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★Genki Group法人紹介★志学会高等学校(教育)

こんにちは。株式会社メディクルード宮原です。

来週の8月9日から第103回となる全国高校野球選手権大会が開催されますが、Genki Groupにある浦和学院高校が3年ぶりに甲子園出場を果たしました!

☝メディクルードの一角が異様な光景に…!

球児たちの熱い戦いをみなさんもぜひご覧ください🔥

さて、今回の記事はシリーズ企画「★GenkiGroup法人紹介★」です。

私たちGenki Groupの中には医療・介護・教育と様々な領域の法人があり、全部で30を超える法人の中には、私たちが将来的に関わることになる法人もたくさんあります。それらの法人について今のうちに理解を深めておきたい!と突撃取材しております🏃

Genki Groupの教育領域には、冒頭に紹介した「浦学」だけでなくさまざまな学校があります。その中から今回は志学会学院・志学会高等学校の高橋副校長・小張先生にご協力いただきました。ありがとうございます!

☝写真左:小張先生、右:高橋副校長(以下敬称略)

志学会高等学校は2012年にGenki Groupの仲間に入った通信制の高等学校です。

当時の背景を社長にヒアリングしました。

不登校や働かなければいけないなど、全日制の高校に何らかの事情で通えない子どもたちが、埼玉において当時もこれからも増えるであろうという予測がありました。また、そもそも社会の公器・セーフティネットとして成り立っている学校をなくしてしまってはならないという課題意識もありました。そしてなにより、最後まで責任感をもってやりきろうと残った先生たちの熱意に感銘を受け、事業再生支援を開始し2012年にグループ入りしました。
2002年の創業当時は順調に推移していましたが、経営再建に入った2012年当時は4月にもかかわらず教職員5名・入学生2名・全校生徒数17名の状態でした。まだまだ紆余曲折ですが現在は職員数13名(常勤6名・非常勤7名)・全校生徒数267名(毎日登校生徒87名、スクーリング179名)まで回復しました。解決しなければならない課題は多いですが、うまく軌道に乗ってきたのでこれからより良い学校にしていきたいですね。

そんな、たくさんの発展可能性を秘めている志学会高等学校についてどんな話が聞けるのでしょうか?非常に楽しみです!

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《もくじ》
●志学会の特色は?
●志学会の今後の展望!
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志学会高等学校の特色は?

宮原)それでは早速インタビューを始めていきたいと思います。志学会の特色はどんなところでしょうか。

どんな子にも教育の機会を

高橋)通信制高校として一貫してやっているのは学校に馴染めない子でも「高卒」という学歴を手に入れられるような教育を行うことです。特別支援が必要だったり、引きこもりだったり、家庭環境の問題だったり、何かしらの事情を抱えて全日制の高校に通えない子たちにも教育の機会を与え、何とか卒業まで導いていくことが私たちの使命です。

宮原)そのためにどんな取り組みをされているのでしょうか?

高橋)面談を密に行うことは心掛けています。全日制の高校のような三者面談も当然行いますが、それだけでなく、希望があれば何回でも面談に応じています。保護者はもちろんですが生徒も心のどこかでは「少なくとも高校は卒業しないとヤバいな」という意識はあるので、その目的を見据えたうえで達成できるような面談を心掛けています。何かしらの困難を抱えて入学してくる生徒がほとんどですが、最終的には98%の生徒が「高卒」の資格を得て卒業していきますし、他校から転校してきた生徒の場合は100%卒業しています

宮原)素晴らしい取り組みが実績にも表れていますね!

【法制度の解説】「高卒資格」と「高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)」の違いとは?
大学や短大、専門学校などの高等教育機関に進学するには高校を卒業しているか、高卒認定試験に合格することが必要です。どちらも高校卒業相当の学力があることを証明するもので、進学・就職・資格試験等に活用できます。しかし、履歴書上「高卒認定」はあくまでも試験に合格しただけとみなされるので、最終学歴は「中卒」のままとなります。「高卒」の資格を得るには3年以上高校に在籍し、卒業までに74単位を習得し、そのうち30時間以上は特別活動に”出席”する必要があり、そのためには全日制・定時制・通信制のいずれかの高校に通う必要があります。
(参考:志学会高校ホームページ「高卒と高認の違いについて」


☝志学会の学校案内パンフレット


通信制=生活指導に特化した学校。生徒の「成長」がモチベーションに。

宮原)ちなみにそんな志学会が抱える課題はどんなところでしょうか?

