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【社員紹介】納得しなければ動けない頑固者。大企業を飛び出し、未知のスタートアップの世界へ

新卒時、日産自動車に入社した河本萌子。一般的に新卒と言えば、ある一定期間は下積みとも言える様々な業務に従事する。それが当然とされるなか、河本は納得できなかった。その先に、自分のなりたい姿が見えなかったからだ。「スタートアップ」とは対極の世界にいた河本だが、ビジョンに共感してfor Startupsにジョイン。苦労を重ねて、今、少しずつ視界が開けてきた。

夢が持てず、かつて「こうなりたくない」と思った大人になっている自分に愕然

何万人と社員を抱えるような大企業では、意思決定が現場で行われることは少ない。新卒ながら、多くの役員のいる会議体に出席させてもらえる機会もあった。参加する度に、自身が意思決定するまでのパスが非常に遠く長い道に感じた。上層に立ち向かえるほどの目線で意見を発するには少なくとも数年、ましてやバイヤー歴のない私には到底無理、と悲観的になっていた。今思えば、意見は言える環境はあり、周りのサポートも多くあった。「それでも当時の私は、オペレーション業務(調整業務)にとらわれて、”意見を言える立場ではない”と逃げ、雁字搦めになって自分を見失い始めていました」。

悶々としていた2年目の夏休み、河本はフィリピンに短期の語学留学に行った。「そこに来ていた日本人は、みんな夢を持っていました。私も自分のキャリアをもう一度考えようと思いました」。また、「仕事を楽しめていない自分」も嫌だった。学生時代、社会人の先輩が、学生たちに「仕事は大変」、「今がいちばん楽しいときだよ」などと言うことに違和感を持っていた。

もちろん、彼らが本気でそう言っていたかはわからない。「大変な自分」を演出していたのかもしれないが、頑固でピュアな河本は、そのまま捉え、「こうなりたくない」と思った。「でも、今の自分は、『なりたくない姿』そのものでした。私は昔から、いつか子どもがほしいと思っていました。だけど、大学を出て『いい』と言われる会社に入って、『なりたくない大人』になる世界なら、子どもを持ちたくないと思いました。子どもに、こんな世界を生きてほしくないからです」。

河本は思い詰めていた。「生きている意味があるのか」と自分に問い、「せっかく生きているのなら、いい世の中をつくりたい。自分の子どもが大人になるときに『いい世の中』であってほしい」と思った。この思いが河本を駆り立て、for Startupsに導いた。

当時はメルカリを知らないほどスタートアップは未知の世界。だが目指す方向は一致していた

選考から入社に至る過程では、一通り悩んだ。というのも、恐らくfor Startupsにジョインする人のなかで、河本はもっとも遠い世界にいたからだ。「スタートアップはまったくの未知の世界。メルカリも知らなかったほど。for Startupsのなかで、いちばんITリテラシーは低いです。大学時代も、スタートアップにもITにも関わることはありませんでした」。レガシーな大企業なら決して珍しくはないだろうが、for Startupsにあっては、かなり珍しいタイプだ。河本は、そんな「予備知識ゼロ」、むしろ一般人よりも最新のトレンドや技術に疎い状態で、最初の面談にやって来た。

ただし、for Startupsの面談は経歴や知識を問うものではない。生き方や目指すところなどを話す。そのときの河本も、スタートアップ云々ではなく、より本質的な話に心を掴まれた。「面談では、自分のキャリアは自分で選択するのだと、生き方について話してくれて、それが、私が思っていたことと一致しました。その頃は悩んでいて、でも相談するのが社内の人なので、そこにいることが正解だというアドバイスしかもらえません。自分で仕事を、一緒に働く人を選びたいと思う自分がおかしいのかと思っていました。面談に来て、『その考えで合っている』と言われたことが、すごく嬉しかったのです」。

