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待望のCFO入社!Big4、事業会社、独立を経てスタートアップに入社した理由を聞いてみた

今回は、2020年11月1日に入社したばかりのCFO榎本さんにインタビューしました。代表光岡が探し求めていたCFO像にぴったりだった榎本さん。偶然の出会いがきっかけでMILをお手伝い頂く事になります。

なぜ公認会計士を選んだのか?なぜ監査法人、事業会社、独立を経てMILに入社したのか?今後のMILの戦略など根掘り葉掘り聞いてみました。とてもユニークな方なのでぜひ最後までご覧ください。


榎本 陽介(エノモト ヨウスケ)
33歳。有限責任あずさ監査法人にて国内外の金融機関・事業会社に対する会計監査、財務デューデリジェンス業務、事業再生業務を担当。その後株式会社LITALICOで事業企画部マネジャーとして予算策定、予実管理、管理会計の体制構築、中期経営計画・事業戦略策定支援などに従事。2020年11月MIL株式会社へ入社。東京都渋谷区の税理士法人にて社員税理士。公認会計士榎本事務所代表。


ーご入社おめでとうございます!今日は榎本さんの細かい部分まで皆さんに知って頂くべく、お話をお伺いできればと思います。

ありがとうございます。インタビューとかからは逃げて生活してきたので、なんだかんだで初です。宜しくお願いします〜!

ー早速ですが、公認会計士を目指すきっかけを教えてください。

 実は、小さい頃からずっと学校や勉強が大嫌いで、当時を思い返すと自分でもよく公認会計士になれたなと驚いています。特に小中学生の時はひたすらインターネットゲームに熱中していました(笑) ゲーム上でチームを作って、毎日みんなで練習して大会に出たり、時にケンカしたりと、バーチャルで青春を謳歌していました。青春といっても私以外は20歳以上年上の人ばかりなんですけどね(笑) さらに仲の良い学校の友達にパソコン購入させてこちらの世界に引き込んだりもしてましたね(笑)

 高校3年春くらいになってから急にゲーム感覚で勉強にハマり始めて、たまたま公認会計士を多く輩出している明治大学商学部に入りました。ただ私自身は在学中は主に当時興味のあったマーケティングを研究しており、むしろ簿記は苦手な授業でした(笑) 

 大学3年生になり、当然マーケティングを強みに活躍できる広告代理店を中心に就活していました。ですが、制服のように皆同じような黒スーツを着て就活している姿を見て、そのうちの一人として存在する自分に違和感を感じていました。漠然とですが、自分の人生を自分で作れているのか疑問に感じていました

 これは小学生の時の原体験に紐づくのですが、前述の通りインターネットゲームに夢中だったので、その派生で自分でゼロからHTML/CSSを使ってゲーム攻略のWebサイトを制作・運営したり、画像編集ソフトを使ってバナーリンクの制作をするサービスを行っていました。ですが、当時パソコンでゲームをしたり、HTML/CSSを扱える小学生なんていませんので、学校では、当然バカにされたり「オタク」呼ばわりされてイジメられることもありました(笑) 

 ただ、そこからたった20年経った今、小学生からITスキルを学ぶのが必須になっていますよね。つまり、結果的に私は時代の流れに対して必要なスキルを獲得していたわけです。この経験を通じて、その時の「常識」はとても儚いもので、それよりも、自分が楽しめたり良いと思った道があれば、周りが何と言おうと信じて進んでいくことの大切さを早くから社会に教えてもらえたんです。これは私にとって大きな糧となりました。もちろん、会社経営と同様で、外部/内部環境の検討を踏まえた判断は必要ですが。

 なので、この違和感を大事に、自分の人生を自分で作りに行ける道を改めて考え直し、就活を辞めて、様々な領域で活躍できる公認会計士を目指すことにしました。奨学金をもらいながら明治大学の会計専門職大学院に行き公認会計士の勉強を始め、卒業後に浪人して、25歳で公認会計士試験に合格することができました。

何でもチャレンジさせてくれる恩師との出会い


ー監査法人に入られたご理由を教えてください。

 公認会計士のキャリアの選択肢としては、監査法人、コンサルティング会社、PE/VCファンド、事業会社の経営企画部や財務経理部など様々あるのですが、私は最終的に財務的な視点を入口として経営ポジションで活躍できる人材になりたかったのと、公認会計士の資格を取得するためには監査法人での実務経験が必要だったため、BIG4と呼ばれるグローバルで大きな会計事務所が4つあるのですが、その内の1つであるKPMGあずさ監査法人へ入所しました。