高橋)教員の確保と生徒数の確保ですね。教員の確保から話すと、どこの高等学校も同じだと思いますが、今は教員希望者が少なく、入ってくれたとしても合わなくてやめてしまう人も多いというのが現状です。教員免許を取得する前に全員必ず教育実習をやると思いますが、教育実習は愛着のある母校に、ある意味”お客様”として行きますので、いざ実際に就職してみたらギャップに苦しむ人も多いのではないかと思います。

宮原)そんな中でも残っている先生ってどんな魅力を感じたのでしょうか?

小張)やはり「子どもが好き」というところだと思います。公立学校の教師だと定期的に異動があるので途中で人間関係が切れてしまうのが寂しいところではありますが、本校の場合はずっと同じ学校にいますので、卒業生がいつ帰ってきても会うことができます。また、全日制の高校では考えられないくらい様々なタイプの生徒がいます。やんちゃしてた子と不登校だった子がいつの間にか仲良くなっていくような成長を見られたり、「学校」が大嫌いだった子たちが最後には「もっと通っていたかった」と言って卒業してくれるような成長を見られるところもステキです。

高橋)先生の役割を大きく「学習指導(=教科の内容や勉強法を教える)」と「生活指導(=マナーや生き方を教える)」に分けたときに、全日制の高校教師の役割が「学習:生活=7:3」だとしたら、通信制の場合は「学習:生活=2:8」くらいの勢いだと思います。そこにやりがいを感じられる先生であればとてもマッチしていると思いますよ!
そして何より、ずっと寄り添った生徒たちの卒業式を経験しちゃったらもう抜け出せないですね(笑)

宮原)その背景には先生方の生徒のことを想ったご指導の積み重ねがあるんですね。
もう一方の生徒数確保の方はいかがでしょう?

高橋)まず前提として、学費を極限まで絞っていますので、ある程度の生徒数を確保しないと運営できないという実態があります。そのうえで大々的に広告を出すのはとても難しいので、地道に足で稼ぐしかないというのが実情です。中学校などに訪問して、不登校の生徒を担当している教師の方や校長先生とお話をしたうえで、生徒にアプローチをします。
そもそも少子化の影響もありベースとなる人数がどんどん減っているというのも苦しいところではあります。以前であれば全日制の定員に溢れてしまった学力層の生徒をたくさん受け入れられていましたが、今は全日制も定員割れするほど子どもたちが減っていますので、今後は学力が低い層というよりも、不登校の生徒であったり学校生活に馴染めない子の受け入れが増えていくと思います。

宮原)そうなると、より「生活指導」に特化した学校としてニーズを拾い上げていくのが良さそうですね。ちなみに確認ですが、通信制は入学に何かしらの制限はあるんですか?

高橋)基本的には無いですね。「自力で通学できる」くらいの条件しか設けておらず、少なくとも学力に関してNOということはありません。なので入学していただく際には「授業では最低限の基礎基本を教えます」ということにご理解いただいています。卒業したら働く子もいれば、現役で大学進学する子もいて学力層は本当に様々ですね。


不登校の子たちが学校に来られるようになる学校

宮原)学校嫌いだった子たちが最後は学校が好きになって卒業してくれるってとてもステキだと思ったんですが、どんな取り組みをしているんですか?

小張)まずは日頃のメッセージングですね。「不登校は恥ずかしくない!」というメッセージを丁寧に伝えていくようにしています。そうするとだんだん「私は〇年生から△年生まで不登校だったんだ~」「そうなんだ!私は~」という会話が出てくるようになります。不登校だった経験も恥ずかしくない、ただの人生経験の一つのように語られて話題が発展していくようなイメージです。

宮原)「自分はダメな人間なんだ」って思ってしまうと余計に沈み込んでさらに行きづらくなるので、それをまずは払拭しようってことですね。

小張)他にも居場所を作ってあげたり、対面を大切にしたりということもやっています。意外に思われるかもしれませんが、通信制の場合は保護者にも生徒にも対面のほうが喜ばれる傾向があります。保護者にとっては自分の子どもがおしゃれをして「行ってきます!」と登校していくのが涙が出るくらい嬉しいんですよね。また子どもにとっては、不登校になったのはたまたまその学校や集団に馴染めなかっただけだったりするので、いわゆる「普通の学校生活」を自分も送りたいと思っている子が多いです。なので居場所を作ってあげて行きやすい雰囲気を作ってあげることが非常に重要になります。いまインタビューを受けているこの場所(志学会高校総合センター)もまさにその居場所の一つです。

☝生徒・保護者・卒業生やその友人たちが「居場所」として利用する志学会高校総合センター。


「センターが第二の”実家”」気軽に通える居場所がある意味

宮原)センターについてもとても気になっていました!入った瞬間なんともいえない安心感のある空間でしたが、どんな特徴があるのでしょうか?

