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女子十二楽坊のプロデューサーがカインドウェアを選んだ理由 - 稲葉 瀧文(2/3)

株式会社カインドウェア
執行役員 事業戦略室室長
稲葉 瀧文

【経歴】
CBSソニー(現SONY MUSIC ENTERTAINMENT)在職中数々の賞を受賞。矢沢永吉、浜田省吾、ハウンドドッグ、五輪真弓、渡辺真知子、SHOGUNなどの宣伝プロデュース。坂上忍、久保田利伸、おニャン子クラブ、河合その子、渡辺美奈代、小林麻美、大木トオルなどの制作プロデュース。また作詞家として河合その子のデビュー曲「涙の茉莉花LOVE」で日本レコード大賞「作詞大賞」を受賞する。2000年からは韓国に映画会社を立ち上げ「韓国ドラマ」を日本に紹介、2002年には中国に進出をして「女子十二楽坊」をプロデュース、1STアルバムは、空前絶後の累計売上250万枚の世界的大ヒットを作り上げた。現在、ビジネスプロデューサーとして創業125年宮内庁御用達フォーマル・ウェア株式会社カインドウェアで執行役員&事業戦略室室長として在籍。また、各種ボランティア団体の理事として高齢者問題や幼児問題の援助・支援活動を行っている。

岩井:前回に引き続き、よろしくお願いします。今回は、ソニーのプロデューサーからカインドウェアへ参画したストーリーをお聞かせください。

<前回の記事>

独立をして人生初の挫折を経験し新たな挑戦

稲葉:ソニーでヒットをたくさん作ってから、1991年に会社を辞めて独立したんですね。その会社も10年間頑張っていた時に契約しているレコード会社から突然契約を解除されたんです。一方的に解除されて、もうお手上げだなと思いましたね。それが人生最初の挫折でした。

それから、IT企業に行ったんですよ。これからコンピューターが使えない人間は役に立たないと思ったんです。でも学校へ行くお金がないから、働きながらコンピューターを学ぶにはIT企業が一番いいと思ってIT企業に入ったんです。

岩井:大きくキャリアが変化したんですね。そこではどんなことをされていたんですか?

稲葉:上場前のIT企業の事業戦略室に入ったんです。上場するためのプランニングをしてほしいと言われて、その計画書を作ったり、電子カルテのシステム開発をする仕事をしていました。

その時の取引先が韓国にあったんですが、何度か韓国に行っているうちに、たまたまホテルのテレビを見て**「ドラマ面白いじゃん、これ日本で絶対ウケるな」って思ったんです。そこから韓国のドラマを日本に輸入しようってことで、韓国でCCCデジタルシネマという映画会社を立ち上げて日本のテレビ局や配給会社に紹介していったんです。

岩井:すごいスピードで新しいチャレンジをされてますね。まさに韓流ブームを生み出した時代ですね。

稲葉:はい。その後は中国へ行って、中国と日本がこれからもっともっと緊密な関係が保てるんじゃないかと感じて、中国の「女子十二楽坊」というバンドを日本に持ってきました。50歳過ぎのプロデューサーがそんなヒットを出せるのかって、皆さん驚いてましたね。

岩井:私もとんでもなくすごい方と話していて驚いております。笑

ブームを生み出す秘訣というか、どういった考え方でアイデアを出されていたんですか?

トップリーダーになる意識と自分で決定権を持つこと

稲葉:みんな、自分が面白いどうかを測る針を持ってないんですよ。僕の場合は自分の中に針があって、僕と同じように時代を読む針を持って一番いい波を捉えるというのは数人なんですよね。波乗りと一緒で、良い波に乗れた数人がプロになるんですよ

みんな同じ状況にいるのに、何で波に乗れないのかなと考えたときに「楽しむという感覚」が特に日本人は少ない。**人が楽しんでいるのを後ろから眺めて「かっこいいな、俺もあんなことしたいな」とか「あんな音楽、俺もファンになりたいな」っていう人多いと思うんです。**だから2年後、3年後に遅れて来るんですよ。それがマジョリティで、市場の中でトップリーダーになるということの意識がみんな頭の中にはないんです。

だからチャンスがあるマーケットとか、チャンスがある出会いというのは、自分で決断しなさいっていうんですよ。誰かに言われてやったから、失敗したとか成功したというんじゃなくて、決定権は自分で持たないと駄目でしょう。

岩井:まさに仰る通りですね。そこからしばらくして、カインドウェアに参画されたと思うのですが、それだけ活躍されてきた中で参画を決断した理由を聞きたいです。

常に社会的な価値を考え続けている会社

(右から「SOLD OUT」演出家 矢田邦彦さん、作詞家・プロデューサー 秋元康さん、カインドウェア代表取締役社長 渡邊喜雄さん、CBSソニー・プロデューサー 稲葉竜文さん、「テンポラリーセンター」専務取締役 南部靖之さん、アートディレクター サイトウ・マコトさん)※雑誌掲載時

稲葉:カインドウェアのすごいところは、売れたからずっとやり続けるんじゃなくて、「自分の会社は本当にこれをやっていていいのか」ということを常に考えているということが、すごいなと思ったんです。普通の経営者だったら、売れたらもっと倍に増やそう、3倍に売り上げを増やそうって言うでしょ。そして足元見ないから、どんどん足元がふらつくじゃないですか。

そんな中、久しぶりに会長から電話を頂いて会って話したときに、常に振り返って常に前向きに計画する姿勢が素晴らしいなって思ったんですお。そこですぐに「協力できることがあったら前向きに協力しますよ」って話したんです。

60歳を過ぎてそろそろ、落ち着いた会社で仕事をしたいとも思っていたので。笑

岩井:めまぐるしく活躍してこられた稲葉さんもようやく落ち着くタイミングが来たんですね。稲葉さんから見て、カインドウェアってどんな組織ですか?

稲葉:創業125年という歴史の中に、常に新しいことをやっている意識がすごいなと思います。これは「なだ万」の社長が言った言葉なんだけど、「老舗は常に新しい」老舗が新しいことをチャレンジしなかったら老舗にならないって、言い得て妙でしょ。この会社の歴史や文化をみると、常にチャレンジをしているんです。惰性でやってると、125年は持たないんですね。

アパレルの売れ行きが厳しい中で何ができるか考えるんです。大変な時代だからこそいくつものアイデアが生まれてくる。別に経営者の困ってる顔を見たいんじゃないけど、僕ワクワクするんですよ。僕のポジションはここにあるなと。

岩井:仕事人ですね!!聞いてて私もワクワクしてきました!

稲葉:カインドウェアのフォーマルウェアは音楽に例えるとクラシックなんです。しっかりと理屈、理論にのっとった上で、会社の考え方とか価値観も含めて、確固たるものがあるクラシックのスコアみたい。でもクラシックは時代によってはロックと組んだり、ジャズと組んだり、POPと組んだりといったとき、いろいろ新しいことへのチャレンジをその都度、その時代でやってるんです。

だからカインドウェアはフォーマルウェアという中に、これからチャレンジすることはまだまだいくらでもあるんじゃないかと思うんです。大きく変わっていく期待がめちゃめちゃあるんです。

岩井:これから更なるチャレンジをしていく老舗企業のカインドウェア、とても楽しみです!ありがとうごさいました!

次回は、これからの若者に向けて働く上でのアドバイスを聞ければと思います。

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