 監査法人出身のCFOだと経理や内部統制に強い守りのイメージが強いですが、個人的には監査法人でも攻めのスキルを養うことができると思っています。それは、事業と数字をつなげて過去/現在/将来について語れる力です。そして、その力を身に着けるためには、①監査では大企業ではなく中小企業を現場責任者として担当すること、②未踏の世界へ挑戦させてくれるメンターの存在、③監査以外の経験(M&Aアドバイザーや事業再生等)も積める環境があることが必要です。

 ①で会社の全体像を俯瞰的に捉える力が養われ、経営者と早くからコミュニケーションが取れますし、②で修羅場を潜り抜けることによる非連続な成長ができる状況を強制的に作り、③で実務的にファイナンスやM&A全般等の攻めのスキルのアウトプットができるようになるからです。

 ②は運の要素がかなり強いですが(笑)、私はそのようなメンターに幸運にも出会うことができました。当時の私にとっては毎日素手でライオンに挑むようなレベルの仕事ばかりで土日も働き通し、何度も悔し涙を流しましたが、今となっては、その時の経験のおかげで会計士としての土台をあずさで作ることができました。意外と事業と数字をつなげて語れる力は会計士で弱点になるケースが多いんですが、他の会計士CFOとの違いでいうと、この辺は明確な差別化を図れているのかなと思っています。

事業再生の経験を活かし、社会貢献のために選んだ事業会社

ーそこから転職、独立される訳ですが、どういった心境の変化があったんですか。

 色々な事情が重なりこれまでのように働きづめるのが難しくなった時期がありまして、公認会計士税理士として独立すると共に、自らの経験を社会に還元したいとの思いで、事業共感の強かったLITALICOに転職をしました。

 LITALICOでは、私が入社する少し前に組織再編があって、売上120億円のうち、110億円を稼ぐ既存事業と残りの新規事業を別々にした上で、既存事業に紐づく経営企画機能として事業企画部が立ち上げられたばかりで、私は事業企画部の事業管理チームのマネジャーに就任しました。マネジャーといっても、事業企画部長は取締役としてより川上で広い領域を管掌していましたので、私が実質的には企画分野における部長のような動き方をしていました。

 企画チームは、私ともう1名の2名体制でスタートしました。最初は企画機能もほぼ有りませんでしたので、社内から人を集めて組織編成をしました。企画系人材はコンサル出身の中途で構成されることが多いですが、予算も限られていたので、基本的に新卒プロパーの若手中心のチームで構成されることになりました。

 企画業務はスタイリッシュに見えがちですが、実際は真反対です(笑) 泥臭いことが大半で、コーポレートの経営企画部や各事業部との信頼関係を構築しながら、顧客である事業部の課題を一緒に悩みながら前に進んでいくことはもちろん、一方で事業部に迎合しすぎず、経営層からのニーズにも答えていく必要がある、とてもタフな立ち位置です。

 幸いなことに、これまで全く企画系業務に従事したことのないメンバーばかりだったものの、地頭の良い方ばかりで、物凄いスピードで成長してくれたことや、プログラミングのできるメンバーが一人いてGAS等を使ってどんどん業務を自動化してくれました。 彼らにとってはかなりチャレンジングな環境だったと思いますがそれでも必死に食らいついて成長していってくれる、神がかり的なチームメンバーに救われたといっても過言ではないでしょう。(笑)

 マッキンゼー出身の人材が入ってきたりと、部署としても大分安定してきたある時、ビジネスサイドの重要なポジションの打診があり事業部に異動したのですが、企業企画部とは違い私がいなくても十分回る体制が既に出来上がっていたので、無理やりその場所に居続けるよりは、より社会に貢献できる形を模索したいなと思い、本格的に公認会計士税理士として独立を決めました。


ー独立されてから約半年ですが、なぜMILに?

 MILに出会ったのは本当に偶然ですね。MILの投資家であるトリクル合同会社の代表が義理の兄で、「CFO探してるらしいから一度話してみたら?」ということで紹介してもらったのが弊社CEO光岡でした。

 実は、元々5年ほど前に一度だけ一緒に飲んだことがあって、ただ私は監査法人勤務の新米会計士でしたし、光岡もMIL創業前ということもあり、その場ではお互いそこまで気にしていなかったんですが、まさか、その後にこのような展開になるとは、全然予想していませんでした。(笑)

 当初は業務委託としてCFO領域をサポートするところから始めました。ただ、関われば関わるほど、私が入ることで成長加速のサポートができる領域が見えてくる中で、「単なる機能の代替として関わることは本質的なのか?」と考えるようになりました。

