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人生のライバルは本田圭佑!伊藤忠商事からNPOの世界に飛び込んだ荒井が、「仕事で初めて泣いた」理由

新卒で伊藤忠商事に入社し、数百億円単位のビジネスに携わりながらも、NPOに飛び込んできた荒井が、新興国の社会課題の現場で感じた「ここにいる意味」、そして「仕事で初めて泣いた理由」とは。

新興国の社会課題解決の現場と日本のビジネスの世界とを行き来しながら推進していく「留職」、社会課題の現場を体感する企業幹部向けプログラム「社会課題体感フィールドスタディ」において、プロジェクトの企画から実施までのプロセスを一貫して担い、企業とNPOの双方に対して最大限の価値を生み出していく「プロジェクトマネージャー」の仕事内容やアツい想いに迫ります。

憧れの伊藤忠商事に入社。やりがいを感じながらも、「現場感」が欲しかった

早稲田大学を卒業後、伊藤忠商事に入社しました。商社の仕事はとても好きでしたが、デスクワークがメインで現場からは少し遠いと感じていました。石油・ガス権益への投資事業を7年間担当していたのですが、実は石油を一滴も見たことがなかったんです。それでも仕事ができるし、数百億円単位のビジネスを作ることができる。それはとてもすごいことだと思います。ただ、もう少し現場が見えて、手触り感のある仕事がしたいと思うようになったんです。もともと30歳までに新しいチャレンジをしようということは決めていたので、30歳という節目で、転職を決意しました。転職するに当たって、ありがちなキャリアではなく、あまり周りが選ばないところの方がいいと思いました。スタートアップやNPOの他に考えたのは、瞑想家、ボクシングとか (笑)。最終的にクロスフィールズに決めた理由は、ソーシャルセクターとビジネス両方に接点があり、特に大企業との関係を持ちながら、財務面でのサステナビリティを保ちつつ社会問題にアプローチしているビジネスモデルであることです。また、商社という大企業の中でガチガチのビジネスマンとして働いてきたので、ある程度はしっかりした組織の中でビジネスをやりたい思いはあり、ベンチャーと言ってもある程度組織に規律があることや、大企業のパートナーとして仕事ができることは、意思決定の上で大きかったところです。

社会課題と日本のビジネスパーソンの知見や想いを引き合わせられた瞬間に、「自分がここにいる意味」を強く感じる

プロジェクトマネージャーの仕事は、主に留職という事業において、新興国の社会課題と日本のビジネスパーソンの知見をつなぐ仕事です。例えば、フィリピン・マニラで、「無電化エリアにソーラーライトを届ける」という取り組みをしているNGOがありました。意義あるプロジェクトですが、実際にはアフターメンテナンスが全くなっておらず、せっかく届けたライトも使えずゴミになって溜まっているというもったいない状況。そこに、大手鉄道会社の技術者を留職者として派遣して、ソーラーライトの品質管理のマニュアルを作る、というプロジェクトを実施しました。忘れられないのは、片道3時間の悪路の山道を、ソーラーライトや街灯の機材を抱えながら越えて、ようやく辿り着いた土地に、組み立てたソーラーライトの光が灯ったとき。それまで真っ暗な中でも遊んでいた子どもたちの、まるで未来が照らされたような感じで、自分がここに来た意味を強く感じたんです。僕にとっても、留職者の彼にとっても、その「現場感」が、あまりに印象的だったことは言うまでもありません。そして、彼が鉄道会社において1ミリ単位のズレも許さない保守点検・品質管理に携わった経験を活かしながら、現地調査をして、どんな課題があるのかを聞き込み整理していく。彼は、この無電化エリアの社会課題を解決することに、自分の鉄道会社で培ったスキルを活かすことに強く意義と使命を感じたと言います。この社会課題と日本のビジネスパーソンの知見や想いを引き合わせられることができるというのが、クロスフィールズの仕事の醍醐味だと思います。

