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「ちょっとなら社会からの期待に負けても良い」【選考卒業生インタビュー #2 久門将也】

GCストーリーでは選考で出会って意気投合したものの別の道を歩むことになった学生を”選考卒業生”と呼び、ゆるい繋がりを続けています。これまで選考卒業生の会(飲み会)などを開催してきました。

この企画はGCストーリー人事、大嶋と松本の「あの子にまた会いたい!」という個人的な想いから発足しました。
「あれからどうしてるかな?今なにしてるんだろう?」を訊いてみたい選考卒業生に大嶋と松本が会いに行きインタビューを実施します。

2人目は複数の海外留学や学生団体の活動に取り組んだ後、会計士試験に向けて勉強中の久門 将也さん。人事のしま子とみつおから親しみと敬意をこめて「久門氏」と呼ばれている彼のこれまでの日々について訊いていきます。
※本記事は2019年8月7日にGCストーリー公式noteにて公開した記事のバックナンバーです。掲載内容も2019年8月7日時点の情報を基にしています。

目次

  1. “優秀な学生”という期待とプレッシャー。頑張り続けた学生生活
  2. 短期留学での挫折が「頑張り続ける」アクセルに。ゼミの研究で総長賞を受賞
  3. 大学4年でベルギー長期留学を選択。人生の中で唯一期待されなかった時間が心地良かった
  4. 社会のプレッシャーにも負けそうになるけど、ちょっとなら負けてもいい

“優秀な学生”という期待とプレッシャー。頑張り続けた学生生活

松本:久門氏と初めて会ったのは*高野山インターンの面談だったけど、尖っていて圧倒的に優秀で、でも話してみると人間らしさもすごくあって、GCと通ずる部分もたくさんあるなぁって思ったのを覚えているよ。

*高野山インターン
高野山の宿坊で”シアワセについて個人・組織・経営視点から切り込み思考する”3日間のプログラム。
参加学生は人事視点から本質的なシアワセをどう実践するか、GCストーリーの人事視点に立ち、社内制度の立案・プレゼンを行う。中にはインターン後社内で採用されて制度化された案も多数あり。
社会人、学生、という枠を超えてフラットに対話する、哲学的で実践的な3日間。

久門:ありがとうございます!勉強、学生団体の活動、ゼミの研究と、とにかく努力し続けた学生生活でした。でも実は周囲からの「久門はこれくらいできるっしょ」っていう周囲からの期待は嬉しくもありつつ、かなりプレッシゃーを感じて生きてきました。

周りからはいつもうまくいっていると思われているのですが、実はたくさん挫折した大学生活でした。挫折をしては周りの期待に応えれる人間になれるように努力する・・ということを何度も繰り返しました。

短期留学での挫折が「頑張り続ける」アクセルに。ゼミの研究で総長賞を受賞

松本:どんな挫折経験があったの?

久門:1年生の時に短期留学でアメリカに一ヶ月行きました。その中でテストがあったのですが、めちゃくちゃがんばったのに結果は45人中5位でした。それがものすごく悔しくてそれから英語を1日10時間以上とか勉強するようになりました。

自信をつけて帰国子女など経験豊富な学生が集ってレベルの高い内容に取り組む短期留学プログラムに参加したのですが、周りよりも自分があまりにできなさすぎてものすごく挫折しました。それから「もっと努力しなきゃ」「もっと勉強しなきゃ」と呪文のように自分に言い聞かせるようになったように思います。

大嶋:久門氏ってバリバリ優秀なイメージがあったけど、実は抱えてた葛藤があったんだね。学生団体の方はなんで関わるようになったの?

久門:とにかく何かを頑張ることで、挫折から立ち上がりたいという思いが強かったです。九州大で「正義とはなにか」「普通とはなにか」といったような抽象度の高い議論を通して学部間の交流をする会を開催していた団体で活動していました。入る前は正直うさんくさいと思っていたのですが、参加してからすごくのめりこんでしまって(笑)

勉強面でも大学2年生から3つのゼミに入って週3で研究室に通っていました。ゼミでの研究はかなり真剣に取り組んで、大学の総長賞をいただくこともできました。

大嶋:すごい!久門氏は行動に移す力が本当にすごいと思う。

大学4年でベルギー長期留学を選択。人生の中で唯一期待されなかった時間が心地良かった

松本:その後はどうすごしてたの?

久門:4年生になって就職活動に入ったのですがなかなかピンと来なくて。当時は企業人やビジネスになかなか魅力を感じられなかったんですよね。そんな時に「留学したい」っていう大学に入った頃の気持ちを思い出したんです。

短期留学には何度も行っていましたが長期留学はしたことがなかったので4年の夏から5年の夏までベルギーに長期留学に行くことにしました。

大嶋:なんで数ある国からベルギーを選んだの?

