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物流を事業成長ドライバーに。物流管理プラットフォーム「AnyLogi」で実現させたいD2Cブランド支援の新しいカタチ

今回の記事では、2021年6月に本ローンチした物流管理プラットフォーム「AnyLogi」について、AnyLogi事業責任者のKuboさん、そして、AnyLogiプロダクトマネージャーのKaseさんにインタビューを実施。
開発の背景、物流パートナー側のメリット等についてお伝えしていきたいと思います。

6000字クラスのがっつり記事ですが、是非最後までご覧くださいませ!

■AnyLogiとは

AnyLogiは、国内外のECカート及び物流パートナーのネットワークを保有しており、商品管理・決済確認・入庫・在庫・出荷・配送を一貫してプラットフォームで管理することができる物流フルフィルメントサービスです。


目次

1. AnyLogi開発に至った背景や課題感
2. AnyLogiは課題をどう解決するのか
3. 物流パートナー側のメリット
4. 今後の展望

1. AnyLogi開発に至った背景や課題感

AnyLogi事業責任者 A. Kubo

――まず、AnyLogiの開発の背景について教えてください


Kubo

現在、僕たちは ”Make Every Business Borderless” のミッションのもと、D2C・ECブランドのサプライチェーンごとに提供できるソリューションを複数展開しています。
これまでも生産・ものづくり、EC立ち上げ・展開、そしてマーケティング領域までグローバルでサポートしてきましたが、ブランドサプライチェーンの一気通貫での支援に向けた、さらなる価値提供に向けて、新たな機能の洗い出しを日々進めていました。

最注力事業であるD2C支援事業において、国内外でクリエイターD2Cブランドや企業向けのEC展開を支援する中で、ブランドの皆さまのビジネスにとって大きな壁になっていたのが「物流」の課題であり、この領域でのサービス提供が実現できれば、クリティカルな課題解決につながるという自信を持つことができました。

また、改めてAnyMindのこれまでの機能提供を振り返ってみると、常に前後工程も意識したプロダクト開発に重きを置いてきました。

元々AnyMindはブランド広告主向けのマーケティング支援事業から始まり、その後、メディア・媒体社向けの収益化支援、インフルエンサーマーケティング、クリエイターマネジメント、そしてインフルエンサーたちとコラボしたD2Cビジネスへと進出し、圧倒的なスピードで事業領域を広げてきました。

現在ではほぼ全ての事業が繋がってきており、それぞれの機能別のソリューション提供だけではなく、サプライチェーン全体を最適化するという目標に向けて、常に本質的な問題解決を見据えた開発を進めています。

物流一点にフォーカスをするのではなく、生産やCS(カスタマーサポート)も視野に入れながら、今も日々改善を続けているというのが、他の企業では実現できないユニークな強みです。

ーー確かにプロダクトやデータの連携は常にテーマとして掲げていますよね。納得感が強いです!


2. AnyLogiは課題をどう解決するのか

テクノロジーとネットワークで課題を解決することで、物流を ”成長ドライバー” に

――では実際、AnyLogiはどのような課題を解決するサービスなんでしょうか?

Kubo
はい、まず日本の物流業界の現状についてお話ししたいのですが、そもそも日本の「物流」というのは世界の中でも圧倒的に高いレベルにあると考えています。

僕は中国・北京や香港に住んでいた経験があり、また今回のプロジェクトに伴って東南アジアの物流パートナーと頻繁にやり取りすることが増えたことで、その感覚は間違いないものだと確信しました。

国内の物流において、倉庫・物流・配送事業者様のそれぞれが提供しているサービスは、受け取り方法の自由度・配送スピード・フローなど、UXのレベルが非常に高い。

高い水準で素晴らしいサービス提供をし続けている日本の物流業界は、本当に偉大ですし、各事業者様を尊敬しています。

――確かに言われるまで気づきませんでしたが、時間指定や翌日配送などはもう当たり前のものになってますよね。

はい、まさにおっしゃる通りですね。
一方でそれが国をまたぐ越境の物流になってくると一気にハードルは上がってしまいます。言語、技術、物理的な距離など様々な問題によって、多くの障害があるのが現状です。

僕たちはそれらの課題を、海外現地の倉庫や配送業者などのトッププレイヤーを中心にネットワーキングし、それをテクノロジーを活用したプロダクトに内包することで、解決を図っていきたいと考えています。


国内発送と同じくらいの気軽さで越境物流が実現できる世界に

AnyLogiプロダクトマネージャー D. Kase

――それでは改めて越境の物流におけるAnyLogiの強みについて教えてください。

Kase
SNSの劇的な普及と発達によって、世界中のお客様との精神的な距離はぐっと近くなり、商品を購入頂くためのコストやハードルが急激に下がっています。

それに伴って物流においても、世界中のお客様に商品をお届けするコストやハードルは必ず下がりますし、AnyLogiでもそのコストやハードルを下げる一助になりたいと思っています。

