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フルスタックなチームをいくつもつくりたい。ゼロからイチを創り出す理想のエンジニア組織

当社プロダクト・サービス開発部長、和田佳久のインタビューをお届けします。インフキュリオンデジタルのエンジニアが関わるプロダクトや、設立間もない当社に対してエンジニアとしての和田が懸ける思い、これから作っていきたいエンジニア組織の構想とそこに求めるエンジニア像などを聞いていきます。

テクノロジーもビジネスも理解した上で
新たな価値を生み出す「ギークスーツ」

―和田さんの、これまでのご経歴を教えていただけますか?
最初に入社したのは大手金融系SIerのシンプレクスで、2009年から6年在籍しました。その後、IoTの領域に強みを持つクラウドインテグレーター、フレクトに転職して3年ほど勤め、2018年10月にインフキュリオンデジタルに参画して今に至ります。

―シンプレクスではどんな仕事を?
スタートは個人投資家向けインターネット取引システムを取り扱う部門で、Javaのプログラマからでした。証券会社などが提供する外国為替証拠金取引システム案件に携わりながら、やがてプロジェクトリーダーを任せられ、設計、開発、テストなどさまざまなフェーズのプロジェクトを経験しました。そしてインターネット系生命保険会社における申込システムのプロジェクトマネジャーを任された後、転職しました。

―SIerでのキャリアステップを順調に上っていたように見えますが、どうして転職しようと思ったのでしょうか?
新しい技術も含めて、キャリアを広げる挑戦がしたかったからです。確かにプログラマからプロジェクトリーダー、プロジェクトリーダーからプロジェクトマネジャーというキャリアは順調なのかもしれませんが、それは何より上司や環境に恵まれ、さまざまな成功や失敗を経験できたからだと思っています。それは裏を返せば、自ら切り開いたキャリアではなく与えられた役割をしっかり遂行したに過ぎません。当時私が担当していたシステムはオンプレミスが中心で、他の業界ではクラウド技術の導入などが進んでいた頃でした。ここでエンジニアとしてのキャリアを諦めたくなかったんですよね。

―和田さん自身はどのようなエンジニアでありたいとお考えなのですか?
端的に言うと、「ギークスーツ」です。IT業界では技術側の人を「ギーク」、ITをビジネス視点で捉える人のことを「スーツ」と呼んだりしますが、「ギークスーツ」とは両方の視点を兼ね備えた人という意味です。あまり浸透していないですが(笑)。学生時代は経営工学やコンピュータサイエンスを学んでいたので、ギークな技術だけではなくスーツな経営や事業にも興味があって、両方にこだわりながら新しい価値を生み出したいという気持ちは今も持ち続けています。シンプレクスでは「金融×IT×コンサル」というテーマでキャリアを歩んでいたので、そこで身につけた土台を生かしつつ、新しい技術もキャッチアップしてカバー領域を広げていきたいと考えました。

―それでクラウドインテグレーターのフレクトへ転職されたわけですね。ここではどんな仕事を?
大手企業を中心にSalesforceを用いた営業支援システムの導入プロジェクトや、当時流行していたIoTやAIを用いたソリューションのPoC案件を主に担当していました。またラインマネジメントを初めて経験したのがこの時です。業績や部下育成の責任も持っていたので、週に何本も自分で提案書を書いてお客様を訪問し、契約を巻いて、場合によってはデリバリも自分でする、そんな働き方をするプレイングマネジャーでした。子供が生まれたこともあり公私ともにタフな時期でしたが、シンプレクス時代には身につけられなかったマルチクラウドインテグレーションのノウハウを得たり、自社のSaaSがビジネスとして成長していく様子を肌で感じることができたりしたおかげで、より一層「ギークスーツ」に近づいている実感がありました。

―インフキュリオンデジタルへ転職したきっかけは?
直接的には、知人を通じて声をかけてもらったことです。当時のインフキュリオンデジタルはまだ立ち上げ直後で、創業期の組織づくりから関われる開発責任者を探していると聞いて興味を持ちました。面談や面接を通じて会社がこれからやりたいこと、向かっていくところを聞いた時に、「これまでのキャリアを生かしつつ、さらに新しい領域に挑戦できるんじゃないか」と感じたことを今でも覚えています。
私は先ほども話したように「ギークスーツ」志向で、これまではある程度ベースの整った環境で、役割をしっかり果たしながら「できること」を増やしてきました。それでも物足りないと思い始めていたのがこの頃で、これまで身につけたことを生かして、「プロダクトも組織もゼロからイチをつくる」ことに挑戦するタイミングなんじゃないか、それが実践できそうと思ったのが、インフキュリオンデジタルに惹かれた理由です。

