒的にレアな経験を積めていると思います。

しかし、肝に命じておかねばならないのは、編集者はただの聞き手ではないということ。編集者は就活生を代表して取材に行っているのであり、講演を聞きに行っているのではないのです。最も残念なのは「相手の雰囲気に飲まれて、聞くべきことを聞けなかった」というケース。相手がどれだけ大物でも、「とはいえ学生は〇〇が気になると思いますが、いかがですか?」と臆せず質問をぶつけるのが編集者のミッションなのです。
就活生を代表して、一流のビジネスパーソンの胸を借りられること。これが編集者の仕事の醍醐味だと思っています。

◆それでもベンチャーは楽しい。共にマーケットを変革する仲間をお待ちしています

ここまで読んで、「自分にはベンチャーが向いている!」と思った学生は多数派ではないかもしれません。正直、ベンチャーの働き方は万人向けではないと思います。
しかし、たった40人で運営するサービスが全国の学生に支持されること、志を同じくする仲間とマーケットのあるべき未来を語り合うこと。これは何ごとにも変えがたい喜びです。
私たちと一緒に人材業界をデータとジャーナリズムで変革したいという仲間を、心からお待ちしています。

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