小張)生徒たちからは「第二の実家」とまで呼ばれています。志学会の生徒だけでなく、卒業生も遊びに来ますし、他校の友人を連れてきたり、保護者との面談に使ったり、いろんな活用をしています。マナーを守ってくれれば基本的には何をやってもOKで、宿題をやりに来る生徒もいれば、くつろぎに来る生徒もいます。みんなに共通しているのは「誰かと話したい」というニーズで来ていることで、勉強しに来る子も静かな部屋の方ではなく騒がしい方にわざわざ座ったりします。

宮原)こういう空間の方が結局集まりやすいですよね。高校のときは教室よりも部室、大学のときは講義室よりもゼミ室の方が圧倒的に好きでした。ちなみに維持管理はどう行われているんですか?

小張)基本的には私が常駐して管理業務を担っています。運営当初は真ん中の丸テーブルとイスしかなかったんですが、卒業生たちがお給料で買ってくれたりして徐々に増えてきました。そのほかにも、イルミネーションの飾り付けを手伝ってくれたり、大掃除をしたり、お菓子を置いて行ってくれたり、みんなの協力で成り立っている居場所ですね。

☝ソファーやガラステーブルは卒業生から。飾ってある絵は神成裕会長からの寄贈。


高橋)いわゆるワルだった子たちが卒業して、ふとした時にレクサスとかベンツとかでやってきて「センターに来る子たちのために」と大量のお菓子を置いて行ってくれたり、自分のことで精いっぱいだった子たちが「何かあったら助けに来るからすぐ電話してね」と言ってくれたり、そういういろんな縁で成り立っている空間ですね。

宮原)ワルだった子って「居場所がないから悪くなっていく」「いい居場所に出会えれば変わっていく、成長していく」というのがあるのかもしれませんがどうでしょう。

小張)その通りだと思います。居場所って絶対大事ですね。そのうえで、外れていくときは本当に簡単に外れていきますので丁寧に接していくことが大切だと思います。怒るべきところではこちらも勇気を持ってきちんと怒ること。そうやって真摯に向き合っていくことによって子どもたちもだんだん信頼してくれるようになると思います。

高橋)センターを作ることも最初は「お金かかるしどうなの?学校に来ればいいじゃん」という意見が多かったんですが、今となっては本当にやってよかったなと思います。志学会高校は駅からめちゃくちゃ遠くて、最寄り駅からバスで15分くらいかかるんですよ。スクールバスが通っていますが、それを逃してしまうとお金もかかるので足が向かなくなってしまいますよね。そうなるとふらふら別の所に行ってしまい、外れていくきっかけになってしまいます。だから駅から近い場所に居場所を作る必要がありました。そんな状況を見て神成裕会長が発端で作ったのが現在のセンターです。「あなた達を待っていますよ」という場所を作りたい。しかも学校じゃないところで「待っているよ」「あなた達の居場所は必ずあるんだよ」と言える場所を作りたい。最初は懐疑的でしたが、開いてみたらあっという間にみんなに使ってもらえるようになりました。

☝卒業生たちや先生たちの努力によって、テレビやテレビ台、木箱も徐々に追加されてきました。木箱は日曜大工が得意な先生のお手製で「SHIGAKUKAI」の文字が。お菓子も常備されています。


学校嫌いだった子にとって、良い思い出として残る学校に

高橋)冒頭にも申し上げましたが、本校は「何があっても絶対に見捨てない」ことを大切にしています。しばしば通信制の学校に対する批判として「お金で卒業を売っている」と言われることもありましたが、絶対にそんなことはないです。厳しくするところは厳しくする、怒るべきところは怒る、なにがあっても寄り添って要件をきちんと満たして卒業できるように支援していく。高校卒業相当の社会生活能力と最低限の学力を身につけて卒業してもらえるように精一杯指導していきます。

小張)学年末ギリギリの1ヶ月位はセンターにこもって、泣きながら溜まっている1年分の課題をやっている子もいます。昔やんちゃやっていたけど、志学会に来て更生した子もいます。義務教育課程の半分以上を不登校で過ごしていたけど、志学会に来て学校に毎日通えるようになった子もいます。その子たちみんな、終わってみたら「あの時期が一生で一番勉強した時期だった」「志学会がなかったら自分の人生がどうなっていたか分からない」と語ってくれるようになります。私たちは「どんな子でも高校を卒業したいという気持ちがあるのなら一緒に頑張りたい」と思って支援しています。

高橋)普通の高校では絶対に見られないような成長が見られるよね。本当に変わるもんね。

小張)どんな子でもだんだんなついてきて、学校が好きになってくれるのが可愛いですね。

志学会高等学校の今後の展望

宮原)もう一方のインタビュー項目に移りたいと思います。将来の展望として、「こういう学校にしていきたい」というものはありますか?