―実際入社してみて、いかがですか?
いい意味で裏切られました(笑)。想像していた以上に、やるべきことも期待されている成果も多岐にわたりますね。当社はまだ新しい会社なので、組織としても未熟ですし、これから制度や企業文化も、プロダクトもつくっていかないといけないフェーズです。肩書きはプロダクト・サービス開発部の部長ですが、要素技術を決めたり、経営目線で意思決定したりしているのでCTO的な側面もありますし、エンジニア組織をどうしていくのかを考えたり、採用にも関わったりしているので、VPoE的な側面もあります。また最近では、インフキュリオン・グループ全体の社内ITを取りまとめる情シス的な役割も担っています。まさに、ギークスーツの力の見せどころだと思っています。

決済サービスの開発プラットフォーム
「ウォレットステーション」

―ここからは、インフキュリオンデジタルが開発するプロダクトについて聞いていきたいと思います。具体的に、どのようなものを開発しているのですか?
今ある主要なプロダクトとしては、「ウォレットステーション」と「PayDash」があります。

―まず、ウォレットステーションについて、どんなプロダクトなのか教えていただけますか。
ウォレットステーションは端的に言うと、キャッシュレス決済の仕組みを提供するASPです。金融機関や事業会社が「○○ペイ」のようなQRコード決済サービスを新しく始めたいと考えた時に導入するのみでなく、APIを活用してクーポンや後払い等の機能を追加することが可能です。

―拡張性の高い造りになっているのですね。
そうですね。「○○ペイ」のサーバーサイドです、という言い方もできますし、新たな付加価値を提供するキャッシュレスプラットフォームとも言えます。例えばりそな銀行様の「りそなウォレット」では、当社の後払いサービス「SLiDE」を提供していたり、事前注文機能が付与されているウォレットステーションというものもあります。お客様のご要望に応じて個別カスタマイズできるので、エンジニア風に言えば、「インターフェースを汎用化し、それぞれ実装するアーキテクチャ」という感じですね。

キャッシュレス化のその先の課題を解決する
「PayDash」

―もう1つの「PayDash」はどういうものでしょうか。
これは、ウォレットステーションよりも大きな構想に基づいたプラットフォームで、「キャッシュレスのその先」を、このプラットフォーム上で実現できるようにするものです。

―「その先」というと、例えばどんなことでしょうか。
その説明の前に少しだけキャッシュレスの現状をお伝えしますね。カフェや居酒屋などに行くと、いろんなキャッシュレス決済の手段があって、それに対応した端末やオペレーションがありますよね。あれって結構お店泣かせなんです。キャッシュレスですから、支払った時点ではお店にキャッシュは入りません。後日その売り上げが決済代行業者等から振り込まれるわけですが、システムはもちろん、その入金タイミングもばらばらなので、キャッシュフローの計算が複雑になります。

―想像するだけで面倒そうですね。
ですよね。「キャッシュレスが進んだのにお店の人がハッピーになっていない」という状況はよくないよね、という課題意識が、PayDashのスタート地点です。キャッシュレスになっていくことはとても素敵なことなのですが、なったらなったで、新たな悩みがいろいろ出てくることもあるんです。

―それらを解決する仕組みを、このプラットフォーム上で実現していくことになるわけですね。
そうです。ただ、これは私たちだけで実現できるというわけでもありません。既にキャッシュレス決済手段を提供している方々やそこで稼働するシステムとの連携はもちろん必要ですし、私たちが提供しているウォレットステーションをより多くご利用いただくことも必要になります。ですが、当社のグループ会社であるリンク・プロセシングが提供する All In One の決済端末や、同じくグループ会社のネストエッグが消費者向けに提供する貯金アプリ等があるので、私たちの知見を総動員すれば、必ず実現できると思っています。