無電化エリアの村にソーラーライトの光が灯ったとき、ここに来た意味を感じた

NPOとは、営利以上に社会的使命を目的にする組織。志と実務力を併せ持つ海外の社会起業家との接点はとてもエキサイティング

大企業の人がNPOに転職するにあたって、一番ハードルだと感じるのは給与ではないでしょうか。NPOは平均年収が低いか、ボランティアだと考えている人が多いかもしれませんが、クロスフィールズは一般企業と大きくは変わりません。「NPO=非営利=儲けることができない」という印象が強いかもしれませんが、正しくは「利益追及のためではなく、社会的な使命を実現するために活動する組織」という意味なんです。実際クロスフィールズは企業から対価をいただいて運営している組織であり、目的が違うだけで、財務面は株式会社と大きく変わりません。

さらに面白いポイントは、色々な海外の社会起業家と接点が持てること。NGOやNPOって、戦略的・実務的ではない人がやっているというイメージが強いかもしれませんが、私たちが留職者を派遣している海外のNGO・NPOには、MBAホルダーやグローバル企業から飛び出した人が多いんです。彼らとダイレクトにパートナー関係を築きながら仕事ができるのは、自分にもすごく学びが多いし、志と実務力の両方を持ち合わせた人と一緒にできるのはとてもエキサイティングです。日本企業側も、クロスフィールズのプログラムを通じた人材育成に向けて、部長・役員クラスの方と頻繁にやりとりしています。

一個人の変化が組織に波及する瞬間を目の当たりにして、仕事人生で初めて泣いた

企業と派遣先を繋ぎ、プロジェクト全体のコーディネーションを行い、長いストーリーを築くことがプロジェクトマネージャーの一番の仕事。商社の仕事も、国を跨いで企業の間に入ってコーディネーションすることなので、その意味ではあり方は一緒ですが、より現場の熱や社会課題に繋がる感じは、モチベーションにもなっています。

一番好きな場は、留職から帰ってきた留職者が、上長や同僚を呼んでプロジェクトでの成果や学びを報告する帰国後の成果報告会。一個人の変化が留職の必要条件でではあるのですが、この報告会で留職者がその学びを共有すると、それがその場にいる役員、上長、同僚に一気に伝播する瞬間があるんです。商社では感じることのできなかった、「ここから組織が本当に変わるかもしれない」という感覚に、感動で震えてしまい、仕事人生で初めて泣きました。


つくば市職員の留職の帰国後の報告会の様子。五十嵐市長も参加され、会場は熱気に包まれた

人生の先達・ライバルは、本田圭佑と武井壮

僕にとって、仕事は「いかにその先を意識できるか」が大事だと思っています。石油・ガス権益の値段をつけるためだけにエクセルを叩くのではなく、石油・ガスの開発によってエネルギーが渡り、その地域の生活をつくり、経済が活性化し、さらに大きなサイクルに繋がっていくことを意識してやることが重要だと思っているんです。そういう意味で、本田圭佑はサッカーだけじゃない、武井壮は走っているだけじゃない。サッカーや走ることを通じて社会へのメッセージを伝えている二人は、僕にとって人生の先達であり、ライバルだと思っています(笑)。クロスフィールズは、目の前の仕事とその先が分断されている人に対して、その先の社会を繋げ、橋を架けることができると思っています。

とにかく社会を変える可能性を信じられる人に来てほしい

スキルはなんとでもなります。留職などのプロジェクトを通じて、人を変えて社会を変えるということを信じる、共感するという人は飛び込んできてほしいです。クロスフィールズは本当に社会の構造を変えられる可能性があると思っています。これだけ国内外の企業やNPOとこれだけたくさんのネットワークを持ち、橋を架けている団体ってなかなかないじゃないですか。 「社会を変える」、その可能性を感じられたら、一緒に社会の構造を変えることにチャレンジしてほしいと思います。


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