ECという観点だけでも、ShopifyなどのECプラットフォームの普及により販売のハードルは下がってきています。
一方で物流のハードルを下げることは容易ではなく、その要因の1つとして、信頼できる世界各国の現地パートナーを見つけることが困難であることが挙げられます。
そこでアジア各地に拠点を持っている僕たちの強みを活かして、現地のネットワークを活用した物流サービスを展開したいと考えました。

事業者様等が自力で良い物流パートナーを見つけることができるのであれば、それに越したことはありません。しかし、文化・言語・物理的な距離という壁がある中で、高品質かつコストパフォーマンスに優れた物流パートナーを見つけるのは難しい。そもそも基準や相場が掴みにくいという事業者様が多いのではないでしょうか。

AnyLogiでは、 高いシェアとサービス品質を誇る限られた物流パートナーと連携し、さらに僕たちの強みであるプラットフォームとテクノロジーを活用した効率的なオペレーションを実現することで、海外での物流展開をさらに最適化していきます。

現在、海外販売を行っている日本企業の多くは、海外で商品の製造をした後、日本に商品を輸入し検品などを実施し、再度その商品を海外倉庫に運んでから出荷しており、作業が”二度手間” になっています。

AnyLogiはこのようなエコではない無駄なプロセスをなくし、成長フェーズや物量に合わせて、日本から海外、海外から海外(生産地とは別の地域)の展開も可能にしていきます。

―― クラウドものづくりプラットフォーム「AnyFactory」もそうでしたが、やはり現地に拠点を持っていて、現地の文化や言語を身に着けたメンバーがいるというのは、強みとして活きているんですね!


商品の受け渡しは、お客様とブランドの重要な接点

――越境における強みはわかったのですが、国内における差別化ポイントはあるのでしょうか。特に「D2C事業者のための」と謳っているあたりが気になります。

Kubo
ありがとうございます。強みはしっかりとあります。

先程お話にあがったように、日本企業は物流における高いサービス品質に慣れてしまっています。それ故、配送業者や倉庫のやり取りにおいては、ただの ”コストセンター” として捉えられることが多いのが現状です。

その前提のもと、AnyMind Groupとして、AnyLogiが提供していく価値は
「いかにコストセンターとしてだけではなく、”成長のドライバー” として物流を活かしていくか」
というポイントにあると考えています。

――物流を一つのキーにして事業を伸ばすという考え方は面白いですね!

現在、多くのD2Cブランド・EC事業者様はストア構築や運営、マーケティングに関しては大きな予算をかけています。
いわゆる ”空中戦” にコストをかけていると考えています。
一方でお客様との最後の接点である ”地上戦” にはコストをかけない。

拡大し続けるEC時代において、オンラインショップにとって物流は “お客様との唯一のオフライン接客点” になっています。オンラインで興味関心が醸成され、オンラインで商品を購入し、商品が自宅に届く。その商品を受け取るオフラインの唯一のタッチポイントが物流です。

例えば、ブランドの世界観を表現するため作りこんだウェブサイト上で商品を購入しても、届いた時に期待値とのギャップがあると、お客様の感動は薄れてしまいます。

僕たちははその ”お客様とのオフラインの接点” にこだわっています。
一つ例を挙げると ”梱包” へのこだわりです。

僕たちは梱包資材の調達から、デザイン、たたみ方、箱詰め、サンクスカードの届け方まで徹底的にこだわってカスタマイズをします。
これらのこだわりは、特にブランドの世界観を存分に伝えるためには非常に重要なポイントであると考えています。

実際に自社D2Cブランドでもオリジナル梱包素材を使用していて、商品を受け取ったお客様から「箱からすでにかっこいい!」「ここまでこだわっているなんて素敵!」などの嬉しいお声をTwitter、 InstagramなどのSNSで拝見することもあり、SNSが購買に及ぼす影響の大きい現代、マーケティングの観点からも重要性を増していると実感しています。

社内のデザイナーやパートナーの倉庫さんとも連携しながら、オンラインとオフラインをうまく融合させていくことで、お客様がD2Cブランド・EC事業者様から受ける感動を高め、ブランドのファン、さらにはロイヤルカスタマーになってもらうことをサポートしていきたいと考えています。

それぞれのブランドの世界観を体現した、こだわり抜いた梱包


生産やCSなど物流と接続する領域の最適化

――Kuboさんからはビジネス的な狙いの部分を語ってもらいましたが、テクノロジーの部分で解決していく具体的なポイントはどのようなものでしょうか?