―「PayDash」によってお店の人がハッピーになる以外にも、いいことはあるのでしょうか。
もちろんです。ポイントは、サービスを提供する私たちや金融機関にも決済のデータが集められるということです。さまざまなキャッシュレス決済手段による取引のデータがPayDashに集まるので、そのデータを使って、さまざまなことが可能になります。
例えばある小売店で Alipayや WeChat Payを用いたキャッシュレス決済が多いと分かれば、中国人観光客が非常に多く買い物をしているといった特徴や傾向が見いだせます。これを、商品開発やマーケティングに生かせることはもちろん、銀行が加盟店への融資を審査する際の参考にしたり、融資先へのコンサルティングができたりするようになります。
また、このデータはプラットフォームを提供する私たちが利用することも可能になっていきます。データを分析したり、そこから機械学習モデルを構築したりすることで、加盟店の信用スコアを算出し提供する情報銀行のような役割や、それに基づくトランザクションレンディングといった銀行のような役割を私たちが担うことも考えられます。

インフキュリオンデジタルが
今、求めるエンジニア像

―これから入社するエンジニアの方は、主に2つのプラットフォームの上で他社のシステムとの連携部分や新しい仕組み・サービスを開発していくことになるのでしょうか?
それはもちろんですし、それ以外の新しい仕組み・サービスを開発していくこともあります。りそな銀行様のように新たなキャッシュレス決済手段を提供する金融機関に当社のプラットフォームを導入するケースだけでなく、私たちの決済領域に関する知見を生かした新しいプロダクトを作っていくケースもあります。
ですから、クライアントワークとしてしっかりとシステム開発プロジェクトを進めていくSIerのような側面と、自社サービスを提供しそれを通じて事業に貢献するウェブ系ベンチャーの側面との両方を持っている、とも言えます。ウォレットステーションを例に挙げても、事業の成長に合わせてサービスを進化させていくためのクラウドネイティブ化に取り組んだり、安定してサービスを稼働させるための運用改善や自動化にも取り組んだりしています。

―入社後に関わるプロダクト、サービスの可能性は幅広いわけですね。そんな中で、インフキュリオンデジタルがこだわっている技術的な特徴・強みはありますか?
特徴は「クラウドファースト」ですね。クラウド上にプラットフォームを構築することで、サーバー調達にかかる期間や金銭的なコストを圧縮できるという、クラウドの基本的なメリットを享受することで、何か新しいことをやるときに、スピード感をもって立ち上げられる、建て増しもしやすいという利点を得られます。
当社は先日、日本マイクロソフト様との協業を発表しており、当面はMicrosoft Azure をプロダクトの中心にすることが多いですが、そこは適材適所、Amazon Web Service や Google Cloud Platform などと組み合わせて使っていく可能性も十分あります。
強みは、「攻めと守りを両立させている」という点です。「金融機関にサービスを提供している」と聞くと、選定する技術はもとより、開発プロセスなども自由度がないものをイメージされるかと思います。もちろんそういうケースがないわけではないのですが、そのような取り組みを経たからこそ堅牢なシステムが出来上がるという良い面もあります。Java を中心とした、成熟しながらも成長を続ける言語を採用するのも「攻めと守り」を意識してのことです。また、クラウドファーストを掲げていることや、私たちがUI/UX設計から行ったQRコード決済アプリ開発においてXamarinやFlutterを採用したことは、高い開発生産性に寄与したと自負しています。

―インフキュリオンデジタルとして今、どのようなエンジニアを求めていますか?
仕事を通じてスキルを身につけて成長したい人、自分の想いを形にしたい人、ですね。ただ、エンジニアが配属されるチームにはテックリードチーム、インテグレーションチーム、サービスマネジメントチームとあり、チームによっても、またそれぞれのチームの中で求めるポジションのレベル感によっても求めるものは違うため、一概には言えないんですよね。逆に言えば、さまざまなタイプのエンジニアの方が活躍できる可能性が当社にはあると思います。

―では、どういうところを見て採用を決めるのでしょうか?
一番大きいのは、インフキュリオン・グループが掲げるバリューに共感していただけているかというところですね。面接では、時には学生時代にまでさかのぼりながら、候補者の方の価値観などを伺っていきます。その上で、これまでの経験・スキルをもとにしながら、「この方はこういったことを志向されているから、当社のこのポジションであれば、これくらいの活躍とこれからの成長が期待できそうだな」とイメージしながら、それがその通りかどうかを確認する感じです。なので、特定の言語での開発経験や、経験年数、経験業界、資格などでの線引きはしていません。私はたまたま金融系SIerでの職務経験がありましたが、それも必須ではありません。