 私自身が不器用なのかもしれないですが、やるべきことが見えているのにそこから目を背けられないというか(笑)、自身の自己成長やキャリアアップのためではなく、責任を持ってCFOを全うして後悔のない形で一緒に歩んでいきたいと思い、入社を考えました。業務委託から入ったことで、光岡との間でお互いの相性を確認しながら、徐々に深く入ることができたので、今考えると、結果的に一番失敗のない良い形で入ることができたかなと思っています。

可能性をさらに広げられるCFOに

ー実際に業務委託で入られてみて、感じたことを教えてください。

 光岡個人に対する第一印象という点でいうと、非常に心地よく議論できる人だなと思いました。業務委託で入る前に、今の会社の状況や今後の方向性などを2時間くらいかけて議論させてもらったことがありました。その時の議論の展開のスピード感や感性の相性が良く、全くストレスなく色々な話ができたんです。

 通常であれば、お互いのキャリアも年齢も違いますし、共通言語もなく、各々の好きな話し方というものがありますので、ある種様子見をしながら話すのですが、それがなかったんです。お互いがお互いの意見に迎合することなく、それぞれの良さを理解しながらよりよい答えを導き出せる、そんな良い関係になれるイメージが沸き、一緒に働けるのをワクワクしたことを覚えています。

 組織体制に対する第一印象という点でいうと、ビジネスサイド/開発サイドに関しては、当時から他社でキャリアを重ねた経験豊富な人材が多数在籍していましたが、コーポレート領域における人材はおらず基本的には光岡が自身のリソースを使って回している状況でしたので、その分のリソースを私にReplaceするだけでも成長へのドライブに貢献できるなとは思いました。

 また、従業員数も拡大する中で、そもそも今のままでは光岡の業務が回らなくなる状態(それでも彼は回せるキャパシティを持っていますが)になることが見えていましたので、そういう意味でも、ちょうど足りないピースを埋める役割ができそうだなと感じていました。

 実際、業務委託を初めて2か月後くらいには、光岡はほとんどコーポレート領域の業務で手を動かすことはないので、Phase1のマイルストーンは一定達成したなと思います。今の段階から光岡のマインドシェアの割合をあるべき姿に近づけることができたのは、今後MILの成長にとって大切なことなので、まずはその点は安心しています。

ー榎本さんからみた、プロダクトとしての魅力を教えてください。

 動画広告市場は2019年で昨年対比141%の2,592億円に達し、2020年には3,289億円(昨対比+129%)、2023年には5,065億円(昨対比+154%)に達する見込みとなっています(*1)。加えて、日本の広告市場は、2019年で昨年対比101.9%の6兆6,514億円に達しています(*2)。 

 ここから分かるように、動画広告市場は広告市場全体に比べ急速に成長しながら、他の広告媒体からシェアを奪い取っていることが分かります。中長期的には広告市場全体の6兆円に動画広告が大きく入り込むことが可能性が高いと考えています。既に、数年後にはインターネット広告の半分が動画広告になるとも言われています。

 ただし、通常の動画広告は「取得データが少ない」ために、Webと違い取得データからクリエイティブ改善につなげてCVRを高めるといった「PDCAが回せない」問題にどの企業もつまづくはずです。動画制作本数を増やしてABテストや多変量テストを行うことは、制作コストの高さを考えると現実的ではありません。さらにその前提として、動画広告自体は視聴で終わってしまうため、動画内で「次のアクションに繋げられる」ことができません。

 しかしMILを使えば、例えば、ドラマを見ているときに動画内の登場人物の身に着けているコートをタップすると、ポップアップで詳細が表示されそのままECサイトに飛べる、というような導線を作れます。またMIL内のレポート機能によって、「商品別タップ数」や「ECサイト偏移数」などの視聴データを取得できるため、Webサイトと同様に、制作本数を増やさずとも動画の構成を改善してCVRを高めるPDCAを回すことができます

 MILは上記をSaaSで提供しているため、オンプレと違って導入が複雑なこともありませんし、レポート機能の強化を中心に、常に最新バージョンのシステムを利用し続けることができます。今後はMAツールと連携を予定しており、bynameで動画内での動きが計測可能になります。これにより、計測結果に基づいてより1to1のコミュニケーションで顧客と対話することも可能になるでしょう。このように、動画広告領域においては、MILが不可欠な世界観を作っていくことが十分に可能だと言えます。

 さらに、O2O施策として「施設紹介動画」で画面に触りながら施設を疑似体験できたり、採用施策として「採用動画」でテキストでは伝わりづらい定性的な情報を伝えつつ画面に触らせて視聴者の見たい部署につなげつつ視聴完了時にエントリーページのフォームを表示したり、CS施策として「Howto動画」で視聴者の状況に合わせて機器の使い方を伝えたりと、当然広告だけでなく、MILがターゲットにしている市場には様々な切り口がありますので、そういう意味では、自社プロダクトの成長可能性は無限大だと思っています。

ー榎本さんから見た、経営者(光岡)の魅力は何ですか?