Kase
冒頭でも語ったように、僕たちの強みは物流を一点で捉えるのではなく、物流を取り巻くビジネス環境の最適化ができる点です。 つまり、ブランドのサプライチェーンすべてにおける課題を解決していけると考えています。

その解決に向けて、日々エンジニアやデザイナーとともに、 機能やUI/UXの改善に取り組んでいますが、 PMとしては常に俯瞰的な視点でAnyLogiを捉えるようにしています。

物流業務が発生する前の ”ものづくり”、そして配送前後のお客様への説明や問い合わせ対応などのカスタマーサポートなども事業者様にとって重要なステップとなります。
僕たちは物流領域だけにフォーカスして支援をするのではなく、物流領域も含むサプライチェーンに目を向けて、的確に事業者様のニーズを捉えるようにしています。そこで必要と感じたものづくりやカスタマーサポートなど、AnyLogiでは物流と接続する全てのプロセスをサポートして課題解決を図っていきたいと考えています。


3. 物流パートナー側のメリット

自社によるシステム開発は不要。餅は餅屋に。

――事業者向けの強みについてここまで聞いてきましたが、物流パートナー側にもメリットはあるんでしょうか?

Kase
そうですね、メリットは大きいと思っています。

近年まで、倉庫や配送の現場は非常にアナログで、ほとんどDXが進んでいませんでした。
例えばですが、受注情報をCSVでダウンロードし、各注文に対して手動で必要な商品を割り当てるケースがあります。
これだとヒューマンエラーの可能性も大幅に上がりますし、何より作業工数がかなり多くなりますよね。

そこで近年では、EC化率の大幅な増幅に伴い、受注情報の取り込みを自動化するソフトウェア(いわゆるOMS)が注目されています。しかしながら、従来のOMSは、物流パートナー様のペインポイントであった手動作業工数の多さを削減した一方で、新規に導入する際に負担が大きかったのも事実です。
新たに倉庫管理システムを導入する必要性があったり、そもそもの倉庫内のオペレーションを根本的に変える必要性があったりと物流パートナー様側には非常に負担が大きいものでした。

AnyLogiは前提として、既存の倉庫管理システムにつなぎこむ形で開発を進めています。
そのため、物流パートナー様には慣れ親しんだ倉庫管理システム・倉庫内のオペレーションを別のプロダクトに乗り替えることなく導入いただけます。

関わる全てのブランド様・物流パートナー様に、分け隔てなくご使用・ご導入いただけるプロダクトを作ることが、「物流における全ての障壁を取り除く」ための第一歩だと確信しています。


4. 今後の展望

――それではこのインタビューの締めくくりとして、それぞれ今後の展望について教えていただけますか?

Kase
EC市場は今後もさらなる拡大が予想され、それに伴い物流業界は今よりさらに重要な役割を担っていきます。

そこで重要だと考えているのが、物流で届けられるのは単純に「商品」だけではないということです。
Kuboからも先ほどありましたが、オンラインで商品を購入されたお客様にとって、物流は最初で最後のリアルなオフラインタッチポイントです。
「ブランドの世界観」や「生産者の想い」を「商品」と一緒にお届けすることで、お客様の満足度を最大化する。
物流はある意味で、ブランドや生産者とお客様の「出会いの場」になるのかなと思っています。

AnyLogiは、従来の早い・安い・正確な物流に留まらず、LTVの向上に貢献し、お客様のロイヤリティを高めファンを創出することにもフォーカスしていきます。
また、弊社の他プラットフォームとの連携も計画しており、AnyMindとして一貫したブランド体験を提供できるプロダクトを目指していきたいと思っています。


Kubo
AnyLogi事業を担当してから、D2Cビジネスを展開する多くの企業様や物流パートナー様と会話する機会が増えました。
そこで感じたのは、大変恐縮ながらD2Cビジネスにおける物流のポテンシャルを、存分に活かしている企業様はまだまだ少ないということです。

僕たちは従来のコストや配達スピード・丁寧さに加え、”Logistics as a Marketing” という概念に基づき、ブランドの ”ストーリー” をお客様にお届けすることがとても大切だと考えています。
オンライン上の接点となるストアの構築や運用、そしてプロモーションなどももちろん重要ですが、それに加えて、リアルの接点となる物流にも投資することで、初めてお客様との ”会話” が一段落し、”ストーリー” をお届けできることになります。

オンライン上で簡単にバナー画像を制作して、お客様に対するリーチコストも格段に安くなった現代だからこそ、最後のリアル接点部分まで ”こだわり続けられるブランド” が選ばれ続けると思っています。

AnyLogiは、物流フルフィルメントサービスに加え、マーケティングの知見を活かしたブランドのファンづくりもサポートしているプロダクト・サービスです。
ファンづくりに熱心なブランド様とご一緒できることを、とても楽しみにしています!



カザマモトヒロ(Communications) [聞き手・著・編]
Asuki Imada(Communications) [編]

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