―インフキュリオンデジタルで働く上で、必ず持っていてほしい素養や姿勢、考え方のようなものはありませんか。
大きいのは、インフキュリオン・グループが掲げるバリューに共感していただけることですね。特に「INFINITE CURIOSITY(=無限の好奇心)」は私自身も強く共感しています。
私たちの業界は変化が早く、新しい技術もどんどん出てきます。そういう変化に対応し、自ら進んでアップデートしていけることがとても大事です。また当社はまだ設立2年目で、これから大きくなっていく会社ですので、手取り足取り教えられる環境では必ずしもありません。新しいことに取り組む時は特に、壁にぶつかることも少なくないと思います。そんな時でも、自分なりに頭を使って、工夫して、どうにか物事を進めていける胆力のある人。その源である「好奇心」に火を付けて、自分で燃料を注いでその火を燃やし続けられる人に仲間になってほしいです。エンジニアっぽく言えば、「ディープダイブできる人」でしょうか。

―他に求めたいことはありますか?
Fintechや金融サービスに興味・関心があることですね。職務経験こそ求めませんが、皆さんとは切っても切れない「お金」をテーマに、世の中を捉えられる人。例えば、最近はやりのQRコード決済アプリを試してみて、「自分だったらこうするなぁ」とか、「これはどんな設計・実装なんだろう」と考えてみる。あるいは、ファイナンシャルプランナーの資格を取るのもいいかもしれません。アプローチは人それぞれだと思いますが、当社が取り組んでいる「お金」というテーマには関心を持っていて欲しいと思っています。また、それに限らず、一家言を持っている対象や、つい目を輝かせて話してしまうようなことを持っている人は魅力的だと思います。

フルスタックなチームをいくつもつくり
新しい挑戦を次々に推進したい

―まだ新しい会社だからこその面白さもあるのではないでしょうか?
マネジメントの立場からすると、全員の顔と名前が一致して、人となりも分かった上で、適切な役割を与えられるのは、小さい会社ならではの良さだと思います。ただ、新しいとはいっても、インフキュリオン・グループとして10年以上積み上げてきた実績や信頼の上に設立された会社なので、設立2年目のベンチャーでは通常携わることが難しい大きな仕事ができます。また、実績が少ないからこそ、これから伸びてくると思われる技術を採用したり、エンジニアの役割を細分化させ過ぎないように工夫したりしています。

―和田さんは、どのようなエンジニア組織を作っていきたいと考えていますか?
アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾスが言っている「ピザ2枚ルール」は有名な話なのでご存じの方も多いと思います。要するに「ピザ2枚で全員お腹いっぱいになれる人数が、イノベーションを起こすのに適したチームの人数である」という話なんですが、私はこれにとても共感していまして。

―ピザ2枚というと、多くても7、8人程度ですか。
そうですね。そうでなければならないと言うつもりもないのですが、私は、少数精鋭のエンジニアチームをいくつもつくりたいと思っています。しかも、スマホチームやインフラチームといった専門性によるチーム割りではなくて、1つ1つがフルスタックなチームです。フロントエンドもサーバーサイドもインフラもやるという開発領域だけではなく、企画や運用・改善まで一通りやる。もちろんチームによって、リーダーの好みや強いと言える領域があるのは大歓迎です。

―いろいろな志向のエンジニアを受け入れる素地があるわけですね。
そうですね。多様な尖りを持つメンバーがチームとして一体になった時、最大のパフォーマンスを発揮する。それが、私の理想とするエンジニア組織です。当グループのバリューの1つである「GREAT WORK, GREAT TEAM」そのまんまですね(笑)。
そのようにしてフルスタックなチームがいくつも出来上がれば、スピード感を持って複数のプロダクトを同時並行で作っていくこともできます。それは言い換えれば、リスクの小さいプロダクトやプロトタイプを通じて、技術的な挑戦や試行が数多くできるということです。そこでの学びをチーム内に閉じずに横断的に伝播させていくことこそが私の役割で、イノベーションが起きる第一歩だと思っています。

―最後に、エンジニアの皆さんへメッセージをお願いします。
インフキュリオンデジタルという会社は、これまでインフキュリオン・グループで培ってきた決済ノウハウや最新のテクノロジーを駆使して自ら事業やプロダクトを生み出していくFintechスタートアップスタジオです。これから仲間が増える過程でさまざまなチャレンジをして、成功や失敗をしていくと思っています。そこで得られた知見は間違いなく皆さんの成長につながりますし、将来的にはそれを世の中に広めていけると嬉しいです。社会にとっても価値の高いエンジニアチームで働きたいとお考えの方は、ぜひ私たちの門戸を叩いてほしいです。

―ありがとうございました。

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