久門:アメリカの大学に落ちてしまい、たまたまベルギーが空いていたからです(笑)ベルギーでの生活をはじめた頃は精神的にけっこう病んでいました。ベルギーは陽が落ちるのが早いから鬱々しくなるし、大学時代の同期が社会人としてぴかぴか輝いている姿が自分とは対称的で・・そのせいもあってかビールにはまったんですよね(笑)

※久門くんは約1万円のベルギービール図鑑を買うほどのベルギービール好き

留学中はたっぷり時間がありました。それまでは目の前のことや勉強に打ち込んできましたが、本や漫画をたくさん読んだり、考え事をしたり、昼からまったりビールを飲んでみたり・・あと旅行にもたくさん行きました!ルーブル美術館には展示を全部見切ってしまうほど何度も通いましたね。

松本:そんな日々の中で印象的なできごとはあった?

久門:ある日たまたま読んだ東大の非常勤講師の水野佑さんという方の【法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する】という本にすごく感銘を受けたんです。

「法律によってどうイノベーションを加速させるか」という考え方が新鮮で、それまで「法律はイノベーションを抑圧するもの」と考えていたので見え方が変わって、それをきっかけに大学院で公共政策を学びたいと考え始めるようになりました。

でも大学院に行くとますます社会に出るのが遅れるし、同期からの遅れは更に広がる恐れもありました。でも周りを見渡すとベルギーの人って大抵大学院に行ってるし、ベルギーでの1番の友達は30手前でまだ学部生でした(笑)そんな環境だったのでだんだん焦りの気持ちはなくなっていきました。そして、帰国後2ヶ月勉強に打ち込んで学びたい教授がいた東大の大学院に入学しました。

振り返るとベルギーでの時間は人生の中で唯一期待されなかった時間でした。周りにとらわれずフリーに考えることができた貴重な時期で、偶然でしたがベルギーはナイスチョイスでした。

社会のプレッシャーにも負けそうになるけど、ちょっとなら負けてもいい

松本:卒業後は何をしたいって思ってるの?

久門:卒業後は公共政策の分野でイノベーションと規制の間に立つような役割を担いたいです。これから世に広まっていくドローンやAI・ブロックチェーン等の新技術を可能にするために制度を整えていくことが重要になるので、そういった潮流のど真ん中で働いていきたいです。

柔軟にビジネスを捉えるためにまずはファイナンスのプロを目指したいと考えて今は公認会計士試験の勉強をしています。と、同時に公認会計士の勉強をするのは資格を取っておけばいつか転職できるっていうある意味セーフティネットでもあるんですよね。

松本:社会からのプレッシャーはやっぱり今もあるんだ?

久門:社会からのプレッシャーは正直今でも感じています。でも最近少し考え方が変わって。過去に自分が書いたエントリーシートを見返してみたら、今と考えていることも違うし方向性もぶれぶれだったんです。でもそういう生き方もいいかなって思えたんですよね。

例えば「Aになりたいと思って行動をしている中で色んな出会いや情報にふれてCに変わる」みたいなことがあっても結果的に満足していればいいんだと思います。

社会のプレッシャーに負けそうにもなるけど、ちょっとなら負けてもいいかなって今は思っています。

―しま子(大嶋かなえ)の感想
どこまでも自分の意志を大切に生き続けているな、と感じました。
「ベルギー留学中、周囲の期待から解放され、とことん自分の心と一緒にいた時間」のエピソードがとても印象に残っています。世間一般では”優秀”への憧れがあったり、”周囲からの期待”に応えなければならない感があったりするものですが、その中にいても自分の時間の流れと、自分の想いに忠実に生きてる姿に強さを感じました。葛藤を繰りかえす中で目指す姿が変化しアップデートされていくという当たり前のことに、恐れずワクワク突き進んでいるところが素敵です。

おかしなくらい努力家で(笑)人一倍ひたむきな姿は、社会人だろうと学生だろうと関係なく周囲に大きな影響を与えてくれる生き方だと思います!

―みつお(松本貢治)の感想
出会った時から期待感を持たせてくれる学生だなと感じていたけれど、人知れず悩んでいたり葛藤している姿を改めて聞くことができました。それは彼ならではのものだと思います。人生に本気で向き合っているからこそ、いろんな事象が見えてくるし感じることがあります。特にベルギーでの体験は本当に必要な経験だったんだなと思いました。

自分で進む道を決めていますが、『久門なら大丈夫』という周囲からの期待は『いずれにしてもいい人生にしかならないっしょ』という応援の言葉とも受け取れて、彼はあらゆる人や機会に愛されていると感じました。



久門 将也(ひさかど まさや)
1994年生まれ福岡県出身。
九州大学 法学部卒業後、東京大学 公共政策大学院にて公共政策について学んでいる。
文・編集/長田和真 取材/大嶋かなえ・松本貢治 撮影/熊谷怜史・長田和真 デザイン/髙橋啓花
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