「たまたま受かったから行った、でも結果的に受かって良かった。」
2016年4月学習院大学法学部に入学した。
法学部ではただただ「法」を学ぶだけではない。問題解決のプロセスなど考え方の基盤を学ぶことができた、と久保井はいう。
彼は今popteamでカスタマーサクセス(以下CS)を担当している。CSとは顧客に対して攻めの姿勢で向き合うことだ。受けの姿勢で対応するカスタマーサポートも役割も含まれており、その業務は多岐に及ぶ。顧客一人ひとりを満足させることももちろん必要だが、CSでは顧客全体を見渡して考える力が必要となってくる。大学で培われた考え方がここで活かされているのだ、そう感じた。
「株式会社ミラティブでインターン受けたい人に向けて説明してるのを見たんですよ。逆に就活生側からこういうアプローチをしたら面白いんじゃないかって思ってやった。」
ミラティブでの説明資料に感銘を受けた。だから自分でも同じように資料を作ってアプローチした攻めの就活をしようと思った。やってる人いないよねって。面接ではその企業に合わせたスライドを作ってもっていった。力を入れに入れ、完成には約3日かかった。人事側の反応はまちまちだったが、毎回の達成感は大きかった。
この記事を書いている私自身も彼と同じく今年就職活動の年だった。私の周りでも1社1社に合わせた「自分の資料」を作って臨む人はいなかった。就活にかける思い、自分自身を伝えたいという並々ならぬ思いがバシバシ伝わってきた。
就活中は大手企業も受けた。けれども双方合わないのだと感じ始めるようになった。それからベンチャー・スタートアップを受けた。
でも、しっくりこなかった。
「これ集中してやんないとたぶん何も出てこないんだろうなっていう感覚があった。」
6〜7月は面白い企業をひたすら受けていた。ある日『メモの魔力』という本に出会った。面白そうだと思った、と同時にこれを読まなければ本当にやりたいことが見つからないと思った。
2〜3週間、就活自体をやめた。家にこもって『メモの魔力』に載っている質問にひたすら答えた。その数は1000に及ぶ。
結局700問解いて、気が付いた。
「毎日新しいことがしたい。毎日ワクワクすることがしたい。そこ以外はある意味どうでもいいんだなって。」
気付いたら就職活動再開するどころか、popteamで働くことになった。
色々な価値を提供できる仕事がしたい。
商品を売るだけは違う、ずっと違和感に思っていた。
届いてからどういう風になればサポートの成功なんだろうなってところまで考えられるのがCSの仕事なんだ、じゃあやってみたいって、だからpopteamに入ることを決めた。
「カスタマーサクセスを突き詰めたい。」
本当にお客様にとって満足できる形にもっていきたい。新しいこともどんどんやってみたい。
けれどもまずはCSだ。
サービスの流れを数値化して、何件の応募から面談までつながっているのか。「WHY」を突き詰めていきたい、彼はそう締めくくった。