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リクルートで得た経験を活かし、コロナ禍の医療現場を救うプロダクトづくりへの次なる挑戦とは?

2020年1月の入社後、開発ディレクターとして活躍する佐々木 富美(Sasaki Fumi)さん。新卒でグリーに入社し、ゲームコンテンツの開発ディレクターを経験したのち、リクルートライフスタイルで旅行事業のマーケティング戦略や、美容領域の新規サービス開発を経験。ディレクターとして様々なプロダクトに携わってきた中で、次のステージになぜメディカルノートを選んだのか。佐々木さんの今までのキャリアを紐解きながら、ディレクターとしてのやりがいや信念を聞きました。

※2023年4月現在はビューティーテック事業部責任者 執行役員

社会に必要とされ続けるサービスを求めたどり着いた医療という新たな選択肢

ーーメディカルノートに入社する前はどんな仕事をしていましたか?

新卒でグリーに入社し、女性向けゲームコンテンツの機能改善や新規機能の開発、ゲーム内イベントの設計など、開発ディレクターの業務に従事していました。

当時はソーシャルゲームが市場として拡大期にあったときで、携わったコンテンツにヒットタイトルも多く、とてもやりがいを感じていました。

グリーは3年ほど在籍し、その後リクルートに転職しているのですが、当時転職を考えた理由として、もっと人のライフイベントに関わる仕事がしたいという思いがありました。

グリーでは新卒ながらディレクターとして様々な経験をさせていただいたと思っています。ただ、エンタメは流行り廃りも早いコンテンツ。頑張ってリリースしたサービスがなくなったとしたら、本当に困るユーザーはどれだけいるだろうか?、と考えるようになったんです。もちろん長年利用し続けてくれているファンも多くいらっしゃいますが、サービスがなくなった時の社会的インパクトは、他のライフイベントを支えるようなサービスと比較するとそれほど大きいものではありません。

自分で手掛けたサービスをもっと多くの人に使ってもらいたいという一貫した思いは以前からずっとあって、人々のライフイベントに関わるサービスに関わることでその思いが実現できるのではないかと考え、リクルートライフスタイルに転職を決めたんです。

リクルートでは、最初、CRM部門のディレクターとして、ゴルフや旅行予約サイトのリテンション向上に務めました。サービスをより多くのユーザーにご利用いただくためにポイントやクーポンといったインセンティブを付与するキャンペーンの企画・運営など、継続的に利用してもらうための施策検討がミッションです。

CRM部門には1年半ほど在籍し、CRMの本質は、ユーザーに寄り添ったサービス設計をし、コミュニケーションの質を向上させることにある、ということを学ぶことができました。

次第に既存サイトの機能改善や新機能の追加、ユーザーを離脱させないための施策検討といった、サービスグロースに関わりたいと思うようになり、自分から部署異動を申し出て、旅行領域や美容領域のUIUXディレクターを担当させていただきました。

美容領域における新機能プロダクトの立ち上げに携わらせてもらったのですが、自分が今までやってきた既存サービスのグロースではなく、0→1フェーズを経験させてもらえたのはとても良い経験だと思っています。


ーー様々なサービスに携わりディレクターとしてのキャリアも順調に積んでいた中、なぜリクルートを離れようと考えたのでしょうか?

リクルートではある程度裁量権や予算を持たせていただいていたので、プロダクトの立ち上げから既存サービスのグロースまで、リクルート流の事業の進め方をたくさん学ばせていただきましたし、その中で自己流のプロダクトマネジメントも構築することができたと思っています。

ユーザー認知も高いサービスに携わらせていただいたことで、大規模なプロダクト構築におけるノウハウを吸収することができた反面、それはリクルートとしての資本力や今まで培ってきた経験則があるからこそであるという自覚もあり、そこに満足できなくなった自分がいたんです。

自分の今までの経験を他の領域で活かしていきたいと思うようになったのと、今後の自身のライフイベントを考えたとき、別の環境でチャレンジできる最後のタイミングでもあると考え30歳手前で転職を決意しました。

ーー転職活動を通じて、なぜメディカルノートに入社を決めたのですか?

当時は、個人的に服が好きだったのでアパレルのECを運営している企業や、人材領域、医療系など、特定の業界にこだわることなく幅広く検討しました。

ただ、グリー、リクルートと組織規模の大きい会社を経験してきたので、次の会社では組織規模の小さいベンチャーで挑戦していきたいという思いがあったのと、医療は市場の成長性から注目していた領域であり、「ベンチャー×医療・ヘルスケア」というくくりで会社を探していたときに出会った会社の1つがメディカルノートだったんです。

就活の軸において、自分の中での優先順位がはっきり決まりきっていなかったのですが、最終的には自分の直感、フィーリングを大事にしようと思っていました。

最終的にメディカルノートに入社を決めた理由は、CEOである梅田さんと会ったのが大きな決め手になっています。先見の明があり、あまりに視座が違いすぎると率直に驚きました(笑)。これまでの人生で出会ってきたことのないタイプの人だったので、そんな人とビジネスをつくっていくことを想像したら純粋にワクワクしましたね。

それに、自分の中で一貫した軸としてある「手掛けたサービスを多くの人に使ってもらえるかどうか」という点において、メディカルノートは医療におけるインフラサービスを目指しているというビジョンにも共感しましたし、メディカルノートが創業時から培ってきた資産を活かすことで、社会的インパクトの大きいサービスの実現が可能だと思ったからです。


ーー入社後の担当業務を教えてください。また、医療業界特有の難しさなどはありましたか?