その後も何人かと会い、時には直感的に、時には論理的にfor Startupsへのジョインを勧められた。何より「いい世の中をつくりたい」という河本の根源の思いは、for Startupsの方向性そのもの。「スタートアップを盛り上げることで実現する」という方法は、思いもよらなかったが、実は見ている世界は同じだったのだ。そのことに気づき、河本の心は決まった。

立ち上がりは苦労の連続。周囲に支えられて成長し、素晴らしい支援を実現

そんな「ちょっと珍しいタイプ」の河本がfor Startupsに入社したのは、2018年2月。果たして、うまくやっていけたのだろうか。「いえ、メチャメチャ苦労しました。最初の半年は自立していなくて、甘えもありました。まったく違う会社に来たのだから『できなくて当然』と思い、営業経験がないので、KPIへのこだわりも薄い。ビジネスモデル、マネタイズ、IPOといった言葉も知りませんでした。よく聞く言葉を調べて、少しずつ知識を付けて、オペレーショナルな部分で慣れるのに6カ月かかりました」と河本。ヒューマンキャピタリストとしての立ち上がりは、かなり覚束ない足取りだった。

その後は、先輩社員の支援も受けながら、少しずつ成果が出始める。スイッチが入ったのは入社9カ月ほど経ってから。「とにかくやることはやらなければと思って、地道にやり続けたら、結果が出ました。その後は、落ちると気合を入れて取り組み、また上昇して…と、波はありながらも、この3カ月は、これまででいちばんたくさんの支援ができました。周りの人がすごく気にかけてくれて、支えられてやって来られたと思います」。

印象に残る支援もできた。「食」の領域のポータルサイト運営会社に対して、社長の右腕となる人物を紹介したのだ。「その会社は、社長さんがとても魅力的でした。1年余り担当して、成長の過程も見ていました。ビジネスも、サイト自体の魅力で堅実に広げていくスタイル。その世界観も好きで、何としても応援したい、最適な人物を探したいと思っていました」(河本)。そしてある日、「この人だ!」とピンと来る人物に出会う。「食」領域で起業経験を持つ人物で、河本は言葉を尽くして会社の魅力を伝え、無事に出会いの場を創出できた。それは思った通り、双方にとって素晴らしい出会いとなった。

自分が納得したコトに対して懸命にやり切れば、きっとその先に見える風景がある

※先日行われた感謝祭にて、応援している企業の1社ユーグレナ永田氏との1枚

スロースターターだった河本だが、この事例で、心から応援したいと思う企業と人に対して素晴らしい出会いを実現できたとき、大きなやりがいが得られると知った。それは河本にとって心から納得し、全身全霊で打ち込み、実現できたことだから。自身の目標である「いい世の中をつくる」に、役立てているという実感もあった。

for Startupsならではの素晴らしい機会にも恵まれた。社内勉強会で、DeNA創業者で、現在はデライト・ベンチャーズのマネージングパートナーである南場智子氏の話を聞き、大いに影響を受けたのだ。河本は言う。「南場さんのモチベーションは、人に向かうのではなく、コトに向かうこと ― というお話をされていました。

一方、私は、一緒に働く人が大事だと思い、そこが満たされないと、仕事に対してブレてしまいがちでした。でも『コトに向かう』ことが重要と聞き、私もいったん、目の前の業務に集中し、最大限の力で取り組むことを実践してみたのです。すると、気持ちがブレることなく、成果も出ました。

『コトに向かう』とは、こういうことかという感覚を持てました。自分が納得して、やろうと思った『コト』をやりきれば、その先に見えるものがあるかなと思うようにもなりました」。河本は、その風景をいつか見る決意だ。

for Startupsに入社した直後に、「何者かになれ」とエールを送られた。考えれば考えるほど「自分には無理。自信がない…」と後ろ向きになることもあった。だが、今の河本は違う。視界が開け、ヒューマンキャピタリストとして「いい世の中をつくる」ことに向かっている確かな感触がある。これからも、きっと立ち止まる回数は人一倍多いだろう。だが、納得し、動き始めたときの力強さもまた、人一倍に違いない。

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