高橋)あらゆる生徒を支えられる学校にしたいなと思います。少なくとも「進学実績を伸ばしたい」みたいなところは目的では無いですね。
昨今「教育へのICTの導入」が叫ばれていますが、生徒を支えるためになら積極的に使いたいなと思います。例えば先日もあるプロミュージシャンの方を1時間オンラインで繋いで、生徒と1対1で作曲指導をしてもらいました。生徒の個性・やりたいことに沿って自信をもって卒業できるように支援してあげる形で使っていきたいですね。

小張)そもそも学校行事が嫌いな子も多いので、そんな子たちでも楽しめるようなイベントを用意してあげたいと思います。そのときに先ほどの例のようにICTを活用するのは大いにアリだと思います。

【法制度の解説】通信制における「授業時数」の考え方
前述の通り、「高卒」の資格を得るには3年以上高校に在籍し、卒業までに74単位を習得し、そのうち特別活動に30時間以上は”出席”する必要があります。そのため、あまり知られていないのですが実はすべてをオンライン授業で終えて卒業することはできず、一定時数は登校して授業を受ける必要があるということが学校教育法で定められています。高校卒業相当の集団生活能力があることを証明する必要があるからです。
通信制には毎日学校に通う生徒もいますが、通信制という学校制度の発足当時のように「働かなければならない」という生徒も一定数いるため、最低出席日数は極限まで絞られています(週2日の定期通学or年間20日の集中通学)。


高橋)これまでの話と逆行しますが、実は通信制高校の大原則って「自学自習」なんです。自分のペースで学習して、高校卒業資格を得るための学校ですね。

☝センターの学習スペースにも「自学自習」の文字が。

高橋)ただ、近年の入学者の属性を考えると、型通りやっても絶対に駄目だと思います。なかなか自己アピールができなかった子がどんどんオープンになっていったり、不登校だった子がだんだん学校に通えるようになっていったりできるよう、色んな方法でコミュニケーションを取り続けていってサポートしていくのがこれからの通信制により求められることだと思います。

宮原)実際にデータとしても、少子化の流れに逆行して不登校の生徒数は日本全国で増えていますね。

高橋)1学年で20人くらい不登校などで生徒が去ってしまう高校もあるみたいですね。上からの発言になってしまいますが、「じゃあ何のために教員になったの?せっかく親御さんから預かった大切な生徒をどうして見放すの?」と思ってしまいますね。そうした子たちもきちんとコミュニケーションを取ってサポートしていけばちゃんと学校に来て卒業していきますので。

小張)最近は10年前と比べて、営業に行った際の対応が全然違うなと感じています。以前は通信制は馬鹿にされて廊下にすら上げてもらえず門前払いだったんですが、ここ数年は校長室まで上げてもらえます。それだけ中学校の先生も親御さんも子どもを学校に通わせることに苦しんでいるのかなと思います。

宮原)最終的には不登校になって退学しちゃうような子がゼロになって、通信制がいらなくなるような社会が最も良い未来なのかもしれないですね。

高橋)その通りだと思います。そんな未来が実現されるまでは我々も頑張っていきたいと思います。



小張)逆質問なんですが、通信制に対する偏見ってありますか?例えば「通信制を卒業しても中卒だよね」とか「何かあったから通信制なんでしょ?」とかで就職に不利にはたらいてしまったりとか…

宮原)あー、僕は無いですね。過去がどうであるかではなくて今どんな方なのかを尊重します。少なくともメディクルードの採用では学歴は全く見ていないですね。

小張)そのスタンスを貫いてほしいです!
とある有名な四年制大学の広報の方に「全日制高校から通信制高校に行った人」の話をしたら「それは逃げですよね」と言われたことがあってとてもショックでした。偏見がなくなってほしいなと思います。

高橋)「学校」とか「教育」というものに対して、いろいろ思うところはありますね。志学会の教育も同じGenki Group内にある浦和学院高等学校の教育もそれぞれに育て上げたい人材像があって、それに基づいてそれぞれのスタイルが形成されていっていると思いますが、どれが是でありどれが否であるなんてことはないと思います。

宮原)常に変わっていくものとは思いますが、その瞬間に合わせたベストを探っていきたいですね。
本日のお話を聞いて一つ新たな視点が身につきました。ありがとうございました!

以上、志学会高等学校の高橋副校長・小張先生から聞いた志学会高校の今とこれからでした!
誰一人見捨てないで卒業に導く志学会の魅力を垣間見ることができました✨
ご協力いただいたお二方、改めましてありがとうございました🙇

さて、次回は9月末以降に実施予定の「2Daysインターンシップ」告知記事になります!
お楽しみに!

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