 いくらでもお話できてしまうのですが(笑)先ほどお話した第一印象の話以外で、CFO的な観点から特に印象に残っているものをここではお話させてください。

 CxO(≒取締役)は、それぞれの分野をスタートとして全社の経営戦略を語り、重要な意思決定を行える存在である必要があります。その上で、各自がx分野(+状況に応じてα)を担当して会社経営を役割分担していくイメージです。この役割分担の割合は、会社と各CxOの状況やスキルによって様々あるため、そこに絶対解はなく、個社の最適解を見つけていくことになるかと思います。その上で、私はCEOがCEOである重要な理由の一つとして、「論理が飛躍できるかどうか=論理飛躍力」というものがあると思っています。

 決してとんちんかんなことを言う人ということではなく(笑)誰しもが論理がしっかり通っていることが分かることしか言えないCEOの会社は、競合他社との競争において圧倒的な競争優位性を作ることはできないという意味です。誰しもが分かる戦略を描いていますからね。

 一方で、CEO自身の頭の中では(無意識的に)論理が通っているのだけれど、ふと口に出した時には、論理が飛躍しているという状態があります。つまり、まだ誰も分かっていない道が見える力があるということですから、大変に貴重な能力です。もちろん、その描いた絵をどうやって実現していくかは別の話ではありますが、光岡は優れた「論理飛躍力」を持っていると確信しています。

 詳しくは書けませんが、将来見えている姿が一段階飛び越えているんですが、話を聞いていくときちんと納得感のあるもので、そしてそういう話をしている光岡はいつもキラキラしているので、このキラキラしている瞬間が増えていくように光岡のマインドシェアを整えるのが私の役目だと勝手に思っています(笑)

 光岡がCEOであることにより、MILが非連続的な成長ができる可能性が広がっていると日々議論を重ねていく中で感じることが多々あるのです。光岡をとても尊敬していますし、飛躍した先をCFOとして実現させていく責任があると思っています。一緒に飛躍した先を見てみたい、と心の底から思えていますね。


榎本と代表光岡


ー最後に今後の意気込みを教えてください。

 CxO共有の役割を除いたCFOとしての個別の役割は、経営管理、財務戦略、IRなど多岐に渡りますが、例に漏れず、それらの役割をチームの構築含め進めていく必要があります。

 直近では、主に経営管理領域でバックオフィス系の体制を整えていくことで、今後組織が拡大したときにパンクしない準備をしています。それと合わせて、SaaS経営の軸となるKPIのモニタリングの仕組みの構築と経営判断への繋ぎこみも進めています。

 もちろん、私が参画する前から光岡がすでに戦略を考え抜いている訳ですが、さらに事業の理解をさらに深め、リソースの投資先を判断し、リソースを調達する選択肢を作るという、CFOとして基本的に求められる役割に向き合っています。

 今後は、ミッション/ビジョン/バリューを含めた、組織のカルチャー作りの観点も重要になってくるでしょう。特に、スタートアップとして資本のレバレッジをどのように効かせていくのかを道筋を見出すことがCFOとしての腕の見せどころではないでしょうか。MILの企業価値を光岡と同じくらい考え抜いた上で、その羅針盤を示せる存在でありたいなと思います。

 上記で挙げたような役割を一人で回していくのは、今後人も増えて難しくなってくるタイミングが近い日に来ると思っているので、少しでもご興味のある方はご連絡お待ちしています!泥臭いことも含めて、オーナーシップを取って自分で考えて動ける人であれば、面白い経験ができる場所だと思います。

【編集後記】

いい意味でCFO感のない、とても柔らかい雰囲気の榎本さんですが、常に「本質的」であるか?を考えながら、一緒に事業を大きく成長させていって頂けるとMIL一同確信しています。

MILでは、次の資金調達を目指し事業を伸ばしながら採用を強化しています。少しでもご興味がありましたら、カジュアルにお話しさせて頂ければと思いますので、お気軽にエントリー宜しくお願いいたします。


(*1)株式会社サイバーエージェント 2019年12月実施の動画広告市場調査結果より
(*2)株式会社電通 「2019年 日本の広告費」より

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