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「豊かさ」とは? 自分が出した答え。


安平team / KeyMan
1996年生まれ。千葉県柏市出身。大学時代に休学してITベンチャーでインターンを一年、民間学童保育でのアルバイトを4年行う。2019年3月大学卒業後、ライターをしながらギャップイヤーを選択し、島根県隠岐郡海士町で4ヶ月ほど過ごす。2020年4月より北海道の安平町にて、幼児期〜小学生対象の「遊び」を通した教育事業「遊育」を担っている。

自分の意見が言えない、幼少期。

「もっとわがまま言っていいんだよ」「我慢しないで」
保育園の卒業アルバムに書かれていた言葉です。

僕は大人しく、自分の意見が言えない性格でした。とにかく他人との衝突を恐れて、自分が手を引くことで場を収めるタイプ。3歳下の妹に対して嫌なことがあっても、何も言えず一人でこっそり泣いている。そんな子どもでした。
一方で、心のうちは冒険家気質。色んなことに挑戦したいのに、なかなか言えないジレンマがあったと思います。

転機は、小学校4年生のときに参加した子どもキャンプ。
高い崖から川に飛び込んだり、カエルをキャンプファイヤーの火に入れて丸焼きにして食べたり。非日常での冒険が、「自分にもこんなことができるのか」と自信になり、少しずつ自分の色を出せるようになっていきました。


一人称は「ひろむ」!? 臆病な中学生時代。

中学生の時は、一人称を自分の下の名前の「ひろむ」と呼んでいました。クラスに「鈴木さん」が大勢いたこと、男女関係なく下の名前で呼ばれやすかったこともあり、小さい頃からそう呼び始めたものが、ずっと変えられずにいたのです。
今考えると、そんな小さなこと(笑)と思いますが、当時の自分は「急に自分の呼び方を変えたら変に思われるんじゃないか」と恐れ、結局中学三年生の卒業まで「ひろむ」を変えられない臆病な子でした。

ただ、そんな自分にもどうしても譲れず、反抗した出来事があります。
それは行事の出し物を、先生に「一方的に決められてしまったこと」。

「3年生を送る会」という行事に向けて、生徒たちでワクワクしながら企画し、自分はその中心を担っていました。自分の好きなものやアイデアを練りながら作り上げていく、その過程がとてつもなく楽しかったのを覚えています。

しかし、先生の都合によりその企画はボツに。自分の好きだったものが壊されることは、こんなにも悲しいのかと感じました。(因みにこの件は、成人式で再開した担任の先生に「ひろむくんがあんなに反対していたのに押し切ってしまってごめん」と謝られたほどでした笑)

殻を破って「俺」デビュー!な高校時代。

必死の受験勉強の末、千葉県でも行事にアツい進学校に行きました。地元からも遠く、この高校に同じ中学から進学したのは自分だけ。まさにゼロからのスタートです。
誰も自分のことを知らないので、念願の一人称「俺」デビューを果たしました(笑)

自主性を求められる風土、自らの意志と努力で進路を決められたことが自信となり、運動部と軽音楽部を兼部、文化祭の演劇で主役の一人を担ったりと、殻を破り色々なことに挑戦する生徒になりました。

一方で、勉強したいことや本当にやりたいことが分からず、高三の秋に理系から文転するなど大学の進路選択では苦戦をしました。


旅をする中で考え始めた「豊かさ」について

大学では旅サークルに入り、日本全国を歩いて巡ったり、アメリカをキャンピングカーで周ったりと、様々な土地を旅しました。各地を旅する中で、レールに乗って行くだけの人生とは異なる、幸せの価値観や生き方に出会い、本当の「豊かさ」とは何かを考えるようになりました。
そこで一度大学を休学し、ITベンチャーでインターンをしながら、地方での豊かさを考える社会人大学に入学しました。この期間に、色んな大人や価値観と出会えたことは、今の自分を作る大きな財産だと思っています。
そして、休学期間にある事件がおきました。

「豊かさ」とは、自分が出した答え。

休学期間中に突然両親から、実は不仲で離婚を考えていることを知らされました。自分にとって大変ショックな出来事で、この事実を直視できず「成り行きに任せよう」「受け入れるしかない」と考えていました。

しかし、自分が心の底で感じていたのは「ここで見過ごしたら、一生後悔する」という気持ち。何か両親のため、家族のためにできることはないかと考えはじめ、行き着いたのは「本音で対話できる環境を作ること」でした。そう思ったのは、当時の両親は話したいことを冷静になって話せていないように感じていたから。そこからは、コーチングや対話、ファシリテーションなどの勉強をはじめ、家族の中で実践していくことにしました。
その結果、以前に比べ両親の関係は良好になり、ぶつかることはあるけれど、現在は別れずに同じ家で住み続けられています。

この経験から豊かさとは「大事にしたいものを、大事にできること」ではないかと考え始めました。自分にとってはそれが「家族」で、目を背けずに向き合えたことは今の豊かさに繋がっていると思っています。

好きなものがある。自分を承認できる。そんな教育に関わりたい。

現在、自分は「遊育」という幼児期から小学生対象の教育事業に携わっています。これは「遊び」というものを通して、自己肯定感や自信、好奇心などの非認知能力を高める事業です。



「大事にしたいものを大事にする」ためには、自分の好きであったり、自分はできるという気持ちを育むことが重要であり、その気持ちは、ワクワクすること、主体的に行うことなど「遊ぶ」という行為の中から育まれると考えています。

過去の自分のように、自信がなかったり、やりたいこと、大事にしたいものがわからないという子どもが育って欲しくない。自分の「好き」や「自信」が育まれる、そんな教育に携わりたい。そんな思いから、FoundingBaseにジョインし、北海道安平町で日々奮闘しています。

今後は、親子キャンプなどのイベント企画、森を開拓したプレーパークなどの遊び環境づくり、公教育や「あびらぼ」「カイタク」といった他事業との連携を通して、より一層「大事にしたいものを、大事にできる」ための教育を行っていきます!

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