入社してからは、開発ディレクターとして医療機関向け新規プロダクトの立ち上げを担当しています。サービスの検討フェーズでは、営業メンバーと一緒に医療機関へ足を運んで、医師や医療事務の方に直接ヒアリングを行い、医療現場が抱える現状の課題を抽出することでユーザー側のインサイトを探りました。

医療領域はIT化がとても遅れています。何十年も続いている業務フローをいきなりオンラインにシフトさせることは難しいですし、逆に現場の方の負担にもなりかねません。

一般的な管理システムを提供しても使いこなせなければ意味がありませんので、どういう仕様にしたらUXとして良いのか、現場の運営オペレーション的にも良くなるのか、壁打ちを続けながら改善内容を即時に反映して開発を進めるようにしています。

マーケットの変化やクライアントニーズに常に向き合い続けているからこそのスピード感

ーー今までの会社とのギャップは何かありましたか?

私は今年の1月に入社しているのですが、入社間もなく、新型コロナウイルス感染症が流行し、緊急事態宣言が発令されました。外出自粛が促されるなか、オンライン診療を新たに導入する医療機関も急激に増えたタイミングでもありました。

メディカルノートではオンライン診療を行う医療機関とユーザーをプラットフォーム上で接続する役割を果たしてきましたが、オンライン診療のニーズの高まりや、医療機関に対して提供してきたデジタルマーケティングのノウハウ、日本最大級のプラットフォームサービスとしての開発力を生かしてリリースしたのが「Hospital Manager」という医療機関向け管理システムです。

「Hospital Manager」は診察のWeb予約、事前問診、ビデオ通話/オンライン診療、決済までをワンストップで実現できるサービスとなっています。

もしリクルートで同様のサービスを立ち上げるとなった場合、検討フェーズに1〜2年かけ、ある程度の投資価値があると判断できてはじめて開発フェーズに進めていくという段階を踏む必要がありますが、本サービスは約半年ほどでリリースに至っており、意思決定してからリリースまでのスピードが断然早いです。

今やるべきことにフォーカスして意思決定していくのがベンチャー企業の良さだと思うので、マーケットの変化やクライアントニーズを汲み取って即座に事業に反映させていく早さは、自分が想像していた以上に早かったので、そこは一番のギャップだったかもしれません。

▼「Hospital Manager」について

メディカルノート、医療機関DX支援に向けWeb予約等管理システム「Hospital Manager」の提供を開始
株式会社メディカルノート(東京都港区:代表取締役CEO梅田裕真、代表取締役 井上祥/以下、メディカルノート)は Web予約、事前問診、ビデオ通話/オンライン診療、決済をワンストップで実現できる医療機関向け管理ツール「Hospital ...
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000025869.html


ーー佐々木さんがディレクターとして心がけていることはありますか?

意思決定とレスポンスの早さでしょうか。

ベンチャーというスピードが求められる環境下の中で、思考を止めず意思決定を早くできるかどうかは重要です。スケジュールにも影響してきますし、営業チームなど他部署のメンバーと関わりながら進めていくことも多いので、slackの返信を早く返すなどタスクを自分でスタックしないように心がけています。

またディレクターという仕事は、エンジニアやデザイナーといった他のメンバーがいかに仕事に集中しやすい環境を整えられるかが重要だと思っています。タイトなスケジュールの中で仕様を早めに決めたり、開発におけるツールや環境がないのであれば早急に調整するようにしています。

プロダクト開発においては「ユーザー視点」を常に忘れないようにしており、そこは今の私の強みにもなっていると思っています。様々なサービスやプロジェクトに携わる中で、ユーザー視点とビジネス視点の両面から最適な打ち手を徹底的に考える癖をつけてきました。特に、定量情報だけではなくユーザーの声やクライアントの声など定性情報を拾いながら本質的な課題は何かを常に問うように心がけています。

日々の信頼残高を積み重ね、ディレクターとして必要とされる存在に

ーー佐々木さんの今後の目標を教えてください。

「Hospital Manager」はリリース間もないサービスですが、今後様々な医療機関での導入を予定しています。自分が手掛けたサービスが多くのユーザーに使われるからこそ、ディレクターとしてのやりがいにつながると思っているので、今後導入クライアントが増えてきたら、現場の業務オペレーション効率化につなげられるよう現場の声を拾い、サービス改善につなげていきたいと思っています。

IT化が遅れている医療という業界の中で、自分たちが手掛けたサービスが医療機関でのインフラサービスとして使われるようになれば嬉しいですね。

個人的には、今後も一貫してプロダクトづくりに関わっていきたいと思っており、何かサービスを立ち上げるとなったタイミングで任せてもらえるような人間にはなっていたいです。任せられる人間であるためには実績も必要ですが、その人に任せたいと思えるよう信頼残高を常につくっていきたいと感じています。

ーーどんな人がメディカルノートで活躍できますか?

変化があったとしても立ち止まらず、自分なりに対応できる人でしょうか。

新型コロナウイルス感染症が拡大したことで、企業の多くが例年通りに事業を進めることが難しい状況だったかと思いますが、メディカルノートではそのような状況下でも「医師と患者をつなぐ」という一貫した軸をブラさずに、スピーディーな意思決定を行ってきました。そのような事業環境、外部環境の変化があっても自分なりに落とし込んで変化を楽しみながら対応できる人であれば、マッチするのではないかと思います。

やりたいと手をあげたら任せてもらえるカルチャーの会社なので、何事にも当事者意識を持って取り組むことができる人であれば、やりがいを持って挑戦し続けられる環境だと思います。

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